修羅の道
「さあ殺ってやるぜ!」
どうも、最高にテンションの上がっている私です、お騒がせしてしまってすいません、ただいま草原に居ます、調べた所によるとココはどうやら人型のモンスターが出るそうなのでとりあえず来ました。
現在の私をゲーム的に見るとこんな感じ、
名前 マリ
種族 人間
レベル 1
職業 格闘家
器用値 2
俊敏値 32
知力値 4
筋力値 62
生命値 190
精神値 10
スキル 【拳】rv.1【脚】rv.1
《装備》
『金色猫装備 フルセット』rv.1
うん、素晴らしく脳筋さんですごめんなさい、ちなみに器用、俊敏、知力、筋力値は最初になんか100ポイントの中で好きに決めろと言われたので魔法使う気も生産とかする気も無いと言う事で2〜4ポイントでいっか!と思ってやった、反省はしていない、あとそれを入れたら次は生命、精神値を200ポイントの中で好きに使えと言われて、とりあえず生命値にどかっと入れたんですごめんなさい、スキルは職業を選んだら付いてきた、ちなみに今無手でありますいえい。
「ん?アレかな?モンスターって、うお、なんか上に名前出た、ゴブリン?面白いなコレ!っと、こっち来たし。かかって来るにゃー!なんって」
襲いかかってくる棍棒をかわして相手の顔を掴み…
「そいっ」
思いっきり折る、それだけでゴブリンは消滅してしまった。
「え、よわ…まじでこんだけ?あ、レベル上がった、やったね!うーん、こんな技とも呼べないもので敵を倒したんじゃじっちゃんに顔向けできない…よし、森の方が強いって話だしそっちに行こう!」
それからしばらく、近くにくる悪い魔物達(笑)をぬっ殺してお金を稼ぎつつ歩いてしばらく、やって来ました森です、ちなみにコボルトとかいう二足歩行の犬が出たときは可愛くなさすぎて思わず喉にジャブを打ち込んでコンビネーションでこめかみにフック、このまま瓦割りの感覚で頭を地面に叩きつけたら粒子になって消滅してしまった…皆さん、ボクシングはグローブを着けているからあの威力で済んでいるんです、素手でやってはいけません危険ですからね!(主に手が)。
そんな事を考えていると魔物さんごとーじょー、どうやら兎の様です、ツノ生えてるケド、名前はラビットホーン。
尖ったツノが迫って来たのでタイミングを合わせ顔側面にフック、地面で悶えている間に近づいて手刀で首を折った、魔物は又消えるのかと思ったら何か残ったぞ?ツノ?うん、あの兎のっぽいな…おお!ってことはコレがドロップと言う奴では!?へー、面白いなこうやって残るのか、うん、このツノはどうしようかな、普通に売っても良いけど1回この【吸喰成長】っていうのを試してみたい、よし、えい!【吸喰成長】‼︎おお?おおお?
「なんか手袋から爪が生えた!って足にも生えてるぅ!?だけどコレどうやって仕舞うってなんか引っ込んだ!?面白い!【吸喰成長】面白い‼︎」
それからは楽だった、というかさらに楽になった、なぜなら手刀が本当に手刀だから、兎や鳥など襲いかかってくるのを適当に殺りつつ進むとなんだか広い場所に出てしまった、そこにいたのは…
「ビックラビットホーンキングぅ?なんじゃこりゃ!?」
ツノが王冠の様になった馬鹿でかい兎と今まで見た兎たちがざっと20羽ほど、うんこれはアレだね、キングダムだね、王を主体とした兎キングダムだ。
さて、そんなキングダムを見ていると兎も此方に気がついた、すぐさま近い兎が迫るが逆にその勢いを利用して喉に1突き、そこからは乱戦だった、全方位からツノが迫り、ひたすら技を繰り出す、そう、そうだよ、コレだよコレ、私はコレがしたかったんだ、子供の頃からひたすら磨いた武の道、熊すら1人で殺れるようになったが違った、圧倒的劣勢、多勢に無勢、なんでもいい、常に死と隣り合わせ、そんな死合いがしたかった、が今の日本では無理だった、見つからなかった、だから来た、この世界では私の氣は使えない、データにないから、最高じゃないか、この世界には熊よりずっとずっと大きな魔物が居る、この世界では死ねない、実態が無いから、タダのデータだから、だから、私はこの世界で修羅になりたい、何度も死んで、何度も殺されて、そして修羅になる、強いモノを求める、現実で出来なかったコトを仮想世界でやる、嗚呼王だ、兎の王、兎の癖に私より大きい、さあ、さあさあさあ!…
「私の糧になってよ、王サマ?」
圧倒、そんな戦いだった、いや、蹂躙だった、1歩歩くだけで1羽死ぬ、1技するだけで3羽死ぬ、そんな戦いだった、王は恐怖した、今まで見た事が無かったから、どんな狼の群れも容易く退けられて、どんな木の実も容易く取れる、王の世界で王は最強だった、だから恐怖した、目の前に居るナニカに恐怖した、はじめに見たときはタダの人、小娘だと思った、同胞が1人殺られた様だが囲めば終わり、たわいも無い、そう思った、しかしなぜ、同胞は全て死んだ、なぜ、あの小娘にコロサレタ、なぜ、あのニンゲンはまだ立っている、なぜ?、傷ひとつない、ナゼ、ヤツは笑っている、ナゼ?なんで?どうして?アレはなんだ?一体何が来た?俺の世界に、一体何が侵略してきた??アレだ、アレが口を開く、なんだ?何を言う?さあ、何を言うキダ?サア?
「私の糧になってよ、王サマ?」
瞬間、王は叫んだ、理由はわからない、ただ叫んで攻撃した、なぎ払い、その鋭い爪は何度も狼を追い返した、他とは段違いの威力、それで終わり、そのはずだった、背中に衝撃が走った、何をされたかはワカラナイ、ただヤツを見ていた筈の目が今は空を見て居た、ヤツは俺に馬乗りになった、腕は動かなかった、ナゼ?、殴られた、重い拳だった、何故、なぜ俺よりも小さいのにこんなに重い?、なぜこんなに頭に響く?、分からなかった、わからなかったから攻撃した、頭突きだ、自慢のツノだ、バキッ、そんな音がした、やったと思った、だけど違った、ヤツは何とも無かった、折れたのは、俺のツノだった、困惑しているとツノが消えた、奴の手に持っていた俺のツノが消えた、訳が分からなかった、ヤツはひたすら殴った、まるで確かめる様に、自分の体の威力を確かめるように殴った、俺は…死んだ。
名前 マリ
種族 人間
レベル 21
職業 格闘家
器用値 2
俊敏値 67
知力値 4
筋力値 132
生命値 300
精神値 10
スキル 【拳】rv.45【脚】rv.47
《装備》
『金色猫装備 フルセット』rv.39
レベルには経験値、スキルには熟練度、金猫装備には成長値と、それぞれにマスクデータと呼ばれる数値が有ります、それぞれのrv.には上限があり、それを超えるとレベルアップ、上限はそれぞれ振れ幅が違い、レベルが一番上限が高く装備が一番低い、ですが【吸喰成長】では得られるポイントが少なめに設定されて居るのでこの様なレベルに収まって居ます。
次回からココで更新されたステータスを載せていきます、もちろん(たまにですが)作中でも出てきます。