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第1話 異世界転生

今、ものすごく神様に文句言いたい。

レベル1なんて聞いてない。チートな能力が欲しかったと。


目を開けると真っ白な世界だった

ああ、そういえば事故にあったんだっけ、私死んだのね・・・。

「君はまだ死んでないよ」

「あなたは誰?」

「僕は君の世界でいう神様だね。ちょっと手違いがあって君を元の世界に戻すと寝たきりになってしまうかもしれないんだ。そこで提案なんだけど、君に行ってほしい世界があるんだ。流行りの異世界転生ってやつだね。小説やゲームでよくあるでしょう」

「絶対いや。元の世界に帰して」

どうせ苦労するなら知っている世界がいい。知らない所に放りだされるなんて嫌。

「まさか、そっち選択するとは・・・。転生選ぶと思ってたからそっちで準備進めちゃってた。間に合わないから諦めて」

「神様なんでしょ、なんとかしてよ」

「ごめん、もう無理。おわびに全属性使えるようにしておくよ。あ、時間だ。じゃあね」

文句を言おうとしたら目の前がゆがんだので思わず目を閉じた。

しばらくして恐る恐る目を開けるとそこは野原だった。

私、本当に転生してしまったようだ。髪の色も服も変わってる。

そして頭の中に何かが一気に流れてきた。

私の名前はリエラ・ベルマン。18才。

26才だったから若返った、あ、今はどうでもいい。

属性は、光・闇・水・風・火・氷・土。これが言ってた全属性かな。

そして、知らない鞄を持っているので中を見てみる。

着替え、本、地図、そしてコイン。本は魔法の本のようだ。属性と使えるスキルが書いてある。

この世界は魔法があるのね、魔法は使ってみたい。

コインは大きさや色が違うものが何種類かあり、ルーンと書いてあった。ルーンは単位のようだ。

数えると5万ルーンあった。これってどれだけ生活できるんだろう。分からないことだらけだ。

地図を開くと赤く点滅している箇所がある。これは私のいる場所かな。そして近くに町があるようだ。

とりあえずここにいても仕方ないから町を目指してみる。

30分ほど歩いたら町に着いた。

どこに行ったらいいのか分からず少し歩いてみたら、冒険者ギルドと書いてある看板を見つけたので入ってみた。

「いらっしゃいませ」

受付の女の子が声をかけてくれた。

「来たばかりで何をしたらいいのか分からないんですけど・・・」

「では、まず登録をしましょう」

と奥から何か機械を持ってきた。

「属性とレベルを測定するのでここに手を置いてください」

言われた通りに手を置く。

「わ、全属性使えるんですか、すごいですね」

ギルド内にいた人たちがどよめいた。全属性すごいんだ。

「レベルは・・・、全部1ですね」

またまたどよめいた。でも、「全属性なのにレベル1か、もったいない」とか「なんか残念だな」とか聞えた。

「あの、レベル1って何か問題ですか?」

「あー、レベルはどんなに頑張ってもなかなか上がらないんですよ。というより一生上がらない人がほとんどです」

そんな事聞いてない。てか転生者ってチートなスキルとか持っているんじゃないの。

神様ひどい、ひどすぎる。

「はい、冒険者登録できました。Fランクからのスタートですね。依頼の受け方を説明しますね」

とカードをくれた。

「ここのボードに依頼書が貼られるので、受けたい依頼があったら紙を取って受付に来てください。その後、依頼内容をクリアできたらまた受付に来てください。受付でOKがでたら依頼完了になり報酬をお渡しします。依頼以外の素材の買取もできますよ。依頼をクリアできないとペナルティもあるので、受けるときは無理ないように選んでくださいね」

「ありがとうございます。この近くに安い宿屋はありますか?」

「ご紹介しますね。もしこの町で生活していくならアパートも紹介できるので、その時は声かけてくださいね。」

受付の人、何でもできるんだな。

ギルドを出て宿屋に行ってみた。もっと安い所はあるけど、女の子が泊まるには危険らしい。

部屋は空いていたので、案内してもらった。朝食は下の食堂で食べられるとの事。部屋はそんなに広くないがかわいい部屋だった。

さすがに疲れたので、ベッドに座って休憩することにした。鞄の中に入っていた本を広げてみる。

たくさんのスキルが紹介されているが、レベル1で使えるものはほとんどなかった。

光はライトしか使えないし、火はファイヤーボールだけ。闇にいたっては使えるスキル無し。

来たくもない世界に連れてこられて、魔法も使えないなんてひどい。お詫びっていうならもっとチートなスキルくれたっていいよね、神様の意地悪、この先どうしようと考えていたらいつの間にか寝てしまっていて、目が覚めたら朝だった。


昨日の夜食べていないので、さすがにお腹がすいたので、朝食を食べようと食堂に行った。

「おはようリエラちゃん、すぐ用意するからちょっと待ってて」

宿屋のおばさんが声をかけてくれた。

朝食は少し薄味だけどおいしかった。これならこの世界でも生きていけそうだ。

その後、冒険者ギルドへ行ってみた。お金稼がないと。

「おはようございます、リエラさん」

昨日の受付の人が声をかけてくれた。

「おはようございます、えと・・・」

「昨日名前行っていませんでしたね、サリューといいます。」

「サリューさん、よろしくお願いします。早速依頼を受けにきました」

「Fランクは少ないので急いだほうがいいですよ」

「依頼が貼ってあるボードを見に行くと本当にFランクは少なかった。

薬草採集は、薬草が分からないから無理だな、こっちは荷物お届け、これならできそうと依頼書を受付に持って行った。

「この依頼は重くないのでリエラさんでも大丈夫ですよ」と受付してくれた。

なるほど、重さも見ないといけないのか。内容はポーションを薬屋まで届けるというものだった。

ポーション、気になる。いつか作ってみたいな。

少し重かったが持てないほどではなかった。薬屋に行くまでに色々なお店があった。お届けの依頼は町の事も少しは覚えられそうだから、今の私にはよさそうだなと考えながらリエラは歩いていた。

