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夏の薫り  作者: 剣一
19/26

第18話

遅くなりました

楽しみにしていてくれた皆様本当にすいませんでした


とりあえずどうぞお読み下さい



「おっ隼人、おはよ〜」

「あっ隼人じゃないっおはよっ!」

「あっ海に春華、おはよう。」

通学路で海と春華が前を歩いていた僕に気づき、話しかけてきた。

くだらない会話をしていると、時間が過ぎていくのがあっと言う間に感じる。僕達はいつの間にか校門の所まで来ていた。

「ごめん、私、購買で飲み物買ってから、教室行くから、先行ってて。」

上履きを履き替えると春華はそう言って購買の方へと走って行ってしまった。

海がなぜかキョロキョロと周りを確認してから、僕に聞いてきた。

「で、え〜と……あの隣のお姉さんとはどうなんだよ?」

「薫さんの事?」

「そう。」

「きゅ、急にどうしたの?」

そう聞いた僕に対し、海は鼻の頭をポリポリかきながら海らしくなく言葉を濁しながらこう答えた。

「ん…まぁ…その…頼まれ…た…」

海の変な態度を問い詰めてみようかと思ったが、気付いたら教室に着いてしまっていた。さらに僕達に気がついた委員長が話しかけてきた。

「あっ八城君に御堂君おはよう。」

「おっ恋歌ちゃん、おはよう〜」

「いんちょ、おはよう。」

委員長と会った事により、結局海に詳しく話を聞く機会はなくなってしまった。


この時、海に追求していたら少し変わったのだろうか。

時々そう思う事がある。

それでも多分変わる事はなかっただろう。


キーンコーンカーンコーン

やっと4時間目終了のチャイムが鳴った。


「隼人〜飯早く行くぞっ!」

海は挨拶が終わると急いで、食堂に向かった。僕も弁当を持って、慌てて海を追った。


食堂の席で僕は家で作ってきた弁当を箸でつつきながら、海に尋ねた。

「何であんなに急いだの?」

海は僕の顔をじっと見つめ、そして一つ大きなため息をついてから話し始めた。

「小原だよ。小原…あの子も悪い子じゃないんだが…そのしつこすぎるんだ…まぁ良く言うと一途って言うな…だからあの子だと昼飯を勝手に作ってきそうだからな…」

海は真顔で話しながら僕の弁当箱に人参をどんどんいれてった。

「モテるのも大変なんだね。」

海がいれた全く人参の味がしない人参をつまみながら笑いながら答えた。

「隼人…お前も結構人気あんぞ…」

「えっ!?ほんと!?」


僕は薫さんの事が好きだ。しかし誰かが僕の事好きでいてくれるのはその人には悪いがやっぱり嬉しい。

海は箸を僕の方に向けると真顔で話し始めた。

「やっぱり隼人は鈍いなぁ…薫さんもいいが、少しは自分の周りも見てみろって…」

海はゆっくりと僕に向けていた箸を下ろし、僕の弁当箱から冷凍物の唐揚げを一個持っていった。

それから後はくだらない会話をしていくうちに昼休みは過ぎていった。学校の後はそのまま塾に行った。


「明日、薫さん来るのか……」

塾の帰り、人がほとんどいない電車に揺られながら気付かぬうちに自分自身でも聞き取る事ができないくらい小さな声で呟いていた。



多分、薫さんは僕への恋愛感情なんかこれっぽっちもないと思う

年頃によくあると言う年上への憧れなのかもしれない

でも憧れだろうが何だろうが関係ない

僕はただ、単純に薫さんが好きなだけだ

例え薫さんが僕の事を微塵も意識していなくても…

それでも…

それでも…


僕は……




今回も読んでいただきありがとうございます


今回のタイトルは海の"言葉"、隼人の"気持ち"を意味しています

それ以外には今までの隼人、薫、恋歌、小原の"言葉"そして薫、恋歌、小原、今までしっかりと書かれていない春華、海の"気持ち"の意味もあります

ただみんなの言葉や気持ちは今回の話では書かれていないし、まだ書いていません

この話から自分なりに少しずつみんなの思いを書いていきたいと思います


最近は読んでくれている人も少しずつ増えていて、最初の方に人がいないとずっとしょぼんとしていた自分が懐かしいです

これからは本編を進めると同時に今までの物語を再編集して今まで以上にたくさんの人達が読みやすいような話にしていきたいと思っています


新しい話も書いていて、そちらの方を少し優先的に進めていくので、この【夏の薫り】は今までより執筆スピードが遅れてしまうと思います

それでもせめてひと月に一話は投稿する予定ですので、気長にお待ち下さい


今日は長々とすいませんでした

そしてここまで読んでいただき本当にありがとうございます

これからもしっかりと頑張って執筆作業に取り組んでいきたいと思います


ありがとうございます



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