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夏の薫り  作者: 剣一
9/26

第8話

何だかんだ言って遅くなってしまいますた(´・ω・`)


文化祭編これでいちよ完結です



走りながら近づいていくと、薫さんも気付いて、近づいて来た。

「遅くなってすいません。」

「いいのいいの。じゃあ行こっか?」

「はい。えと…あんまり長くはいられないけど、どこ行きます?」

と聞くと、薫さんは少し考えて

「じゃあお昼食べよっか?隼人君もお昼まだでしょ?」

「はい。それじゃあ行きましょう。」

僕が校舎に歩き出すと、薫さんは僕の後ろを付いてきながら、こう付け足してきた。

「食べるとこできれば学食がいいなぁ〜」

「分かりました。それなら学食にしましょう。」

薫さんの急な提案に少し驚きながら、僕は理由を聞いてみた。

「何で学食なんですか?」

薫さんは僕の横に来て、笑顔でこう答えた。

「隼人君がいつも食べてるお昼御飯を食べてみたいじゃない。」


(薫さん…その笑顔は反則ですよ…)


2人で学食に向かうが、学食はとても混雑していた。最後尾に並び話しながら待つ。僕は薫さんと会えたが、昼御飯を食べ、少しだけゆっくりしたら戻るつもりだった。その事を薫さんに言うと

「ん〜残念ね〜まぁ仕事だししょうがないか…じゃあ教室まで一緒に行こうかなぁ。」

と言っくれた。もちろん了承した。

その後は取り留めのない話をしていた。気づいたら、券売機の順番が回ってきていた。

「隼人君は何食べるの?」

「う〜ん…月見うどんの大盛にしますかね。」文化祭当日のためかメニューが少なくなっていた。

「じゃあ私は月見の普通にしよっ。」

僕は月見うどんの券を2枚買い、大盛の券を1枚買った。

薫さんにうどんの券を渡すと、薫さんはお金を差し出した。そして、今度は麺類の列の最後尾に行った。麺類の列では長かったのだが、意外とすぐに僕達の番に回ってきた。

僕は券を渡しながら

「おぼちゃん、大月見うどん〜」

薫さんは

「月見うどんお願いします。」と言っていた。

注文を受けるとすぐに調理がされ始める。少し待っている間にうどんは完成していた。

「はいっお待ち。」

おばちゃんはそう言いながら、うどんを出してきた。

受け取り、トレーに乗せ、空いている席に行き、食べ始めた。

薫さんは両手を合わせ

「いただきます。」と言い、食べ始めた。

僕も箸を持ちながら

「いただきます。」と言い食べ始める。

「いつもお昼はここで?」

薫さんは麺を冷ましながら聞いてきた。

「ふぁい。」

僕はというと、口に入れた麺がまだ熱かったのと入れすぎてしまって、変な返事を出してしまった。

薫さんはそれを見て微笑んでいた。

「ふふ。そういえば隼人君、勉強はどう?」

「ま、まぁ…いちよ頑張ってます。」

薫さんは苦笑いをしている僕を見て、こう言ってきた。

「高校生だもんね〜遊びたい気持ちは分かるわ。まぁでも隼人君なら勉強と両立できるわよね?」言葉ではそう言っているが、目は結構マジだ。

「は、はい」(何かこぇな……)

