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俺の君への鎮魂歌  作者: 136君
10/49

♪10

 しとしとと降る雨を聴きながら、ただ隣の窓に思いを馳せる。


「おーうか!あーそぼ!」


なんだか久しぶりに言った気がする。桜花成分が足りないとかそんなんじゃないけど、昔のことを思い出しているうちに会いたくなってきた。ただそれだけ。


 返事がないのは分かってる。逆にあったら怖いけど。


 雨が少し強くなってきたので窓を閉めて、コーヒーを1口飲む。ここには生活に必要なものは揃っている。水は濾過装置を付けたし(勝手に)、IHとやかんは買った(勝手に)。そして極めつけは…


「やはり、インスタントラーメンは人間の叡智だな。」


真夜中にコンビニで買ったインスタントラーメン。うちの親はしっかり寝る派なので、夜2時すぎに部屋を出ても別にバレない。コンビニの店員さんと話すのは嫌いではないし、俺が引きこもりになったのもそういうのが理由では無いからそれくらいはできる。


 今日は豚骨ラーメン。最近のマイブームはハリガネよりもさらに固くすること。めちゃくちゃ時間管理を徹底しないといけないが、これが最高に美味い。


「至福〜!」


実際、俺はこの状況に感謝している。超自由やし。


「いい曲降ってきた〜!」


『ココロを合わせて

手と手を繋いだ

言葉も要らない

ただその目を見てる


傾いたままの天秤に

不釣合いな思い乗せて

ちょっと指で押してみるの

笑っちゃうよね


ステキな思い出と笑顔

忘れられない横顔も

少し拗ねた顔しても

可愛いままだし

綺麗な街並みと月が

私のことを見つめてる

でもそれだけなんだから

ちょっとイタズラしても いいよね



ココロを繋いで

手と手触れ合った

言葉が溢れる

ただその声に惚れる


歪なままの三角形

頂点は1つ空席

でもねそこには誰にも

座らせないから


少し独占欲はあるし

可愛げないことするし

でもそれでもドキドキ

おかしくなりそう

簡単な言葉に出来たら

どれだけ楽になれるかな

でもそれだけなんだから

もうちょっと待ってて マイダーリン』

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