奴隷らしくない少女
不定期更新の割に量が少なくて申し訳ありません。
仕事や勉学に忙しくついつい帰宅後はベッドにダイブし高反発マットレスに天井まで打ち上げられる日々を送っております。天井にもマットレスをつけたら反復縦飛びが出来そうですねちあきちです。すっごーく今更ですが明けましておめでとうございます。2016年に入った感覚がなくずっと年末の気分でした。私の家は市内の大きな病院の近くにあるのですが年始はよく救急車の音が聞こえます。
朝から昼が多いのでご老人が餅を詰まらせたのかなぁと炬燵で雪見だいふくを食べながら考えています。炬燵で雪見だいふく最高ですよ。(ステマです)
勿論救急車は呼びますが詰まらせた人がいる時は後ろから脇の下に手を通し胸骨の下で両手を恋人繋ぎで固定して斜め上にグッてすると出てくることがあるとか聞きました。本当ですかね?
私雑談とかの方が小説書くより実は好きでして、うっかり前書きの方が本編よりも長くなってしまいそうなのでここらで終いとさせて頂きますଘ(੭ु*ˊ꒳ˋ)੭ु*.°
少女が煩いと言うとリアは
「あ、ご、ごめん……」
と今度は小さな声で謝った。
少女はその言葉に返さず、寝ようとすると
「そ、それで私はリアなんだけどあなたの名前は?」
リアが諦めずまた質問をした。
鬱陶しさ気な少女だったが小さく
「名前はない。リア…ね…よろしく」
少女は今まで知らなかった性格のリアに内心では興味が湧きつつあった。
その言葉にぱあっと顔を明るくさせ
「うん、宜しくね!…名前…ないの…?」
「そう、私は生まれた時から奴隷。だから無い」
少女が俯く……
「そ、それじゃ私が名前をつけてあげる!…いい?」
少女は暫く考えた後コクリと首を縦に振った。
「やったぁ、んーとね……リィリィってのはどう? 私の名前がリアだから一文字違いのリィリィ!姉妹みたいじゃない?」
リアが笑いながら言う。
「…センス無いよリア…でもありがと…ふふっ」
少女が初めて笑顔を見せるとリアは一瞬驚き言葉を返す。
「どういたしまして!リィリィ」
二人で静かにクスクスと笑い、一息着いた頃リィリィが喋り始めた
「リアは外から来たのよね?もしよければ外の話を聞かせてくれない?」
「もちろん!…外の世界はね……があって……な…それで…」
夜も更け暗くなった檻の中で二人の少女の笑い声が響いていた……
リィリィは次の日いつもよりも太陽が高い時刻に起きた。
横ではリアがまだ寝息を立てている。
この図々しくも今までの人生で初めて楽しいと思わせてくれた彼女の事をリィリィは大切に思うようになっていた。愛おしさすら僅かに感じていた。
私は奴隷だ。
檻の中で産まれ、檻の中で生きている。
両親はおそらく居たのだろうが顔は分からないし、何も思わない。
昼時と夕時に食べ物をあたえられ、それ以外の時間は基本的に疲れないために寝るだけの生活だ。
最近食事が2回に増えたことで頭が働くようになったが以前は食べて寝ることしか頭にはなかったと思う。
そんな毎日を過ごす私にある日突然変化が起こった。
いつものようにボーッと過ごしていると新しい奴隷が入ってきた。
実は割と肥溜めに入る奴隷は多いらしいよ。あの豚みたいな主人が愚痴ていた。確か…客に舐めた口を聞きまくったから…だったかな?
後は長い間売れ残ると肥溜めに来るらしい。
まぁ、そんな理由だからか何と無く入ってくる奴も見た目から分かったりするけど今日のは全然違った。
顔も綺麗な方だし体も健康的。見るからに肥溜めには相応しくないのだけれどここに入ってきた。
その女の子は檻に入るとキョロキョロ周りを見だした。
その行動に珍しさを感じた私がそちらに目を向けると少しして女の子が私の近くまで来て座った。
多分私の周りはスペースがあったからだろうなぁ…
座ってからしばらくするとこちらをチラチラと見てきて気になってしょうがなかったけどその日は何も無く終わった。
次の日またチラチラと見ていたけど昨日もしていたので無視していると女の子は深呼吸をして私の方へ来て言った。
「あの!」
それから今までは人生で初めて楽しかった。
久々に声を出した。
彼女の名前はリアというらしい。
私が名前がないと言ったら彼女はリィリィと名前をつけてくれた。
図々しいと思ったけど、受け入れたらなんだか胸があったかくなった。
言えないけど私はリアの事を既に姉妹だと思ってる。いつか本当にそうなれたらいいなぁ。
リアは外がどんなところか私が聞くとたくさん教えてくれた。それを聞けば聞くほど私は外が見たくなった。リアがなんでここに入ったか聞くととても悲しそうな顔をするからもう聞かないけど、少し気になるな。
「ふぁ……」
リアが欠伸しながら瞼をこすっている。
私はそれを見ながら今日は何の話をしようか考えていた。
でも、朝は挨拶から始めるってリアが言ってたから挨拶を先にしようかな。
「リアおはよう。あんた起きるの遅いよ、しっかりしなきゃ」
そんないい加減な挨拶をした私にリアは奴隷らしくないだらしない笑顔で
「おはよう、リィリィ。 挨拶覚えてたんだね」
と言った。
私はリアと話せる時間がとてもとても楽しみだった。
今日は何の話をしよう♪