表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の君への鎮魂歌  作者: 136君
14/49

♪14

 この1週間、出来るだけ明るい曲に挑戦してみたが、やっぱり難しい。今まで少し寂しい曲しか書いてこなかったから尚更だ。


 そういえば、桜花が初めて見せてくれたのは明るい曲だった。キャピキャピした明るさではなくて、夢がある明るさ。凡人だからこそ、その明るさがより伝わるような感じだった。そうだな、俺に見せた時、


「どう?どう?」


ってずっと言ってたな。「そんな早くは読めねぇよ」と言っていたが、実際、ただその歌詞に魅せられてただけだった。同時にものすごく遠く感じた。その笑顔は近くにあるのに、とても遠かった。


『その唇の向こう側に響くのは何?

その笑顔の向こう側に笑ってるのは誰?



遥か遠く見える雲はこんなにも

掴めそうなのに 逃げていくから

遥か遠く忘れていた思い出と言う

雨を降らしてく


最終列車には間に合ったよね

傘はここにあるけれど

泣き腫らした君の顔が過ぎってく

笑って 笑って 笑って


強がりで 泣き虫な 君のことを

ずっと隣で見てきた

その呼吸が その鼓動が 止まる時だけ

僕は目を逸らしてた



遥か遠く見える空はこんなにも

掴めそうなのに 暗くなるから

手の届きそうな桜の花でさえ

見えなくなってしまう


咲き誇る頃の煌めきと

散っていく頃の寂しさが

泣き腫らした君の顔を隠していく

笑って 笑って 笑って


嘘つきで 怖がりな 僕のことを

ずっと見ていてくれた

その呼吸が その鼓動が 止まる時に

目に映ってたのは誰?



ずっと感じていた その視線に

僕は答えられなかった

目から分かるメッセージ

感じていた

365日 ずっと知っていた

笑って 笑って 笑ってよ


弱いままの僕に 幻滅するだろう

だから見せられない

その時間に その気持ちに 僕にかける

そんなのもったいないから

強がりで 泣き虫な 君のことを

ずっと知っているから

今だけは これからも 迷わずいたい

ずっと友達だよ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