あの場で僕は無理とは言えなかった。

それでも僕はとても楽しめた。うどんも食べ終わり、落ち着いたので、

「そろそろ仕事があるんで…」

と切り出すと、

「そっか、厨房の担当だから忙しいんでしょ?わざわざごめんね。」

急に薫さんが謝ってきたので僕は

「いやいや、薫さんこそ忙しいのにわざわざ来てくれて本当にうれしかったです。」

と答えた。

薫さんは少し慌てている僕を微笑みながら見つめ

「じゃあ行こっか。」

とトレーを持ちながら立ち上がった。僕も急いで立ち上がり、片付けに行った。

食堂を出た僕と薫さんはそのまま2人で僕の教室に向かった。

「お店は忙しい?」歩きながら薫さんは聞いてくる。

「まぁ、なかなかです。いちよ喫茶店で、さっきまで昼時でしたからね。」歩きながら、僕は答える。

「大変だねぇ〜」

「あ、見えました。あそこの教室です。あ、あとこれ…」と言いながら僕は財布からチケットを取り出し、薫さんに渡す。

「ん?これ何?」

受け取りながら薫さんは聞いてくる。

「それクラスの身内の割引券です。注文の時に渡して下さい。じゃあ僕行きますね。」

「ありがとっ。隼人君頑張ってね。」

「はいっ」

そう言うと僕はクラスの厨房の所へ向かった。

「ただいま〜」

厨房にいた委員長に帰った事を告げる。

「もういいの?まだ楽しんでくればいいのに。」

「いいんちょこそ休憩にしなよ働きっぱなしでしょ?疲れるよ?」

朝から休憩なしで働いている委員長の事を心配すると

「でも…」なかなか諦めない委員長に、

「なら今暇だからこの椅子に座ってなよ。」と声をかけながら、椅子を委員長の方に持っていく。

「わ、分かったわよ。」

諦めた委員長は僕が差し出した椅子に座っていた。

僕は出された伝票を見て、調理をし始める。昼過ぎだからかお客さんは御飯を食べに来るのではなく、ゆっくりしていく人が多い。だから僕も落ち着いて調理している。

ちなみに他の厨房の人は委員長が遊びに行かしたらしい。それでも自分はクラスの委員長だから遊びに行ってないと自分で言っていた

その時ウェイター係が僕に話しかけてきた。

「八城君、特製ケーキ残ってる?」

「ちょっと待ってて。」急いで確認しにいく。

ちなみに特製ケーキとは当日に女子達が作ったこのクラス特製のケーキである。

特製ケーキはあと3人前程度しか残っていなかった。

(結構人気なんだなぁ……)

「後、3人前くらいなら残ってるよ。」

と言うと

「分かった〜」

と言って、お客さんの所へ戻って行った。少しすると戻って来て、

「ケーキ1つにアイスミルクティー1つ。」と言いながら、伝票を渡してきた。

ケーキを取り出して切り、座っていたはずの委員長はいつの間にか立ち上がって、ミルクティーを用意してくれた。

「休んでくれていいのに。」

「この位は私も手伝うわよ。」

用意できたた物を係に渡そうとすると

「隼人君が出してきなよっ」

「え?」係の子に聞き返す。

すると、すごくニヤニヤしながらこう答えてきた。

「知り合いなんでしょ?あの綺麗な人と〜」

それを聞き、薫さんだとすぐ分かる。

「わ、分かったよ。」と言いながら、渡しに行く。

「お待ちどお様です。」薫さんの目の前にケーキとミルクティーを出す。

「あ、隼人君ありがとう。」

「ゆっくりしてって下さい。」と言って、僕は戻った。

そこにはさっきまでいたはずのウェイトレス係の子と委員長はいなかった。

「…委員長はまだいいとして、何であいつまで……」

それでもウェイトレス係は1人だけではないので、問題はそんなないだろう。

暇なので調理器具周辺の掃除をし始めてすぐに2人は戻ってきた。

委員長は顔が真っ赤でウェイトレス係は笑顔だった。

「いんちょ、どしたの?」

心配だったので、ちょっと聞いてみる。

「な、何でもないっ!それ、それよりあの綺麗な女性は?」

顔を真っ赤にしながらも委員長は聞いてきた。

「ん?薫さんの事かな?薫さんは隣に住んでる人で、ほぼ一人暮らしの面倒を色々見てくれる人だよ。」


(そして、俺の憧れの人でもある……)


もちろん口には出していない。

「そ、そうなんだ。なら良か、な、ならサービスした方が良いんじゃない?」

「割引券も渡したし、僕の知り合いだけってのは悪いからいいよ。」

「そ、そぅ…」

そんなやり取りをしながら、僕は掃除の続きを再開した。

ある程度片付いた時、薫さんは立ち上がり僕に声をかけ、帰って行った。

その後は特になにもなく、時間は過ぎていった。帰ってきた厨房の係と一緒に楽しみながら、仕事をした。気付くと1日目はあっと言う間に終了していた。

そして、次の日つまり文化祭最終日も何事もなく過ぎていった。


そして、文化祭が終わった。


文化祭の終了が告げられた時、僕はこれから待ち受けている今まで以上の長くて辛い道のりを感じた。



そして、その時僕の髪を風が揺らしたのを覚えている。

それが夏を連れ去った風と同じ風だったかどうかは分からない。




今回も読んでくれてありがとうございます

えと…最後の部分がちょっとぐだぐだになってしまったのは俺の文章力のせいです…すいません…

けど何とか形にできたので良かったです

あと、今回の話でとりあえず夏〜秋の話は終了です(分からないけど…)


その内番外編書こうかと思っているので、本編はすぐには始まらないと思います

何か番外編のストーリーで希望があったら教えて下さい


長々とすいませんでした

でわでわ....

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