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魔女の使い魔  作者: 自動機械鮎
第一章 白蛇と魔女
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第二十六話 お礼はちゃんとしようね!

学校始まったら週1ペースに落とそうと思ってたけど延期されてるからペースが落ちない…

もうストックがないのおぉぉ!

「あー、すまない。ギルドマスターから呼び出しを受けたアリシア・ローレライだが………」


 いくらか気まずそうにして受付前に置かれている椅子に座りながら受付嬢にギルドカードを提出する我が主。

 そしてそれを受け取ったのはメロンちゃ……リリーちゃんだ。

 机に乗っかるたわわな二つの果実、眼福で御座います………。


 ちなみに今俺はお嬢の隣の席で鳥栖を巻いている。

 俺ぐらいのサイズならギルド内に入っても大丈夫だそうだ。

 勿論、従魔が問題を起こした際には飼い主が責任を取るのだが、それは当たり前のことだろう。


「あ、はい!えっと、少々お待ちください!」


 ギルドカードを受け取って直ぐ様先輩であろう受付嬢のところへ直行するリリーちゃん。

 おお、跳ねる跳ねる。

 以前リリーちゃんを助けてあげた茶髪の受付嬢がこちらに来る。


「お待たせ致しました。ギルドマスターからの招集は3日後の午後3時となっております」


「え」


 と言葉を漏らしながら硬直するお嬢。

 言い出しっぺが自分なのでちょっと罪悪感を覚えるが、少しはいい薬になっただろう。

 ……なるといいなぁ。

 まあ、依頼の報告期限が過ぎていたからといってギルドマスターが出てくるなんてのはまず有り得ないことだと言うのは冷静に考えれば直ぐに分かりそうなものだが。


 それこそ王侯貴族からの依頼だったのならそう言うこともあるかも知れんが、今回はゴブリン討伐の依頼だ。

 万に一つもそんなことはあり得ないだろう。


 ーーしかし、ではなんの要件だ?


 指名依頼であれば依頼先にこちらが出向くだろうし、ではランクアップがもうそろそろできると言うようなことか?

 お嬢程の冒険者であればそう言うこともあるのだろうが、やっぱりしっくりこない。


「……何の用件かは聞いているか?」


「いえ、それも併せて3日後に話すとのことですが……」


「……そうか、分かった。後、今回受けたゴブリン討伐の依頼の報告期限が過ぎてしまったのだが…」


「かしこまりました。と言ってもゴブリン討伐の依頼はギルドが常備掲示しているだけであって依頼者はいらっしゃらないので、違約金のお支払いはありません。それより、どうかされたのですか?」


「あ、いや、その……」


『ああ、ちょいとコルテカの迷宮に行く急用ができてな。それで遅くなってしまった』


 お嬢が言い淀んだので助け舟を出す。

 ……なんか使い魔ってよりも保護者やってる様な気分になってきたな。

 流石に使い魔が喋るとは思っていなかったのか、二人とも驚いて目を見開くが流石は受付嬢。

 直ぐに表情を戻す。

 リリーちゃんは出来てなかったが。


「そうですか、ありがとうございます。えっと……」


『ルキアだ。お嬢の使い魔をやってる。宜しくな、茶髪の嬢ちゃん。それと、金髪の嬢ちゃんも』


 ここでちゃんと後ろにいるボインちゃんにも挨拶をしておくのが紳士としての礼儀だ。

 ちなみにその大砲を拝ませてもらっている礼も含まれている。

 いや、紳士じゃなくて変態紳士でしたわ。


「宜しくお願い致します。私は受付嬢をやっておりますヴァイオレット・ポートランドと申します」


「あ、えっと宜しくお願いします!リリーナ・アイヴィスと言います!」


 ヴァイオレットさんに目配せされて慌てて自己紹介をするリリーちゃん。

 ただ、あんまり思い切り頭を下げるものだから二丁の凶器が揺れる揺れる。

 本当に、眼福で御座います(本日二度目)。

 心なしか敵意の篭った目で見ているお嬢が印象的でした。




◇◆◇◆◇◆



 

「しかし3日後か、それまでどうする?ルキア」


『取り敢えず屋敷内の掃除だ。一応聞いておくが調味料の類はあるか?』


 冒険者ギルドをでて適当な食堂で昼食をすませた後、屋敷に着いたのは2時過ぎ。

 屋敷の掃除をするには今からでは掃除用具を用意する時間を鑑みるとおそらく足りないので掃除用具を揃えて今日は夕食の準備をしてしまおうと考えつつ返答する。


 帰り道の道中、家事全般は俺がやることに決まった。

 だってお嬢やったことないって言うし…。

 生前、一人暮らしではあったものの、出来るだけ家事をやっていたことがこんなところで功を奏するとは。


 まあ、それも仕事が忙しくなってからは出来なくなってしまったが………。

 それでも幾らか経験があるだけでもかなり役立つものだ。

 それにしてもホントよくこの人今日まで生きてこられたな………。

 

「ない」


『ですよね』


 予想はしていたがこうもはっきり言われると心がぽっきり折れてしまいそうになる。

 それは女の子としてどうなの?


