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夏の薫り  作者: 剣一
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第15話

15話投稿しま〜す


良ければ読んでいって下さい

「よしっみんな集まったわね」

春華が深刻な面持ちで話す。

周りには僕、海そして委員長。

「じゃあ…いくわよ…せーのっ」


「「「「3組!!!!」」」」


ピッタリみんなの声が重なった。互いの顔を見回す。そして、全員が同じ組だからということに始めて気付く。

「えぇ〜!!みんな一緒!?」

「まじかよ…」

春華はかなり驚いてるし、海は頭をかきながら呟く。委員長なんか口を開け止まってしまっている。

僕達が何をしていたかというと、新学年のクラス分けの結果についてだった。そして、その結果は全員が同じクラスだった。

「これから1年間よろしくね」

委員長が頬を赤らめながら呟いた。

「いいんちょ、よろしくっ」

「よろしく〜」

「よろしくね」


みんなで話しながらクラスに行く。こんなに話さなくても1年間まだまだ話す機会などたくさんあるのにそれでも僕達の会話が途切れる事はなかった。けど、それも教師が来るまでの間ではあったが。

「ほれ〜お前ら席つけ〜席〜」

めんどくさそうに中年の教師が入ってきた。そしてその教師は軽く挨拶をすると、僕達を朝会に誘導していった。


くだらなく、そして無駄に長い校長の話しを聞いた後はクラスに戻り、担任の軽い自己紹介を聞き、今日はそれで終わりだった。

「帰ろ〜」

「おぅ」

海の言葉で立ち上がる。

「帰りましょっ」

後ろからは春華の声が聞こえた。


「ねぇ、いいんちょ〜」

「八城君、な、何っ!?」

前を歩いていた委員長がこちらを振り返る。

「そんなびびんないでよ〜」

「ハハッ、で、八城君、何?」

「いや〜いいんちょ今年もクラス委員長やるの?」

「うんっ!あ、あ、後ね……今年はそのせ、生徒会長もやってみようかと……」

委員長がクラス委員長のみでなく生徒会長をやるという事は僕だけではなく前を歩く海や春華も驚かした。

「えっそうなの?」

「空河さん、すごいね〜」

「いいんちょ、会長もやんの!?すごいじゃん!!」

みんなに一斉に話しかけられた委員長は顔を真っ赤にしてしどろもどろとしていた。

「いや…まだ決まった訳じゃないし…その…よければみんな生徒会に入らない?」

「えっ!?」

委員長の更に驚く提案に僕は聞き返してしまった。

「あっいや、いやならいいの…」

「いいわよっ」

「俺もやろっかな〜」

その提案に春華と海も賛同していた。

「まぁ〜隼人はやんなくてもいいけど〜」

「ここでやんないと裏切り者みたいじゃんっやりますよっ」

結局僕も春華の挑発にのせられ生徒会をやる事になってしまった。


次の日、学校では委員会を決める事になった。

「あぁ〜じゃあまずは学級委員長決めて、で後はそいつらに仕切って貰おう。」

教師のめんどくさそうな声が教室に響く。

「やりたい奴はいるか?」

「はい。」

教師が言い終わった瞬間に委員長が手をあげた。

「おぉ〜じゃあ女子は空河で…男子は誰かいるか?」

沈黙が教室を包む。こうなると手を上げたい生徒が余計立候補しにくくなるのは僕の気のせいだろうか?

しかし、その空気をぶった切って手をあげた生徒がいた。

「先生、じ、自分がやります。」

「おぉ〜じゃあ男子の委員長は山崎に頼むな。じゃあ後は2人で仕切ってくれ。」

そう言うと教師は山崎の机まで行き、山崎の変わりに席に座ってしまった。

それからは2人のうまい仕事ぶり(ほとんどいいんちょが仕切り、山崎が決まった事を黒板に書いていた)で、最後になっていた。

「えっと、最後に生徒会です。これはクラスで立候補してもらう委員会です。これは立候補者がいてもいなくても大丈夫な委員会です。それでもやりたい人はいますか?」

少し高めの委員長の声が僕達に尋ねてきた。

その瞬間、委員長と僕は目があった気がした。

「私がやりますっ」

「俺もやります。」

「はい…」それを見て山崎がお世辞にも上手とは言えない字で僕達3人の名前を書き込んでいった。

「他にいませんか?」

委員長の質問に対しての返答はクラスメートの沈黙だった。すると委員長は近くのチョークを取り、山崎が書いた僕の名前の隣に綺麗な字で自分の名前を付け加えた。

「じゃあ、これで終わります。」

委員長はそう告げ、席に戻って行った。去年もそうだっが委員長は仕事の時はいつもが嘘のようにしっかりと職務をこなし、ミスもほとんどしない。時々仕事をしている委員長が空河恋歌か僕達といる時が空河恋歌か分からなくなる。そんな事を考えていると、誰かが話しかけてきた。

「その…八城君ありがとね…」

教師が何かこの後の事を話していたが無視して委員長と話し始める。

「いや、あー言ったけど実際は面白そうだからいいよ。だからいいんちょは気にしないでっ」

「あ、ありがとう…」

そこで委員長との会話は終わった。

「じゃあ、今日は終わりだ。あ〜帰るの早いからって遊んでばっかいないで勉強しろよ。お前らもう受験生なんだからな〜はいっじゃあ委員長号令!」

教師がそう言うと委員長はすぐに立ち上がり、号令をかけた。

「起立、礼!」

「はいっじゃあ掃除は1班よろしくな」

そう告げると教師は出て行った。

「隼人、飯行こーぜ。」

後ろから海の声が聞こえた。

「あっ私も〜」

春華の声は大きいからどこでも聞こえる。

「や、八城君…私もいいかな?…」

隣からはさっきまでの委員長とは思えない声がした。

「じゃあ、みんなで行かない?」



こうして僕達の高校生活最後の1年間は始まっていった



今回も読んで頂きありがとうございます


今回は自分の中で予定外の事書きまくっちゃいましたね……これからどうしよう……


でわ、早めにこの辺で

次回もぜひ読んで下さい


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