薬屋まで届けたら冒険者ギルドに戻って、受付に行った。

「はい依頼完了です。これが報酬です」とコインを渡された。

「この町に図書館はありますか?」

「小さいですが、ここから10分位の所にあります」

他に受けられそうな依頼もなかったので、ギルドを出ることにした。

依頼をもっと受けないと生きていくのは難しそうだ。でも、知らない事が多すぎるのでまずはもっとこの世界の事を知ろうと思った。

図書館に向かい途中本屋を見つけたので入ってみた。ポーションの本がある。パラっと見てみるとポーション作りには道具が必要なようだ、もっとお金を貯めてからじゃないと挑戦できなさそうだ。更に見ていたら薬草図鑑を見つけた。これがあれば薬草採集の依頼が受けられると思い、これは買うことにした。

図書館には意外とたくさんの本があった。ここならこの世界の事が勉強できそうだ。


次の日、早速、薬草採集の依頼を受けてみた。薬草が生えている場所を教えてもらい行ったらすぐに見つける事ができた。根っこも必要とあったので、そっと抜く。そして、ギルドの受付に持って行って依頼完了。思ったよりも簡単だった。

それからは依頼を受けた後、時間があれば図書館で色々な事を調べた。そんな時、 サリューさんが

「冒険者ギルドの初心者応援でお部屋を1ヶ月限定でお貸ししています。宿屋に泊まるよりは安いと思うので利用しませんか?」と声をかけてくれたのでありがたく借りる事にした。


薬草採集の依頼を受けて最終場所に行く途中、ネズミみたいな魔物らしき物を見つけた。すごく威嚇してくる。よし、ここは魔法を使ってみたいと思ったリエラは、(小説やゲームではこうやってたよね)と手のひらを敵に向けてみた。そして、ファイヤーボールと言ってみた。火の玉が出て当たった。でも倒れない。よしもう1回ファイヤーボール。今度は霧のようになり姿を消した。そして、そこにはちいさな球体が落ちていた。何だろう?と思い、ギルドで教えてもらおうと拾った。

ギルドに行くとサリューさんが受付にいたので、依頼完了の手続きをしてもらった。その後

「魔物倒したらこれ拾ったんですけど」と球体をみせた。

「これは魔石ですね。属性が入っていないので、この大きさだと10個単位での買取なら出来ますよ」

「属性?」

「魔物かランク出た魔石には属性はありません。魔石に魔力を入れると属性ありになります。

属性なしだと10個で50ルーンで買取ですが、属性が入ると1個単位の買取で、50ルーンです」

よし、今度から魔石も集めよう。属性ありというのも気になるから調べてみよう。

「魔物は倒したら消えませんでしたか?」

「はい、そうです。残ったのは魔石だけです」

「それは霧ネズミですね。この大きさの魔石は日用品に多く使われるので養殖もしているんですよ。

これ以外の魔物は消える事はないのでナイフを持ち歩くのをお勧めします」

「分かりました。ありがとうございます」

ナイフもあった方がよさそうだ。


雨の日、依頼もなかったので図書館に行ってみた。魔石について調べたかったのだ。

魔石の本を探して早速読む。なるほど、魔物のランクや大きさによっても大きさが変わるんだ。そして、魔力を入れる方法も書いてあったのでこれはぜひ試してみたい。


いつも通り、薬草の採取の依頼を受けて採取場所に行った。その時、霧ネズミを見つけた。よし、手のひらを向けてファイヤーボールと言う。2回スキルを使うと魔石が落ちた。

その魔石を拾って早速試してみる。

確か、手で魔石に触れながら属性の魔力を入れるって書いてあったと、本の内容を思い出す。

手のひらに魔石を乗せたら、手のひらに火属性の魔力が集まるようなイメージをする。これで合ってるのかな?不安になった頃、魔石が熱くなった。見ると赤っぽく色が変わってる。成功してるのかよく分からないので、後で見てもらおう。

採集を終わらせて冒険者ギルドに戻ると、受付にサリューさんがいたので依頼完了の報告をした。

そして、魔石を見せた。

「サリューさん、これなんですけど…」

「あら、火属性の魔石ですね、どうしたんですか?」

「今日、魔石を手に入れたので試しに魔力を入れてみたんです。できていますか?」

「リエラさん、すごいですね。ちゃんと出来ていますよ。買取でいいですか?」

「はい、お願いします」

「属性のついた魔石は、買取に許可証が必要なんです。受付の中で持っているのは私だけなので、私の所に持ってきて下さいね」

と言われた。

「ありがとうございます。また持ってきます」

とギルドを出るリエラを見ながら

「あの子、確か全属性もっているのよね。レベル1だから使えないと思ってたけど、意外と役に立ちそうね。これは報告あげないと」とサリューがつぶやいていたのに誰も気づかなかった。

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