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太陽の貴公子  作者: みずっち
8/19

第8話

今回借りた2次キャラ


・十条=シロガネ:<ホネスティ>幹部

・土方歳三:<ホネスティ>幹部

・夜櫻:<放蕩者の記録>使者

・フェイディット:<放蕩者の記録>使者

あれから数時間後、味の無い朝食を食べていたら、三月兎から念話が掛かってきた。

曰く、カイトを借りたいとの事だった。そしてもう一つ。


『おう、今日は街から出るなよ!見回りは休みだ!いいな!!!』

「え、そんな…」

『ああん!?それぐらい言う事聞けよぉ!まぁ昼過ぎまででいいけどよ!あ、ついでにうち来て留守番頼むわ!舞を一日貸してやるから子作りでもしとけ!(ちょっと叔母さん!)』

「えっ、いやちょっ」


あちらの背後で舞の叫びが聞こえたが、構わず念話が一方的に切れた。一体何が有るというのか。

そもそも留守番だったら、舞やイーサンに凜太郎と文絵が居るから十分なはずである。しかも入場制限は掛けてあるから、三月兎が許可している人間しか入れないのに。

因みにジョージとゲオルグに聞いてみたらそちらにも連絡が有って、絶対に見回りも教導訓練もさせるなと念を押されたらしい。


「まぁ、一日ぐらいはいいんじゃないかい?」

「はぁ…」

「気分転換だと思えば、な」

「はい…」


二人に肩を叩かれ、陽輔は拍子抜けしたようにポカンと呆ける。

この二人も、ついでにルーシーも、詳細は聞いてないそうだ。尚、シブヤ組にも同様の連絡が有ったのはこの後念話して知った。

また何か悪戯を思い付いたのだろうか。こういう時の彼女の行動力は恐ろしい。そして相変わらず少々強引だ。


「う~ん…仕方ないな…<三月兎の狂宴>(マッド・マーチ)に行ってくるか…」


陽輔は頭をポリポリ掻きながら、ビルの外に一歩踏み出した。

数分歩いて<狂宴>の家に赴き、中に入る。


「あ、陽輔君おはよう」

「あぁ、おはよう」


ロビー兼食堂で舞と挨拶を交わす。


「早苗さんは相変わらずだね」

「ごめんね陽輔君」

「まぁいいけどさ」


陽輔は苦笑しながら舞と並んで椅子に座った。

彼女は内職(レベル上げ)をしているようだ。<裁縫師>のレベルが70を超えたらしい。

メイン職の<森呪遣い>は80になった。三月兎がEXPポットを強引に押し付けてくるため、もうすぐ81に手が届くそうである。

陽輔は背もたれに体重を預け、天井を見上げる。じっとしていると、取り留めもない思考が脳内で泡のように浮かんでは消えていく。

今までの事、現状、そしてこれからの事――横から聞こえてくる舞の鼻唄をBGMに、様々な事柄がぐるぐると追いかけっこを展開する。


「…ねぇ舞ちゃん」

「ん~?」

「あのさぁ…」

「うん、なぁに?」


陽輔は天井を向いたままで声を掛ける。舞が手を止めて陽輔の方を向いた。


「…いや…」

「どうしたの?」

「あぁ~…何でも、無い、よ…」

「え?うん…?」


舞は不思議そうに首を傾げて陽輔をじーっと見つめる。

実際、何か聞きたかった訳でも無い。ただ声を掛けてみただけだ。もしかしたら、ただ声を聴きたかっただけなのかも知れないが、正確な所は自分でも分からない。

陽輔は背もたれから体を剥がし、俯いて頭をポリポリと掻いた。


「別にいーんじゃない?」

「えっ?」


思わず舞の方を振り向いて問い返す。


「たまにはさ、こういうのんびりした日が有っても。ねっ♪」


