第2話
二話を編集したので再投稿します
宜しければ読んでいって下さい
よろしくお願いします
彼女を見かけたあの日から数日後の日曜日、僕はいつものように家にいた。
両親は久しぶりの休みが取れたみたいで、まだ部屋で寝ている。
僕は適当な時間に起きると、キッチンでパンをトースターにいれ、ベーコンと卵を焼いていた。
ピンポーン
玄関のチャイムが急に鳴った。僕は火を止めると、小走りで玄関へと向かった。
「はい〜」
「あっ隼人ちゃんかな?隣の島崎です。おはようございまーす。」
聞き慣れた声の持ち主は隣の家のおばさんの[島崎 知子]さんだ。
昔から家を留守にする事が多い両親の変わりに何かと僕の面倒を今までたくさん見てくれていたとても親切で我が家とも仲がよいおばさんである。
「あっ島崎さんおはようございます。どうしたんですか?」と答えながら僕は玄関を開けた。
ドアを開け、僕の目に飛び込んできたのは見慣れたおばさんの顔。
そして
あの人の笑顔だった……
「あ…お、おはようございます。」
ただ驚きながら挨拶をする僕におばさんはさらに僕を驚かした。
「この間ね、うちに引っ越してきた親戚の[夏風 薫]さんよ。まぁ私が言うより、後は自分でね。じゃあ私は家に戻るわね。隼人ちゃんおばさんちいつでもご飯あるから来てね〜」
そんな事を言い、おばさんはさっさと自分の家に帰って行ってしまった。
僕と彼女の目がゆっくりと合った。
彼女は僕に向かって一度ニコリと微笑むと、良く通るとても綺麗な声でしゃべり始めた。
「おはようございます。先日隣の島崎さん宅に引っ越してきた夏風薫です。今は仕事の都合で島崎さん宅の部屋を借りてるいます。八城君よろしくお願いします。」
彼女が自己紹介をしているが、僕は驚きでいっぱいいっぱいである。
「あー」とか
「はい」とか曖昧な相槌をしていると
「え〜と、この間の駅の時、手伝ってくれたの八城君よね?」
「あ、は、はい」
とか慌てて返事をすると、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。
「何かもぅ…恥ずかしいとこ見せちゃったなぁ…でもあの時はありがとね。」
「いえいえ、気にしないで下さい。あ…あ、えと自分はや、八城隼人です。これからよろしくお願いします。」
とりあえず僕は彼女に向かってしっかりと自己紹介をした。
「本当によろしくね。あと、隼人君が1人で家にいる事多いっておばさんに聞いたから、困った事あったらいつでも言ってね。私がご飯でも作ってあげるから。可能だったらね。」
「あー本当にありがとうございます。」
毎日食べたいなぁとか思いながら、お礼を言うと、彼女は
「両親によろしくって言っといてもらっていいかな?。」
彼女は再びニコリと笑った。
「じゃあ、また何かあったらよろしくね。」
と言って彼女はおばさんちに帰って行った。
とても緊張して、冷や汗までかいていた僕はリビングに戻り、冷えたベーコンと卵を温めてパンに乗せて食べ始めた。
「薫さんかぁ・・・・いいなぁ・・・・」
にやついてる僕に珍しく早く起きた母が急に話しかけてきた。
「何隼人にやついてるのよ。不気味ねぇ。で、今の人誰だったの?」
いきなり話しかけられ、焦る僕は少しどもってしまった。
「な、なんだよ、母さん。何か隣の島崎おばさんの家に親戚の人が引っ越してきたんだって。」
「あらそうなの?なら後で挨拶に行ってくるわ。」
と言い、部屋に戻っていった。
そして僕も部屋に戻り、海と遊びに行くための準備をしだした。
僕の一目惚れから始まった恋
名前も知らなかった彼女と再び出会った
僕に…
僕の心に…
夏の風が吹き、薫りたたせた
今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございます
次話もまたそのうち編集して、再投稿する予定なので、その時はよろしくお願いします