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優花とれんの恋物語

HAPPY BIRTHDAY!

作者: ゆー

1「禁断の仲・・・?」2「気持ちの変化」3「言えない事情」4「彼氏と幼なじみ」5「HAPPY BIRTHDAY!」の順番で読んでください。

今日は7月8日。英城の誕生日の1日前。

誕生日プレゼントを買いに行くんだ。

れんと一緒に。何を買えばいいのかわかんないし。


私達は、英城には秘密で部活中に買いに行くことにした。

「英城!」

「なに?」

「今日、ちょっと用事があるから一緒に帰れないの。ごめんね。」

「いいよ。明日一緒に帰ろう。」

「もちろん!」


私達は今、スポーツショップにいる。

「ねえ、何がいいと思う?」

「れんが買うんじゃないでしょ。」

「でも、周也の誕生日プレゼントを・・・」

そんなの聞いてないんだけどね。

「初耳なんだけど。」

「え、そうだった?あのね、周也の誕生日7月9日なの。」

「そうなんだ。何か私達、運命みたいだよね。」

「そうだね。」

藤野君と英城は同じ誕生日で、私とれんも同じ誕生日!本当に運命みたい。

「で、なに買うの?」

「リストバンドとかどう?おそろで!」

「なるほどね!私達も同じの買っちゃう?」

「そうしよっか!」

私達は、リストバンドを見に行った。


「これかっこいいよ!あ、これもいいなぁ!あ、でもこっちかも!」

れんって、優柔不断。まあいいけど。

「どれもかっこいいよ。」

「でも、せっかくの誕生日だし喜んでもらいたいじゃん?」

「その前に、藤野君は『僕、れんも欲しいな~』って言いそう。」

「確かに。でも、菊川君も『お菓子より甘ーい優花を食べたいな』って言いそう。」

あーなるほど。英城、お菓子好きだしね・・・でも、それは甘すぎ。

「それより、決めよっか」

私達は、よく考えた。

「ねえ、色違いはどう?」

「なるほどね。いいんじゃない?」

「あとさ・・・お守りも買いたい。」

「ん。」

私は、赤のリストバンドを取った。

「菊川君って、赤色が好きなの?」

「うん。これがいいんじゃないかなって。」

私は、同じリストバンドをもう1つ取った。

れんの手には、ベージュのリストバンドが2つ握られていた。

「それにするの?」

「うん。優花が選んだのと色違いだし・・・周也、ベージュが好きみたい。」

「OK。買いに行こ」

私達は会計をすました。


「お守り買いに行こうよ。」

「あ、いいよ。」

私達は、お守りが売っている店に移動した。


「ここ?」

「うん。結構売ってるよ。」

私達は、お店の中に入る。

「へー!結構売ってるね!」


恋のお守りコーナーには、私とれんしかいなかった。

『あなたと出会えて私は幸せ!大好きだよ。これからもずーっと一緒にいようね。』

これ、いいなぁ・・・

「これ、赤とベージュあるし・・・おそろにしちゃう?」

「いいじゃん。」

「よし、決定!」

私とれんは、会計をすまして外に出て、

「「じゃあね。」」

と言って別れた。


家に着いた。親は出張。兄弟はいない。

うちには、いつも人がいない。親は仕事が忙しすぎて・・・

しかも、うちの家は広い・・・らしい。だから、もっと寂しく感じられる・・・

ピンポーン

インターホンが鳴った。

「はい・・・」

私は扉を開けた。そこにいたのは・・・

「英城!?」

「会いたくなったんだ。」

私は英城に抱きついた。来てくれて嬉しい。

「ゆ、優花・・・?」

最近分かった。英城は、照れ屋さんなこと。

「家に誰もいないから、英城が来てくれて嬉しかった。」

「家調べてきたんだ。広いね。」

「そんなことないよ。」

英城の家も広いと思うけどなぁ。

「んじゃ、俺は帰るね。」

「あ、うん。またね。」


英城が家に帰った後、私は手紙を書いた。

『英城へ

英城、HAPPY BIRTHDAY!

私ね、英城に告白された時から変わったんだ。

英城への愛が、日に日に大きくなっていく。

一緒にいることが嬉しくて、楽しい。

これからも、ずーっと一緒だよ。

大好きだよ、英城。

優花より』

うわ・・・手紙書くのも緊張する・・・私は、生暖かい汗を握りしめた。

そんなに緊張してたんだ・・・


私は、台所に行って英城のプレゼント用にクッキーを作った。

「・・・上出来。」

久しぶりに作ったけれど、うまく作れた!

これなら、英城も喜んでくれるね。


私は、夕飯を食べてお風呂に入り、ベットに倒れこんだ数分後に意識が途切れた。



次の日。私は、リストバンド・お守りと、手紙とクッキーを一緒の袋に入れた。

喜ぶ姿が目に浮かぶ。あんなに喜んでくれたらうれしいな・・・

英城は部活だから、先に行ってる。私は、1人で学校に行くことにした。


「え・・・?英城、いないの・・・?」

「ああ。ついでに藤野もいない。心当たりはないか?」

「えっ!?周也がいない!?」

寺田君に『菊川は知らないか?』と聞かれ、いないことに気付いた私。

そして、『周也がいない!?』って言った人はれん。丁度来たみたい。

「ああ。お前らなら分かると思ったんだが・・・」

私には、思い当たる節があった。

「今日、2人とも誕生日だけど・・・」

すると寺田君は、何かが分かったようだった。

「・・・なるほど。わかった。ありがとう。」

「周也と菊川君はどこ行ったの!?」

「追い掛け回されているんだな、外で。」

・・・!