舞はにっこり笑った。満面の笑みだ。


「そう、かな…」

「うん♪」


陽輔もつられて微笑む。舞はコクリと頷き、陽輔を見つめ返した。


「あぁ、うん…ありがと」

「…うん」


陽輔は照れたように頭を掻く。舞はそれを穏やかな面持ちで見上げていた。


「すっかり二人の世界っすねぇ」

「私憧れちゃいますよぅ」


勝手口の方から声がして、陽輔と舞はビクッと体を震わせ、思わず立ち上がった。

ハッとして振り返ると、イーサンとリリーがニヤニヤしながらこちらを見ている。

良く見ると、凜太郎も二人の後ろからおっかなびっくりと言った風情で覗き込んでいた。


「こ、これがラブコメ…」


少年はそう呟いてゴクリと唾を飲みこむ。


「い、いや、あの、ち、違うの、タダの世間話なの、だから、あの、えっとぉ」


しどろもどろになって慌てふためく舞は、顔を赤らめて狼狽えている。今にも火が出そうだ。


「…お前ら覗きなんて趣味悪いぞ」


陽輔は苦笑いしながらぼやいた。


「何言ってんすか、こんな所でいちゃつくのが悪いんすよ」

「そうですよぉ、ここロビーなんですから」


イーサンとリリーに畳み掛けられ、反論する言葉が無い。


「ぼ、ぼ、僕、なんにも見てませんからっ!」

「えっ…凜太郎君?!」


凜太郎は何を勘違いしたのか、陽輔たちの脇を一目散に駆け抜け、2階に上がって自室に篭ってしまった。

入れ違いに文絵が階段から姿を現した。家政婦の象徴である掃除道具を両手に持ちながら。


「あのぉ、今うちの子が部屋に走り込んで行ったんだけど…何か有ったの…?」

「今先輩たちがここ(ロビー)でいちゃついてたんすよぉ♪」

「あらあら、若いわねぇ♪」

「それはもう見せつけるように♪」

「いや、あの…もしもし…?」


陽輔の言い分を聞かずに三人で盛り上がっているようだ。ニヤニヤしながら。

一方で舞は顔を真っ赤にしてオロオロしていた。


「陽輔君も大胆ねぇ」

「いや、見てたんすけど、舞さんの方が積極的だったっすよ」

「あらまぁ♪」

「もう見てるこっちが恥ずかしくなるくらいで」

「うっ、いや、あの、うぇあっ、あぅあ、ああああぅぅ…」


三人にいじられて撃沈したらしく、座りこんで顔を両手で覆い、ぶんぶんと頭を振っている。羞恥心からか、耳まで真っ赤だ。


「舞ちゃん冷やかされるの苦手だから、その辺で止めてくれる…?」


陽輔は頭をポリポリと掻き、三人に向かって苦笑しながら言った。


「しょうがないわねぇ♪あの子(凜太郎)にはちゃんと言っておくわ♪」

「まぁ陽輔さんの頼みなら。あ、でも後で早苗さんに報告しときます♪」

「てへぺろ♪」


(イーサン)がてへぺろとか言っても可愛く無い。


「お前は後で覚えてろ」

「先輩怖いっすよちょっと!しかも俺だけって何すか!」


陽輔が睨むと、イーサンは脂汗を流してそのプレッシャーに抵抗した。


「そう言えば、リリーちゃん今日はどうしたの?」

「あぁ、実は早苗さんに呼ばれたんです。昨日の今日だから、外に居ると見つかるかもって」


どうやら匿っているらしい。


「ついでに、ここで寝泊まりしてけって言ってくれたんですけど…」

「ふぅん…まぁここなら宿泊費も要らないだろうけど…」


あの人(早苗)なら「要らん」と言うだろう。陽輔を含め、ここに居る全員に確信が有った。

というか実際、誰からも家賃のようなモノは徴収していない。仮にリリーが今後ここに住むとしても、恐らく要求しないだろう。


