プロローグ
プロローグ
今は昔まだ地球上に人類が誕生する以前に、ここ太陽系より遠く離れた場所に一つの星が誕生した。のちにその星は『ラグナ』と名付けられる。
誕生後地上では様々な生命が気が遠くなる程の月日を糧に進化を続け、やがて空間転移(ワープ航法)の発展によりその活動範囲は飛躍的に広がり、皆を宇宙へと駆り立てたのだった。
それはやがて、希望や探求心、欲望、野心、利益、資源といった様々な思惑を抱き戦争という大きな流れとなり対立と和解を繰り返しやがて『銀河連邦』を立ち上げる事で一応の終結を図った。
その後、小競り合いや紛争など衝突は多少は続いているものの以前のような大規模な戦争は起きる事はなくおよそ200年近く続いたこの戦争はのちに『センチュリオン』と呼ばれ人々の心に深い傷を残すのだった……。
だが、人々の心は戦争から解放された喜び、希望、夢などの感情に満たされこれから歩む先へと期待に胸を踊らせる者達も少なくはなく中心となり復興への道を急かして進ませた。
それでも、長きに渡る戦争の傷跡を消す事は容易な事ではなく実に50年近い歳月を要したのだった。
まだまだ小さな火種は沢山有するものの、着実に平和へと歩を進めた。同様に、人々の心にもそれは大きな期待となり自身の未来に思いを馳せたのだった。
ところが、それを嘲笑うかのように突然現れた奴等は次々に色々な星を蹂躙していったのだった……。
そしてそれは人々にとって、脅威の対象に変わるのにはさほどの時間はかからなかった。
奴等の目的は分からず、次々と人々がいる星を襲い破壊してはまた別の星へと繰り返した。当初連邦側が抵抗するも、その戦績は芳しくなくむしろかなり旗色が悪かった事も人々の恐怖に拍車をかけるのには十分だった。
人々はやがて奴等を『フォーグラド』と呼び恐れたのだった。
だが連邦側も対抗する様に『ソウルガーディアン』なるものを開発したことにより戦況は膠着状態へと移行するも全体の3分の2の地域がほぼ壊滅状態の連邦側の方がやや旗色が悪い状態に陥っていた‥‥‥。