18歳だったあなたへ。
掲載日:2025/12/19
冷たい空気が頬をかすめる。
それに見合わない空気が私を取り囲む。
明るい音が街を包んでいた。
不思議な気持ちだ。
誰に言われた訳でもないのに、浮かれなければならないような。
嫌な気持ちはしなかった。
電飾が街を彩った。
素敵なケーキのろうそくみたいだ。
苦い味がした。
危険な季節だ。
楽しそうな子供の笑顔が、幸せそうな彼女の笑顔が。
私の横を通り過ぎた。
足早に駅のホームを目指す。
こっちじゃない。
私の道は、そうはいかない。
大丈夫だ、満足しているんだ。
振り向きたい思いが増す。
どんな世界が私を迎えてくれるだろう。
そんな想像が波のように押し寄せる。
重い足。
警鐘が鳴り響く。
「そっちじゃない!」
混ざっていくのに、遠ざかっていく。