『取り敢えず掃除用具と併せて晩ご飯の食材と各種調味料を揃える。お嬢、行くぞ』


「えー、ルキアひとりで行けばいいじゃないか」


『アホか。俺ひとりで行ったらいくら使い魔とはいえ警備兵にとっ捕まえられるわ』


 というかお嬢最近ポンコツ化してないですかねぇ?

 出会った当初はもっと凛々しかったのに…。

 会ってから2週間ちょいでこうも印象が変わるのはいかがなものかと思う。


「お前の抜け殻とか牙を使った呪具の作成とか色々やりたいことあるんだが……」


『買い出しだけだ。たいした手間でもないんだから手伝ってくれ』


 そう言うとお嬢は渋々納得した。

 てか敢えてスルーしたけど俺の素材から呪具作んの?マジで?

 お縄になったりしない?

 ちなみに脱皮は4日に1回ぐらいペースでするのでコルテカの迷宮内で抜け殻が3個できた。

 脱皮の感覚は濡れた服を脱ぐ感じが一番近かった。

 脱皮直後はちょっとスースーするんだがそれも1分もすれば元に戻る。


 結構早く進化したのでホワイトスネークの抜け殻があまり採取できなかったのは少し申し訳なかったのだが、お嬢からしてみればホーンドサーペントの素材の方が貴重だから別にいいとのこと。

 魔物の素材の価値といえば死ぬほど今更ではあるが、魔物にもランクがあるらしい。

 戦闘能力、知能、特性、習性などを鑑みてランクが決定されるのだとか。

 これまで遭遇した魔物と俺の種族をまとめるとこうなる。



Fランク:ゴブリン、コボルト、ビッグラット、グレイラット、ケイブスネーク


Eランク:ホワイトスネーク、オーク、ゴブリ(役職持ち)、ホブゴブリン、ブラックウルフ


Dランク:ホーンドサーペント、アンフィスエバナ、メリュジーヌ、ホブゴブリン(役職持ち)、リザードマン


Cランク:ジャイアントスパイダー(幼虫)アルラウネ


Bランク:ジャイアントスパイダー(成虫)



 昆虫系の魔物は成長経過で脅威度なんかはかなり変わったりするのでジャイアントスパイダーは幼虫と成虫で分けてあるらしい。

 つか、まだ強くなんのかよアイツ……。

 



◇◆◇◆◇◆




 夜、晩ご飯を済ませて洗い物をする。

 手はないので万里の堅鎖をうまく使ってカチャカチャと音を鳴らしながら食器を洗う。

 晩ご飯はお昼の食堂で見かけたパエリアを作った。


 大掃除は明日からだ。

 パエリアあるんだなぁ、とか思ってたらお嬢曰く転生者とか転移者が伝えたんだとか。

 それなら自動車やら汽車やらありそうなものだが見かけることはなかった。


 お嬢に聞いてみるとそういうものを作ろうとはしたのだが原理が分からなくて失敗したり、出来上がっても燃費が悪過ぎたりと使い物にならなかったらしい。

 それでもどうしても必要なものであれば効率かなりなんなりをしたのだろうが、そういうものは大体ダンジョン産の魔道具で何とかなるんだとか。

 車なんかを発明してもそれを走らせる道路は作っても魔物によって壊されてしまうのだとか。

 街中でなら使えるんだが、そんな高価なものを買えるのなんて王侯貴族や豪商ぐらいなものだ。


 そいつらにしても車を使うぐらいなら魔物に魔道具の馬車を引かせた方が見栄えがするからどの道使わないらしい。

 ……なんか誰かが知識チートに対策してる様な感じがするなぁ。

 そもそもダンジョンなんてもの自体怪し過ぎる。

 無尽蔵に魔物を生み出しそれが階層ごとに強さが変わる?

 余りにも()()()()だ。

 なーんかきな臭いんだよなぁ。

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