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魔女の使い魔  作者: 自動機械鮎
第二章 戦火舞い散るは古の神殿
54/125

第十七話 女の子の進化先がない……

ヘカテのステータス載せときます


Name:ヘカテ

Level:1 (Total Level :121)

Phylum :魔物

Species :エキドナ

HP:1,784/1,784

MP:1,351/1,351

Strength :772

Vitality :610

Dexterity :759

Agility :821

Stamina :721

Luck:35

Skill:

 【耐性系】   

   毒耐性Lv.50

 【魔法系】

   毒魔法Lv.36

   魔力操作Lv.37   

   並列詠唱Lv.23

 【感知系】

   暗視Lv.29

   熱源感知Lv.39   

   魔力感知Lv.40   

   魔法調整Lv.27   

   気配感知Lv.23   

   心眼Lv.25

 【身体系】

   尾撃Lv.27   

   剣術Lv.37

   暗器術Lv.31   

   縮地Lv.26

   空歩Lv.1

 【その他】

   念話Lv.34

   気配遮断Lv.22

   猛毒生成Lv.1

   人化Lv.1

   眷属生成Lv.1

Unique Skill :魅了の魔眼Lv.41



ヘカテは主人公よりも全然レベルが高いですが、亜人系にも属されるためステータスは結構低め

その代わり知能が人間と遜色ないぐらい高いです、あと技術も。ただまあ、ステータスよりもスキルを重点に置いた魔物なんで、そこを考慮してBランク

「ゴホッ、ゲフッ」


 ビチャビチャと血が口から溢れていくのをどこか他人事のように感じつつ、身体に走る痛みがこれが自分のものであることを教えてくる。


 いやー、今思い出しても大概頭のおかしいことやったなあ俺。

 『ポイズンヴェール』付けたとは言え炎海の中に突っ込んでいったし、その後に至っては口の中に毒弾放り込むとかホント、我ながら気が狂ってやがる。

 前者は現状をなんとかするための無茶だったが後者は明らかに狂人の素行だ。


 あれかね?炎海の中を突っ走ったことで頭が茹だったのかな?

 鱗は大半が溶けてところどころ焦げた肉や炭化している骨にへばりついている。

 二本ある牙も半ばから溶けて、舌に至っては根元から焼き切れていた。

 加えて左眼は完全に見えず、右眼も殆ど見えていないので感知系スキルでなんとか周囲を把握しているような有様だ。


「はあ、本当に無茶しすぎだおまえは」


『は、は。悪い、ね、お嬢』


 ヤバイ、意識が薄れていく。


「ゆっくり休め、馬鹿者」


 お嬢の優しい声が聞こえる。

 じゃあ、そうさせてもらおうかね……。




◇◆◇◆◇◆




『んうぅ?』


 やらかい。

 この感触、どこかで……はっ!思い出した!

 以前お嬢に膝枕してもらった時だ!

 それと寸分違わぬ感触!温度!匂い!これは堪能しなければ……!


「起きろ馬鹿者」


『ぐぶっ』


 べちんと頭を叩かれる。

 我々の業界ではご褒美です!

 痛み加味しても収集プラスだからもう一回お膝にダイブしようかしら。

 そんな思考を泣く泣くゴミ箱に捨てて起きて周囲を見渡す。

 

「お、起きたか」


「おはよう御座います、ご主人様」


 頭上にお嬢、少し離れたところにシオン、そしてお嬢と膝を突き合わせるようにして謎の美少女……ん?

 まだ茹だった頭が冷え切ってないのか?

 茹だった頭が俺に幻覚を見せていると?


 謎の美少女は腰まである長い髪をうなじのあたりで結え、紺色のワンピースを着て、綺麗な翠色の瞳を心配そうに歪めている。

 いや、「魔力感知」「気配感知」「熱源感知」全てに反応があるから幻覚ではないと断言できる。


 と言うかどこかで見たような顔立ちと、この見たことあるような目の色、そしてどこか覚えのあるこの気配……


『ヘカテ……か?』


「はい!貴方の眷属、ヘカテで御座います。僭越ながら御身のお目覚め、心から祝福さえて頂きます


 ワオ

 いや待て待て待て待て!

 

『な、何で人間に?』


「あ、ええとこれは「人化」のスキルによるものです。身体能力に制限は付きますが魔力は消費しないのですよ?」


 後半は正直今はどうでもいいが……「人化」だと?

