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第9話 ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎

第2部です

題名意味わかんないかもしれませんが、大丈夫!

これから分かるようになると思います

記憶は海と溶けて流れていく。

ゆらりゆらり、ふわふわと進んで戻って、沈んで浮き上がる。

とても心地良くて眠たくなって、目を閉じる。正確には閉じる目は無いのだが、意識体としてのイメージは目を閉じている。


「ーーー」


流れる記憶の思い出に浸りながら、心地良い過去に身を清める。


「ーーー」


妹が居た。いつも後ろを着いてきて、何でも真似をしたがる可愛い可愛い私の妹。

愛していたし愛しているし愛されてもいた。だから大切に過ごして、少しでも人間の姉らしく妹を気遣った。


『おねいちゃんは⬛︎⬛︎のことすきー?』


唐突に投げ掛けられた質問に、上手く答えることができなかった気がする。


『あぁ、もちろんだよ』


“大好きだよ”と言えないのは嘘を吐きたくないから。

“大好きだよ”と言えないのは人間として何か欠如した自分を知られたくないから。


『うん!⬛︎⬛︎もおねいちゃんだいすき!』


それでも妹は大好きと伝えてくれた。嘘を見破ってか、それとも正体を知った上でなのか、真っ直ぐ目を見つめて、キラキラと好意を向けられる。


「ーーー」


それがたまらなく怖かった。何でもこなせる自分が唯一持ち得ない、人間としての正式な感情。好きや嫌いや、苦手や怖いが無い。それを両親は障害と言わずに個性と捉えてくれた。


『それなら、好きって感じられるように生きてみればいい』


父は優しく私に伝えてくれた。それが救いだった気もする。それくらい自分には何も無かった。


だから、私は空の大地へと興味を向けた。妹から逃げるために。

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