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夏の薫り  作者: 剣一
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第7話

文化祭の前編です。

本当は一話で文化祭を完結する予定だったのですが、長くなってしまい、二話にしました。

良ければ読んでって下さい。



あの連絡からある程度たつと、高校は文化祭当日を迎えていた。


僕達の高校の生徒達は文化祭などの行事物にはかなり力を入れるので、今日はいつもの学校とは全く違う雰囲気になっていた。

準備のため早く集合した僕達のクラスは、当日すべき事も全て終え、後は文化祭が始まるのを今か今かと待っていた。

そして、時間があるので代表が何か話す事になった。

まずはクラスの女子の委員長が話す事になった。「え〜と…上手く言えないけど…と、とりあえず思いっきり楽しみましょう。」

「おぉぉぉぉぉぉ!!!!」

クラスメートが騒ぎ始める。

その後、クラスの男子の委員長が立ち上がり、話し始めた。

「え〜今日、俺らの文化祭が始まる。もうすぐ勉強とかで忙しくなるけど、とりあえず今は忘れて、今日を楽しもう。今までの苦労を無駄にしないためにも、皆頑張って最高の1日にしようっ!!!!」

言い終えると、クラスメートがまた叫び始める。

「おぉぉぉぉぉぉ!!!!」

もちろん僕も皆と盛り上がった。そんな事をしているうち開始時間になった。開始の放送が流れ始める。

「これより東白高校文化祭を始めます…」それから少し放送が流れていたが、周りがうるさくなり、聞き取る事が出来なかった。


そして、文化祭が始まった。


僕達の喫茶店はなかなか盛況だった。昼前でもたくさんの生徒や一般の人が利用してくれた。

そして、昼御飯の時間帯になると、状況はガラリと変わる。

ウェイトレス係が伝票を置きながら、厨房に向かって言ってくる。厨房はまさに戦場となっていた。

けど、みんな必死に頑張った(もちろん僕も)事により、大きな問題もなくピークは少しずつ過ぎていった。

お客さんもかなり減ってきていたし、お腹も減ってきたので、そろそろ休憩に入ろうかと思いながら注文の品をウェイトレス係に渡した時、僕のポケットにある携帯が揺れた。

携帯を確認すると、薫さんからのメールが着ていた。

「私今学校着いたんだけど、まだまだいるから休憩入ったら教えてね(^-^)/」

かなり良いタイミングだ。

そばにいた委員長に休憩に入りたい事を話しかけると

「今の時間帯ならそんなお客さん来てないし私達で何とかなるから、大丈夫。けど忙しくなってきたら隼人君呼ぶね。隼人君が調理してくれた方が美味しいし早いからね〜まぁでもそれまでは文化祭なんだし楽しんできなさいっ。」

と笑いながら言ってくれた。

「ありがとっ、いいんちょっ。じゃあ連絡よろしくねっ」と言い、教室を出る。

薫さんに休憩に入った事をメールすると、中庭の噴水で待ち合わせするという事になった。

いつもより明らかに多い人をかき分けながら、僕は少し早歩きで中庭に向かっていた。

中庭に出た時、僕の目に薫さんが映った。僕はいつの間にか走りだしていた。



その時、風が吹いた。その風は何故か夏の薫りがした。

風が通った後は秋の始まりを感じさせた。



ありがとうございます。

前書きにも書きましたが、最初は一話の予定で作っていたので、後編のは近々投稿できると思います。(むしろ早めに投稿します。


では、次話でも頑張ります。



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