第6話
今回は次の話へと続けるためなので、あまり長くありません…
サイドストリーで夏休みのを書こうかと思うんですが、書いてほしい話があったら教えて下さい(まだまだ先の予定ですが……
薫さんと出会った夏休みが終わり、新学期が始まった。夏休みぼけをしている僕達を待っていた行事は文化祭だった。
僕達のクラスは夏休み前から少しずつ準備をしていたし、それに出店するのが[喫茶店]という事から、他に比べれば、少し落ち着いていた。
それでも教室内を改装する係なとの生徒は忙しそうに見えた。
なぜ僕がこんなのんびりしていられるかと言うと、僕は当日の係である。つまり文化祭当日は教室で必死になって、料理を作っている事だろう。係を決める時は薫さんにもちろん出会っているはずがなく、親も来ないので海や春華以外に一緒に回るような特に親しい友人達もいない。だから僕は当日にあまり暇のない厨房係を選択したのだ。
始業式から数日後、僕はまだ薫さんに文化祭の事を言っていなかった。
別に隠している訳ではないが、言うタイミングがなかったのだ
。変に気負う必要はないと自分に言い聞かせ、メールを送ろうとしていた。しかし僕の携帯の画面は送信先に薫さんの名前しか表示されていない。
携帯を見つめていても、何の案も浮かばないので、とりあえず打ち込み始める。
「こんにちは。今度高校で文化祭をやるんですが、良かったら来ませんか?」
文が出来たので、勢いで送信ボタンを押した。
それから数時間後、家事を色々やっていたら、メールを送っていたのを忘れていたが、携帯の点滅がメールが着ていた事を教えてくれた。
送信者はさっきメールを送った薫さんだった。
「文化祭か〜なつかし〜(≧▽≦)いつやるの?」と画面に表示されていた。
その場で僕は日程を打ち込み送信した。
それから数分後の僕は多分笑顔だったと思う。理由はもちろん薫さんが文化祭に来てくれると言ってくれたからだ。それに薫さんが来ている時間に僕の休み時間がもしかぶったら、一緒に校内を回ろうとも言ってくれた。
僕が連絡を終え、携帯を置くとほぼ同時に秋の気配を感じさせる夏の風が部屋を抜けていった。
いよいよ次は文化祭に突入です!!
正直言うと、夏休みの間文化祭の伏線をはっとけばと後悔してます……