「それで、リリーちゃんはどうするの?」

「…それが、まだちょっと決めかねてまして…」


リリーは、文絵の問いに困ったように首を傾げた。


「叔母さんなら強引に住まわせるかなぁ…」


復活した舞が微妙な顔でポツリと呟く。それを聞いた全員が思わず納得した。

文絵が井戸端会議を切り上げ、掃除道具をキッチンに持っていく。

それを合図に、皆が三々五々、それぞれに散って行った。






    ◆    ◆    ◆






太陽が中天に差し掛かる頃、アキバ近郊の低レベルエリア(森林ゾーン)を一人の冒険者が駆けていた。

目の前を走る黒マントの二人組を追いかけている。


「てめーらっ!待ちやがれー!」


西洋銃士(ガンマン)風の男は、額に青筋を浮き上がらせ、怒声を発しながら獣道を走り回る。

目の前の二人組は、片方がもう一人をおんぶし、男と付かず離れずの距離を保って逃げ回っていた。


「くそっ!何なんだアイツら!ステータスが読めねえ!ふざけやがって…!」


<ハーメルン>所属の男、トモシビは、二人組を追いかけながら悪態を吐いた。

それもそのはず、この二人組は何故かステータス表示が「?」で埋め尽くされており、名前も職業も不明なのだ。

しかも某映画のキャラ(カオナシ)に似た仮面を被っており、顔すら分からない。

そんな状況で、おんぶされている方の冒険者が時折お尻ぺんぺん(リアル挑発)をするものだから、増々頭に血が上る。

だが、幾つか推測出来る事が有った。

おんぶされている方は杖を持っており、先ほど<パルスブリット>を何回か放ってきた。<付与術師>だ。

そして自分には当たらず、近くに逸れた。命中率が低いらしい。しかも時間間隔(リキャスト・タイム)を考えると初心者レベルだと見当が着く。

加えて、おんぶしている方の冒険者は、自分と付かず離れずの速さで走っている。多分同レベル帯だろう。

男は頭に血が上り、単純な思考しか浮かばないようだ。

わざと外した事(威嚇・挑発)と、おんぶしている方が手加減して(誘って)いる事には考えが及んでいない。

初心者(低レベルプレイヤー)たちに安全地帯で待機を命じてから数分、絶対に捕まえてやると鼻息荒く、この鬼ごっこを続けている。


「くっそがああああああっ!」


トモシビは足に力を込め、全速力で二人組を追いかけた。

やがて、三人ともピタリと足を止めた。二人組のカオナシはおんぶを解除し、並んでトモシビの前に立った。


「けっ、袋小路だ。観念しな!」


勝った。

二人組を行き止まりに追い詰め、トモシビの顔に余裕の笑みが浮かぶ。数歩歩み寄る。

そして。


ヒュッ――。


「なっ…!?」


さっきおんぶしていた方の冒険者が視界から消え――トモシビの意識もブラックアウトした――。






    ◆    ◆    ◆






太陽が少し傾いた昼過ぎ、<狂宴>の庭では、陽輔とイーサンと凜太郎が、大地人夫婦の薪割りを手伝っていた。

<召喚術師>か<妖術師>が居れば火は熾せるし、そもそも冒険者は安いアイテムも有るので不要なのだが、大地人はそうもいかないらしい。


「本当にありがとうございます」

「いえ、構いませんよ」


三人でパカパカと割って行く。あっと言う間に薪が山と積み上がって行った。

一方ロビーでは、舞とリリーがお茶を飲んで休憩していた。


「あはははは!早苗さんそんな事してたんですか!」

「えぇ~、笑いごとじゃないよぅ。あの時はホンットに恥ずかしかったんだから」


――バン――!


