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例えばそんな異世界事情   作者: 弥生真由
序章
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Ep.0 月の記憶の物語

全てはここから、始まった。


薄く白んだ視界の中、ぼんやりと霧の向こうを眺める。

『ここは……?』

呟いたはずの声は声にならず、妙に頭の中に響いた。

何となくだが、自分が夢を見ているのだと自覚する。

理解をしたら妙な不安は無くなって、霧の向こうへ数歩足を進めた。そこには、まだ幼かった頃の自分と、レースのリボンで髪を結んだ少女、そして上品な婦人が絵本を読んでいた。

『月の光は異界への道…。満月の夜には、その扉を開いてはいけませんよ。さもないと……』

そこから先は聞こえなかった。

段々とまた、視界が靄に包まれる。

最後、あの婦人は何を言ったのだろう。

何か、とても大切な事だったような気がしたが…結局思い出せないまま、世界は霧に包まれた。



~Ep.0 月の記憶の物語~



全てはここから、始まった。


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