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蝶
〽
おそらをとぶのは
きれいなあなた
はねのもようは
ゆめのいろ
つかまえられたら
ゆめのくに
ひらひらとんで
どこへいく
わたしはゆめをみるけれど
ゆめはわたしをみないのね
ちょうちょ さよなら
またあうひまで
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【セイレーンは狼と終わりをうたう】
:『熱、熱、のち覚め冷め』より抜粋
歌の得意なヒロインが、同じく弦楽器の得意な少女と出会い、打ち解ける際に歌った詩。
はじめは対立姿勢だった二人が、音楽で心を寄せ合うと共に、お互いの技量に惚れ込むシーン。
ひらがな表記は、少女向けの童謡歌の雰囲気を出す為。
ヒロインはこの詩が男性によって書かれた事を、少し意外に思っている。