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第21話

自分で言ったこととはいえ、非常に恥ずかしい。

しかも暗闇の中で川島の顔色を窺い知れない不安が押し寄せてくる。


何も反応してくれない川島に堪えきれなくなってそこにいるだろう場所におそるおそる手を伸ばした。




「川島さん……」



伸ばした手を捕まれた。そのまま強く引き寄せられると噛みつくように荒々しく唇を奪われる。


「んっ…」


息も出来ず、苦しくて川島の胸を掻いて顔を背けようとすれば、逃がすまいと後頭部を押さえられて舌を滑り込ませてくる。


「ふ…ぁ…」


酸欠で頭がぼぅっとして唇を解放されても川島にしがみついたまま動けないでいた。


強引な川島のキスが落ち着く。

アタシが待ち望んでいたのはコレだったんだ、って思った。

それなのに…。



「……一年早く出逢ってればな」



川島らしからぬ言葉。

まだぼんやりする頭に中にぐるぐる回

る。



なんでそんなこと言うの?

最初から分かってたのになんでアタシに近づいたの?優しくしたの?



握られた手首から川島の大きな手が離れていく。

それがどんな意味なのか完全にはわからなかったけれど、バカなアタシでもこれ以上はないという事くらいは察しがついた。



本気になってはダメな相手。

年だって離れてる。

しかも百戦錬磨。

アタシの事なんて遊びに決まってる。

始めからわかってたはずなのになんでこんな事しちゃったんだろう。












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