会話に華が咲いているようだが、突如、玄関の扉が勢いよく開き、二人の世間話を妨害した。

何事かと振り向くと、三月兎とカイトが何人かの冒険者を連れて帰って来たらしい。


「あぁ~楽しかった♪」

「俺ハラハラしたっすよ」

「相変わらず無茶しますねぇ、早苗さんは」

「しかも<大規模戦闘の女王>(レギオン・エンプレス)まで巻き込むんですから」


三月兎とカイトの後ろから付いて来た紳士のような<暗殺者>(十条=シロガネ)と、気だるげなマダムの雰囲気を漂わせる<召喚術師>(菜穂美)がクスリと笑う。

更にその後ろから初心者が二人、おっかなびっくり、緊張した面持ちで入ってくる。<盗剣士>の少女と<施療神官>の少年だ。

そして最後に理知的な雰囲気の<武士>(シゲル)と頼れる兄貴肌の<盗剣士>(土方歳三)が足を踏み入れた。


「!…テルオ君…よりこちゃん…」

「リリー、さん…?」


低レベルの二人を見た途端、リリーの目に涙が滲んだ。テルオがハッとして彼女の方を見る。

リリーが二人の元に駆け寄り、それぞれの手を取った。


「うっ、うぁっ、ぐずっ、だずがっで…よがっだ、あぅ…うぅっ…」

「うえーん!リリーちゃーん!」

「リリーざんも…無事で、よがっだ~、うぇあっ、ふぐぅ」


三人で抱き合い、床に座り込んで泣きじゃくる。

周りの何人かは目尻の涙を指で拭っているようだ。


「何か有ったん…あれ…何すかこの状況?」


騒ぎを聞きつけたイーサンが庭から戻ってきてポカンと呆ける。

後から入って来た陽輔は、三月兎がドヤ顔でほくそ笑んでいるのを見てピンときたようだ。


「早苗さんそんな事企んでたんですか」

「ふふん♪相手がバカで助かったぜ、ふはははは」

「で、これからどうするんです?その二人、所属ギルドが空欄になってますよ」


ニヤリと笑った三月兎に対し、陽輔が苦笑いしながら尋ねる。

聞かれた三月兎は、ドヤ顔のままで言い放つ。


「おう、二人とも先輩が引き取ってくれるよ」


えっへん、と鼻息を荒くして胸を張った。威張るような事では無いのだが、本人は自慢気だ。

後始末は他人任せというのが計画に盛り込んである辺り、早苗らしいと言えばらしいのだが。

当の先輩(朝霧)には、計画が成功した段階で念話し、了解を取り付けて有るそうだ。

程なくして、<放蕩者の記録>の使者が<狂宴>の家にやって来た。


「お久しぶりです、早苗さん」

「さーちゃんおひさ~♪」

「あ、夜櫻先輩お久しぶりです~♪フェイ君も久しぶり~♪」


三月兎が挨拶しながら夜櫻に抱き付く。夜櫻はそれを優しく受け止め、頭をナデナデしている。

そのまま、<ホネスティ>の幹部たちと社交辞令を交わした。


「おやこれはこれは。<渡り姫>ワンダー・マジェスティのお出ましですか」

「てっきり御前本人かと思っておりましたわ」

「あーちゃんはちょっと忙しくてね~♪」

「一体何をなさっておいでなのですか?出来ればわたくしたちにもご教授頂きたいですわ」

「さぁ~、詳しい事は知らなくてさ~あははははは」

「にょほほほほほ」

「うふふふふふ」


<似非紳士>と<マダム>と<姫侍>が軽く火花を散らす。

脇の大学教授(シゲル)兄貴肌(土方歳三)苦労性(フェイディット)が軽く冷や汗を流しているようだ。少し顔色が悪い。

対照的に、三月兎は夜櫻の胸の中で幸せそうに頭を撫でられている。図太いのか鈍感なのか。


「あ、あの、所長、そろそろ…」

「あぁごめんねぇフェイ君」


フェイディットの制止に応じ、三月兎を撫でたままで、夜櫻は初心者たちに向き直った。途中でちらりと陽輔と舞を見遣り、ふっと微笑んだ。

二人が少し会釈したのを視界の端に留めながら、テルオとよりこに言葉を投げかける。


「テルオ君とよりこちゃんね」

「「は、はい」」


呼ばれた二人が顔を強張らせて返事を重ねた。

二人に取って、ギルドと言えば<ハーメルン>しか知らない。緊張するのも無理は無いだろう。

夜櫻は彼らを警戒させないように、努めて柔和に笑って話を続ける。


「さて、最終確認だよ。本当にあーちゃんのとこでいい?こっちとしては別に何処でもいいんだよ?<ホネスティ>でもさーちゃんとこでも…」

「…私たち、さっき話し合ったんです…」

「ほとぼりが冷めるまでは…俺たち、目立つギルドには居ない方がいいかもって」


<ホネスティ>や<三月兎の狂宴>に入れば、リリーには毎日でも会えるが、<放蕩者の記録>に居てもそこは自由だと聞かされ、決断したらしい。


「あぁ~、なるほど…証人保護プログラムね…分かった、二人の決意が本物ならいいよ」


納得した夜櫻は三月兎の頭をポンポン叩く。三月兎はそれを合図に素直に離れ、回収した黒マントをフェイディットに渡した。


「そんじゃあ行こうか」

「は、はい!」

「よ、宜しくお願いしまひゅっ」


テルオが噛んだ。張り詰めていた糸が急速に弛緩し、失笑が沸き起こった。


「ちょっとテルオ~!何やってるのよ~!」

「そうよ~、大事な所じゃない」

「い、いやだって緊張して…二人ともそんな笑わないでくれよ~」


リリーとよりこ、レベル帯は同じくらいだが2~3歳上の二人にいじられ、テルオは顔を真っ赤にしてオロオロする。

周囲の者たちは穏やかに見守っている。

落ち着いた処で、フェイディットがテルオとよりこに黒マントを着せた。


「こうすれば、ステータスを読まれませんからね」

「顔を隠せば、ギルド会館に行っても素性がばれないから安心だよ」


低レベルの二人はすっかり恐縮してしまい、ただコクコクと頷くばかりだ。


「んじゃ、さーちゃん、よーくん、まーちゃん、またね」

「あいさー!」


三月兎の敬礼と陽輔、舞のお辞儀に手を振り、夜櫻とフェイディットは初心者の二人を連れてギルドハウスを出て行った…。

夜櫻女史に出張頂きました


そう言えばお胸が大きいんでしたっけ…十条さんには眼福だったかw

しかし十条さんとの絡みがタンパクだなぁ…(^ω^;)

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