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ごめんなさいm(__)mなかなか時間が取れないので、投稿期間が空いてしまうかも知れません。何とか時間を見つけて書いていきたいと思います。


「本当に強くなりましたねぇ。キリツグさん。正直この結果には驚きを隠せませんね」


 何を言い出すかと思えば、始まってもいないのにいきなり褒め出すとは、一体どういう事だ?


「何言ってんだよ黒邪鬼さん。まだ戦ってないだろ?俺たち」


「おや?まだその域には達していませんか。まあ、技術の方はまだまだと言う事ですかね」


「もったいぶってないで、どういう事か教えてくれよ」


「ええ、構いませんよ。なに、簡単なことです。ある一定の領域に達すれば、ただ敵と対峙した際に戦闘の結果が見えてくるわけです。その結果に驚いただけですよ」


「ほぉーん、結局のところ結果は言ってないわけだが、どっちが勝ったんだ?」


「それを教えてしまったらつまらないでしょう?さあ、構えてください」


 それだけ言うと黒邪鬼は黙りこんだ。先程と同じように腰の刀に手を添えて静かにこちらを見据える。恐ろしくも美しい、自然な構え。


 こちらも同様に、足を肩幅ほどに開き右手を緩く握り、相手と向き合う。特にこれといった流派はないが、これが一番俺に合った構えだ。恐らくあの刀で切られれば、さしもの俺の体でもただでは済まないだろう。


 完全に解放した百倍強化を掛け、その上に肉体のリミッターを100%解放する。この状態にしてようやく力の差は互角といった所だろう。そこから更に、『身体操作 極』で即座に爪が伸ばせるように準備する。


「準備が出来たようですね。では、行きます」


 俺と黒邪鬼は、約百メートルほど離れている。俺たちほどになれば、この程度の距離など一足で詰められるほど大した距離ではないが、刀を抜かずにいったいどんな攻撃を仕掛けてくるのだろうか?納刀状態からの攻撃など居合切りしか浮かばないが、走りながらの居合切りのなど正直、大した脅威ではないと思ってしまうのだがどうなのだろうか?


 相手は格上なのに、こんな甘い考えをしていたのは間違いだったと、すぐに理解させられることになった。


神葬(しんそう)一刀流、絶断」


 黒邪鬼は、その場で居合切りを行った。認識する事も出来ない神域の一撃。距離を超えて俺の体を切る。


 ()()()()()


「やはり、喰われましたか。……分かっていましたが、これにはやはり驚きに値しますね」


 そう俺は、何もかも断ち切るはずだったあの斬撃を喰った。どうあがいても黒邪鬼の攻撃を、よけることは出来ない。そう確信していた俺は、避けられないなら喰らえばいい。そう考えて、技の出始めを見極めるために集中していたのだ。案の定、避けられず喰らうことになったが、結果オーライだろう。


「今度は、こっちから行くぜ!」


 全力で、黒邪鬼の方へ走っていく。近付けば近づくほど、刀を持っている奴は戦いにくくなるだろう。


「では、次の一手です。神葬一刀流、心貫(しんかん)


 黒邪鬼は、赤黒い刀身を持つ刀の切っ先を俺に向けた。足を後ろへさげ、顔の近くまで刀を持ち上げ、突進の構えをする。


 俺が黒邪鬼へと突っ込んでいくと、奴は一瞬だけ構えを解き、懐から石を取り出し俺へと放り投げた。一体何のために俺に石を投げたのだろうかと、考えながら顔を傾けて石を避けた。


 顔を傾けてさけた瞬間、黒邪鬼がすぐさま突っ込んできた!心臓を的確に狙ったその一撃は、過たず俺の心臓を貫いた。だがしかし、その一撃こそを俺は待っていた。彼と打ち合いをすれば、数瞬と持たず切り刻まれて終わってしまう。


 そこで、体を貫く突きの攻撃を誘った。本来の彼であったのなら、こんなに見え透いた誘いには乗らなかっただろう。だから俺は、奴の認識を喰らった。あの居合攻撃の瞬間、認識を喰らい、この一撃を誘い出した。


 さて、ここからだ。貫かれた俺は即座に、右手で刀を掴み、左手で黒邪鬼の頭を掴む。だが、そこは歴戦の鬼。すぐさま刀を手放し、俺から距離を取る。


「はは、まさか私の武器を取るとは。流石に予想外ですよ」


「それに、私に何かしましたね。この私が簡単に、武器を奪われることは無いのですから」


 気づかれないように喰らった筈なのだが、流石にこいつには隠し通せないか。まあいい、さっさとこの刀を喰って、力に変える。


「あらら。その刀、結構貴重なものなんですよ。はぁ、また閻魔様に怒られてしまいます。いやだなぁ」


「仕方が無いので、刀を再生成しながら戦うことにします」


 そう言った後、喰った筈の刀が鞘に収まっていた。


「さてさて、貴方の能力にも少し理解できたので、少しずつギアを上げていきますよ」


 さあ、奪えるだけ技術を、力を、奪ってやろうじゃないか。二人とも笑いながら、ぶつかり合う。


ブックマーク五人!モチベにつながります。ありがとうございます。(*'ω'*)

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