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point E
「Eポイント?」
「そうです。それさえ奪うことができればわざわざサイのいる街まで出なくても食料が手に入ります。」
スーパーの倉庫で僕とイトは周囲を巡回するサイに見つからないように食料を手に入れるための作戦をねっていた。
少女の話によるとEポイントという小さな宝石さえ奪えれば今後は危険な街に出る必要もないという。Eポイントは真っ黒な宝石で大きさはポケットに入るくらいらしい。基本的にはスーパーやデパートなど、もともと食料を販売する場所だった施設にEポイントはいつの間にか現れた。黒子はこのEポイントを目印にして食料をおろす。
つまり、Eポイントが手に入れば後は黒子が勝手に食料を補充してくれるのだ。
「このスーパーの事務室にEポイントがあるはずです。もちろん、周りにはサイが何人もいますが…。私の力があればどうにでもなります。私が先に行きます。安全を確認してから来て下さい。」
イトは自信満々にそう言い残し店内へと走っていってしまった