 と、言うことは……


『え、進化した?』


「はい!この度エキドナに進化いたしました!」


 ニッコリ笑うその笑顔、プライスレス!

 何と、完全に人間の見た目になってるから一瞬分からなかったぞ。


 元々ラミアだったヘカテは胸から下が蛇のソレでそれより上は人間の少女だった。

 ただ、まるっきり人間の少女というわけではなく目は爬虫類のソレだったし耳も少し長かった。

 それが完全に人間の女性になったのだから驚きだ。


 所謂クールビューティーな顔立ちは今は柔らかい笑みに彩られている。

 顔立ちが全体的にお嬢に似ている……?

 と言うかただでさえヘカテの方がランクが高かったのにヘカテが進化したことでさらに引き離されたぞ。


 今の俺の種族であるホーンドサーペントがDランクでヘカテの前の種族であるラミアがCランク。

 んでもって前にお嬢の書斎で見た魔物図鑑によると、今のヘカテの種族であるエキドナがBランクだそうだ。


 ……マジか。

 いや、ヘカテが進化したこと自体は喜ばしいことだ。

 でも………ねえ?

 自分の眷属に先を越されると言うのはなんとも言えない感じだ。


「何を考えているのかは大体検討は着くが……ルキア、おまえも進化できるんじゃ無いのか?」


『んえ?あ、そうか……』


 ヘカテが進化したってことで頭がいっぱいでそこもで考えてなかったわ。

 ステータスは……っと

 


 Name :ルキア

 Level:50 (Total Level:85)

 Phylum :魔物

 Species :ホーンドサーペント(進化が可能です)

 HP :791/791 (10up)

 MP:714/714 (10up)

 Strength :362 (5up)

 Vitality :351 (5up)

 Dexterity :355 (5up)

 Agility :365 (5up)

 Stamina:358 (5up)

 Luck :22

 Skill:

  【耐性系】

    精神苦痛耐性Lv.100

    毒耐性Lv.20 (3up)

  【魔法系】

    毒魔法Lv.50 (3up)  

    呪術Lv.19 (5up)

    流水魔法Lv.38 (4up)  

    魔力操作Lv.41 (4up)

    魔法調整Lv.32 (5up)

    並列詠唱Lv.34 (4up)

  【感知系】

    暗視Lv.27

    熱源感知Lv.45 (3up)  

    魔力感知Lv.46 (3up)

    気配感知Lv.12 (6up)

    危険感知Lv.14 (4up)

    心眼Lv.40 (3up)

  【身体系】

    尾撃Lv.39 (1up)  

    魔力強化Lv.41 (2up)  

    剛体Lv.36 (3up)

    縮地Lv.19 (6up)

  【その他】

    念話Lv.39



 一戦でここまでスキルレベルが上がるってのは、正直以上だろう。

 スキルレベルってのはそう簡単に上がるもんじゃ無い。

 数十回、スキルレベルが上がれば数百回行使してようやく上がるものだ。

 それにも関わらずこんだけ上がってるっていうのは集中力の差か?


 今回のミノス戦ではひとつひとつのスキルを全力で使っていた。

 少しでも精度が下がると死に直結するからだ。

 いつもこんぐらいの集中力で使えればいいんだが……まあ無理だろうな。


 命の危機がすぐ目の前にあるようなボス戦と、平時や普通にダンジョン探索しているときとではどうしたって緊張感が違う。

 これはどうしようもない事だろう。

 と言うか何気に「呪術」が一回しか使ってないのに5も上がってるのはなんなの?


