表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生存本能  作者: ぺけぺけ
6/6

 イトが倉庫から店内に駆け出した直後、ドライアイスにお湯をかけたような冷ややかな煙が地面を埋め尽くした。次第に自分の足元さえ見えなくなり一つ歩いた先に本当に地面があるのかどうかさえ分からなくなりそうな異様な空間が出来上がった。


 もしやイトに何かあったのではないかと思い店内に潜入し、イトの姿を探そうとしたが


 「シンニュウシャ ハッケン ハイジョ シマス」


 壁が瓦解する轟音とともに現れた大きな鉄の塊が侵入者を目掛けて突進してきた。


 ひき殺される。逃げなければ。しかし意志に反して僕の足は予想すらしていなかった事態に動けずにいた。ロボットと僕の体が衝突する直前、地面を這っていた冷気が急に起き上がり鉄の塊と僕の間に割って入ると同時に気体から固体へと姿を変えた。


 「…!?ショウガイブツ ヲ カクニン カイh…」


 ロボットは突然現れた氷の壁を避けようとしたがかわせる訳もなく、そのまま二度目の轟音を鳴り響かせながら沈黙した。

 


 僕が腰を抜かしたまま呆けていると 


 「安全になるまで倉庫にいてって言ったのに…。」


 背後から不機嫌そうなイトの声が聞こえた。


 


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