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覚醒

台風凄かったですね、皆さんは大丈夫でしたか?


「さて、私を前にして立てて居るだけでも称賛に値します、なにぶん鎌など使ったことは無いので少々痛い思いをしてしまうかも知れませんがそこは我慢してくださいね」


無駄口を叩けるほど余裕なんてない、リブライグは大鎌を後ろに隠すように持ち腰を低くしている。その構え方から恐らく突進からの切り上げと予想する。あの体勢で出来ることはそれくらいなものだろう、大体のゲームでも突進してきたし間違いない。


「では、死んでください」


来る!そう思った時には既に大鎌が迫る、踏み込みはおろかいつ接近したのか分からなかった。それほどに速く、恐ろしいほどに音がしない。


「クソッ!!」


 リミッターの解除によって痛む体に鞭を打って、何とか俺の体を両断しようと迫る大鎌を避けようとするが、いつの間にか首に掛けられていた大鎌に刎ねられた。こうして一回目の戦いは完敗した。


………………………


………………


………






 あれから何度も殺されて、頭の中に声が響き始めた。


 メヲサマセ……


「何度やっても同じですいい加減に諦めてください」


 コロセ……


「あんたに諦められない理由があるように、俺にも理由があるんだよ」


 ハカイシロ……


「左様ですか……ならば仕方ないですね、何度でも殺されてください」


 ソノカラダヲ……ワレニヨコセ


「もういい加減あんたの攻撃には見飽きてきたからな反撃させてもらうぜ」


 メノマエノテキヲ、タオシタクハナイカ?


「あなたの心を折れなければこちらの負けですからね、全力で行きますよ!」


 さあ、寄越せ!!


「断る」


「はい?何を言って……ッツ!」


 いい加減声がうるさいから、己の内側を意識する。すると、水の中に潜っていくような感覚の後、雁字搦めにされた扉がある場所に着いた。


「出せ、この場所から我を解き放てさすればお前の敵を屠ってやろう」


 頭に響いていた声が聞こえる。この扉の内側に居るのは、形を持った俺の本能だろう。何故かはわからないが理解できた。


「その代わりに何か差し出すんだろ?」


「その通りだ、対価はお前の体だなにそのうち返すとも」


「なら断る、それじゃつまんないし」


「何故だ?お前では奴は殺せないだろう?今回は我の力を試したあと、如何するのか決めるのでもよいぞ」


「なあ、お前って俺の一部なんだろ?」


「ああ、そうだとも。それがどうした?」


「ならくれよ、俺に」


「は?何を馬鹿な事を言っている。お前がこの我に肉体をよこすのだ」


「ゴタゴタ抜かすな。この扉を開ければお前は俺の肉体を支配しに来る、俺はそれに耐えて逆に支配したら力が手に入る簡単な事だろう?」


「クク、ハァーッハッハ!面白いことを言う、ならこの忌々しい扉を開けろ」


「ああ、わかったよ開けてやるよ」


(ククッ、こいつはなんて愚かなんだ。この我の封印を容易く解き放つなど。さっさと肉体を支配して好き勝手に生きてやる)


 扉に手を掛け押し込む、すると鎖で雁字搦めにされていた扉はいともたやすく開き、そのまま、暗闇に足を進めると、ナニカに体を掴まれて引き込まれた。


「サア、言い残すことは無いか?今からお前という存在は消えて無くなる……なんだ?怖くて声も出せんか?」


「あーあ、こんなもんかよツマンネ、期待して損したわゴミ」


「なんだと!この虫けら風情が!!この我に楯突く気な……」


「もういいよ、茶番を聞いてるほど暇じゃないし」


 絵に描いたような怪物に手を向ける


 目の前に居る存在を喰い尽くすイメージで念じる


 たったそれだけでいい、それだけでこいつは喰える


 力も存在も何もかも喰い尽くせる


 それだけこいつは弱い


 何も言わせず、何も考えさせず消す


 それで十分だ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自己に潜む欲望を支配しました。

これにより「貪食」の概念を扱えるようになりました。

現在の解放段階 一

(上限値 三)

使用可能概念

段階 一 「喰らうモノ」

※ 相手の技や命、存在すら喰らい己のものとする力

  自らの欲望をコントロール出来なければ己すら喰らってしまう危険な技

  技の代償として対象を殺さなければ止めることが出来ない



段階解放条件 ※を※※※事

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


 頭の中に声が響く、なるほどねぇこれが俺の力か、さてと戻るとしよう。ここに来た時のように目を閉じて上がっていくイメージをする


「よし!ちゃんと戻って来れたな」


「一体、何をしてきたんですか!!」


「ん?別に特別なことはしてないぞ?」


「そんな事ある訳無いでしょう!?ほんの数瞬で異常に存在の格が上がっているではないですか!」


「ただ、自覚して手を伸ばしただけだ」


「っく、これ以上覚醒されても面倒だ。できれば使いたくありませんでしたが致し方ありません」


「終われ。【死】」


 リブライグが俺に対してそう言い放つと、全身が悲鳴を上げてバラバラに錯覚する程の痛みが襲ってきた。


「まさか、この技を受けて生きているとは……ならばこれで終わりです!」


 大鎌を振り上げてこちらに叩き付けようとする。これ以上あの大鎌の攻撃を受ければ今までのように生き返ることは出来ず、魂や存在ごと消される。そう、本能が言っている。今この状況で出来ることは手に入れた力を使ってみる事だけだ、そこにしか活路はない。


「起きろ“喰らうもの”」


 言葉を発した瞬間、体を襲っていた痛みは消え力が漲ってくる。今ならあの大鎌に触れても問題ない、なぜだか分からないがそう思う。ただ、普通に受け止めようとしても刃に切り裂かれて死んでしまう。

ならば、爪を伸ばして受け止めるしかない。もうすぐそこまで、迫ってきているのだ避けようにも避けられそうにない。


 なら、受け止めるしかないだろう?


「はぁああ!!」


 思いっきり振り下ろされる大鎌を真っ向から受け止める!受け止めた衝撃で地面は砕け、厳かだった宮殿は見るも無残な姿へと変わってしまった。だが、叩き付けられた大鎌は簡単に受け止めることができた上、大鎌からなにやら力を吸収しているようだ。無機物も喰らうことが出来るのか、これは便利だ。


「馬鹿な!どうやってあの状況から防いだ!私の概念は“死”そのものだぞ!神であろうが生物以外だろうが殺し得る最強なのだぞ!」


「ああー、その、ヒステリー起こしてるとこ悪いけどさ、早く俺の技を慣らしたいから戦おう?」


「舐めるなよ!小僧!!」


 優しそうな爺さんはすでに消え。今や、ただただ狂ったかのように俺を罵倒し突進してきた。


 さあ、ようやく第二ラウンドだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「死神 リブライグ」の保有概念“死”を喰らいました。

これにより“死”に対して耐性を得ました。

「リブライグ」の持つ技術 *****流剣術を習得しました。

完全に奪いきるまで残り 九十%

「固有能力 超強化」を完全に奪いきるまで残り 八十九%

固有能力は完全に奪いきらなければ使用できません。

全てを喰らい尽くすまで残り 九十二%

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


手探りで書いてあるのでこうしたらいいんでない?とかありましたらコメントお願いします('ω')ノ

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