 そう言えばHPが全回復して怪我の大半も治ってるな。

 目はまだ少し見えづらいが。

 お嬢が治してくれたのだろうか………後でお礼言っとこう。

 っと、今は進化の方が先決か。

 さて、新しい進化先は……っと



 種族選択欄

 ・チピトカーム

 湖に住む体長8m程の蛇で、赤色の螺旋のような形をした長い角を持つ。人間の女性の肉を好んで食べる。幻惑や水に関連する魔法を使う。


 ・アンピプテラ

 翼の生えた蛇。最下位とは言え龍の一種であり、真龍ではなく亜竜に属する。体長は10m程で、見るものに恐怖を与える。


 ・グローツラング

 硫黄の取れる洞窟に住む体長12m程の黒蛇。最下位とは言え精霊の一種で、毒や魔法の行使を得意とする魔物。とある地方では災いの象徴としても知られる。



 ………ちょっと悩む。

 第一候補としてはグローツラングだ。

 毒と魔法の行使を得意とするとか完全に俺の強みに合致している。

 ただ、それと同じぐらい気になるのがアンピプテラだ。


 翼が生えている事以外特徴はないものの、龍の一種というのが気になる。

 龍というのは最下位や亜龍といってもそれだけで強大な力を持つ種族だ。

 しかし見るものに恐怖か……。


 正直俺の好みとは少し外れる。

 どっちかっていうと直接的な威圧はあんまり好きじゃない。

 いや、だって警戒されるじゃん。

 そうでなくとも俺はお嬢の使い魔だ。


 あと常時発動型なのか任意発動型なのかは分からないが、もし常時発動型であればイージアの住民を怖がらせるようなことはお嬢にとってマイナスに働くだろう。

 個人的なことを言わせて貰えば逃げ惑う人間たちとか大分好みではあるんだけどね?

 あとどっちかっていうと身体能力でゴリ押しな感じな気がするんだよなあアンピプテラ。


 チピトカームは正直あんまりしっくりこない。

 というのも俺自身あんまり「流水魔法」との相性が良くない気がするのだ。

 と言うかそもそも水との相性があんまり良くない気がする。

 これは俺の今の種族が完全に水に寄ってないあのもあるんだろうが、どっちかって言うと俺自身の性格によるものの方が大きい。


 「毒魔法」「呪術」

 この2つが俺自身の好みに当て嵌まり、かつ蛇系の魔物に適した魔法だ。

 「流水魔法」はなんと言うか、威力には優れてるんだが逆に言えばそれだけなのだ。

 ……『アクアトルネード』に助けられた分際で何をいってんだとは思わないでもないが今は置いておく。


 と言うかチピトカームに関しては人間の女性の肉を食うと言うのがあんまり好みじゃない。

 俺は女の子はじっくり視姦するタイプです!

 まあそれ抜きにしてもチピトカームはどちらかというと幻惑メインっぽいからな、習性的にも。


 幻覚見せて女の子を拐うって感じでしょ?

 幻惑系は嫌いじゃないがそれメインで戦おうとは思わない。

 よって却下。

 と、こんな感じで一番有力なのはグローツラングなんだが……気にかかる点がひとつ。


『お嬢。グローツラングが「とある地方では災いの象徴としても知られる」って情報に心当たりは?』


 そこだ。

 俺はあくまでもお嬢の使い魔であるのだからお嬢の立ち位置が揺らぐようなことは避けたい。


「ん?ああ、民話にそんなのがあったな。ただそれ以上にグローツラングが住む洞窟には宝石があると言うからどっちかと言うと好まれる魔物だぞ?シオンのところは?」


鵬国(ウチ)は金剛石が取れるとか言われてるな。硫黄も見つかるって言われてるが俺の地元だと温泉かもって言うヤツの方が多いからなあ」


 何と。

 心配とか全然要らなかったじゃねえか。

 なら一択だろう。

 

『よし、進化するから多分また気絶するわ』


「ああ、分かった」

 

 んじゃ、ポチッとな


<<対象の規定レベル突破、及び進化先の決定を確認。これより個体名:ルキアの種族進化を開始します>>


『あっ、づああぁあぁあぁああ!!』


 クソったれが!今日は厄日かよ!

 痛みのバーゲンセールデーってか!?

 安売りしてんじゃねえよクソが!!

 身体中に酸を流し込まれているかの如く、身体が溶けていくような感覚が全身を襲う。


 ──熱い、寒い、痛い、苦しい


 ──鱗が、肉が、臓腑が、頭が溶けていく


 ──骨が、神経が、血液が、細胞のひとつひとつに至るまでナニカが俺を蝕んでいく


 魂すらをも作り替えられていくような悍しい感覚と共に、俺の意識が暗転した。

拙作恒例となりつつありますが、進化先は神話伝承の類から取ってきてます

気になる方は是非


・チピトカーム

シーサーペントルート。今回はホーンドサーペントが水辺を主に生息域とするために出現した進化先。水中だと強いけど陸地だと結構危険度下がる。あとあんまり女の子ばっか食ってるとその先の進化先でロクなのが出ないから注意


・アンピプテラ

ドラゴンルート。ブレスは次の進化のお楽しみ。取り敢えず空は飛べるから我慢しようか、な進化先。こっちにいくと完全に物理寄りになるので魔法を使いたい場合は選ばないのが賢明。恐怖は威圧的なアレ。同格、格上だと効果は殆ど無い悲しみのスキル

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