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クリスタル

昼下がりに氷が降った

小さな氷

落ちる途中で水になる

そんな儚いやつです

でもその温度は確かに氷で

刺すような冷たさ

手で受けると

とろりと溶けた

自分は暖かいのだなぁ

そんな風に思った

空を見上げると

青く晴れていて

ではこれは何処から来るのだろうと

届きもしないのに

背伸びをした

空は遠く 氷は降り続け

辺りが湿り出し

空気がむわりと冷めていく

そんな変化の中

日が斜めに射して

光を目で追うと

その先に大きな虹

冷たい氷の粒が造った虹は

遠くの曇り始めた空に

弧を描いて


ああ


これを見せたかったの

ありがとう


冴えざえとした冬の到来は

クリスタルで出来た七色の色彩

あんな様な

冬が過ごせますように

そう思った




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