「では、これで失礼する。」

寺田君は部活に戻ってしまった。

「「どうしよう・・・」」

私達は心配でしょうがなかった。

それでも、私達は教室にいた。


授業が始まっても、英城と藤野君、クラスの数名の女の子がいない。

私は授業に集中できずにいた。


「英城・・・大丈夫かなぁ・・・」

「周也も・・・心配・・・」

現在昼休み。英城と藤野君は帰ってくる気配すらナシ。

一部の女の子達も帰ってこない。先生がその女の子達にめちゃくちゃ怒ってたけど。

英城と藤野君には怒ってなかったけどね。先生は事情を知っているのかな?

「「つまんない・・・」」

いつも4人か2人でいた私達だから、2人がいないとつまらないよ・・・

「私、教室行って1人になってきていい?」

「いいよ。私、ここで1人になる・・・」

私は教室へ、れんはここに。久しぶりに学校で1人になるかも・・・


「ふわぁ・・・」

私は自分の席に座っていたけれど、静かすぎて眠い。

でも、英城がいつでも帰ってきていいように私は起きていることにした。


廊下に行って、顔を洗っていた。もちろん、目を覚ますために。

英城・・・どこ行っちゃったの?1日中、何をしているの?

会いたい・・・会いたいよ・・・

私は顔を上げると、うっすらと目に涙が溜まっていた。

会えないことがこんなに苦しいなんて思ってもいなかった。

英城って、それだけ私の中では大切な存在になっていたんだ・・・

気付かなかった。今まで、いるのが当たり前だったから。

早く帰ってきて、英城・・・早くいつもの笑顔を見せて、英城・・・

私は顔をタオルでふくと、目はぱっちりと覚めている代わりに、目が赤い。

英城・・・早く・・・私が待っているんだよ・・・?


そう思っていると、腕を誰かに引っ張られた。

私はびっくりしてその人のほうを向いたけれど、誰だかわからない。

ここの男子制服だったけど、顔を隠しているようにフードをかぶって顔が見えない。

「誰!?離してよっ!」

私は手を離そうとするけど、男の人にかなうはずはなく。

「本当に誰っ!?」

男の人は答えず、私の腕を引っ張って教室に入って行く。


英城・・・助けてよ・・・今まで助けてくれたよね・・・?


英城・・・れん・・・藤野君・・・4人の関係を壊したくない・・・

「英城じゃないと嫌だ!離してよ!」

大声で叫ぶけど、やっぱり周りには誰もいないから意味がない。

私がその男の人のほうを向くと、突然



キスされた。



な、なんで・・・

私、英城としかキスしたくなかった!

私の目には涙が溜まっている。


「なんで・・・キスしたの・・・」

男の人は答えない。

「私、英城としかキスしたくなかったに・・・」

涙が頬をつたいながら流れ落ちる。

もういやだ・・・英城としかキスしたくなかった・・・


「英城・・・どうしていないの・・・」

私が目を抑えて下を向いてると、その男の人が私を抱きしめた。

「やっ、やめてよ!ホントに・・・英城じゃないと嫌なの。」

そう言うと、男の人は私の耳にわざと口を近づけて囁いた。




「優花・・・心配してくれてありがと。」

え・・・?この声は・・・




「英城・・・?」

「そうだよー」

その男の人は、フードを取る。その姿は、やっぱり英城だった。

「英城・・・!ずっと・・・待ってたんだよ・・・」

「ありがとう!だけど、俺を違う人と勘違いした罰はどうしようかな。」

「罰ぅ!?ちょ、待ってよ。何よそれ!」

私は思わず叫んでしまった。罰って・・・しょうがないじゃん!あの状態じゃ!

「んー・・・じゃ、優花からキスしてよ!もちろん唇にね。」

英城・・・英城って実は意地悪で黒い?

「もう・・・しょうがないなぁ!目、つぶってて。」

私は、ありがとうとごめんなさいって気持ちをこめて英城にキスをした。

「いいでしょ、これで。」

「うん、十分だよ」

そう言えば・・・

「英城・・・誕生日おめでとう。これ・・・誕生日プレゼント。」

私は持っていた包を英城に渡した。

「もらっていいの?」

「あげるために持ってきたんだよ?」

「ありがとー!でも、お菓子より甘い優花を食べたい」

あ、あの言葉。でも、素直な英城の笑顔は可愛いと思う・・・

「誕生日プレゼントをくれたお礼に☆」

英城は私に近づいて再びキスをした。語尾に『☆』を付けるのが英城らしい。

「それより・・・藤野君は?」

「屋上!大野さんのところ行ったよー」

素朴な疑問キター

「なんでそこにいるって知ってるの?」

「屋上にいるのバレバレだったからさ。」

ふーん。見えるもんね、普通に。

「英城。」

「どうかした?」

「大好きだよ。」

「・・・///俺も優花のことが大好きだよ。」

英城の顔は真っ赤だった。そんなに恥ずかしかった・・・?英城らしくていいけどね。


オマケ

「あ、れんお帰り!」

「ただいま~!あ、やっぱり菊川君いたんだね。」

「あ、藤野君・・・」

「あ、気付いた?もらったリストバンドつけたんだ。」

「あっ!色違いだ!俺もつーけよっと!」

「あ、英城あの言葉言ったよ!」

「あ、周也もあの言葉言った!」

あの言葉・・・藤野君も言ったんだ。やっぱりね。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

これ書くのに2週間程度かかりましたw

遅くなってスミマセン。


次の舞台は学園祭!

またまた大波乱の予感ですw


これからもよろしくお願いします!

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