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幻想入り
「ああ…」
そんな声が思わず飛び出る。
雨が降ってきた。真夏で蒸し暑いはずなのにとても汗もじんわりと出てくる。なのに、なのに手がかじかんで震える。信じたくなかった。目の前で大事な人が死んでいる。信じてしまったら、自分が生きてられないような気がする。
「お前…お前さえ…お前さえ、お前さえいなければぁぁぁぁぁ!!」
立ち上がる。俺も片手がなくなっている。重症なはずなのに、怒りで我を忘れたのか痛みもわからない。
「そのボロボロな体で、俺を殺れるか?」
「うるせぇ!この…殺人鬼が!」
「そういうやつらを俺は何人も見てきたお前も同じだな。」
「うるせぇっつってんだよ!死ね!」
そのすぐ後、目の前にいた男のわき腹から血が出る。
「お前は他の有象無象とは違うんだな。でも…弱すぎる。じゃあな。」
「あ゛
その瞬間、視界が暗転……しなかった。
「ここは…も、り?森…か…。って、も、森ィ!?」
み じ か く て ご め ん ね




