表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の薫り  作者: 剣一
14/26

第13話

まず、先月(6月)は皆さんのおかげで【夏の薫り】月の読者数が84人で過去最高です!!

そして、それだけじゃなく合計読者数400人突破もしました!!(現時点では420人でした


本当に皆さんのおかげです

ありがとうございます

これからも頑張っていくので、読んでいってください



では、これより本編の始まりです

ブーブーブー

携帯が机の上で揺れていた。

「もしもし。」

「隼人ー今駅着いたから。みんなで今から行くから待ってなさい!!」

「え!?は、春華!?」

慌てて尋ねた僕の質問への答えは電話が切れた事を表す音だった。

ツーツー

「…はぁ〜」

ため息をつくのもほどほどに僕は家を少し片付け始めた。


春華の電話から少しした後にチャイムが鳴った。

「は〜い。」

ドアを開けたそこには海、春華そして委員長こと[空河(ソラカワ) 恋歌(レンカ)]がいた。

「よっ、隼人。」

「ついたぁ〜」

「は、隼人君こんにちは…今日はきゅ…急にごめんね…」

「あ…いいんちょだったんだ。」

「早く家にいれろ〜」

僕と委員長の会話を春華が遮ってきた。ちなみに海はその様子を笑顔で見ていた。

「春華はうっさいな〜はい、どうぞ。」

「おっじゃましま〜すっ」

「おじゃましますっと。」

「お、お邪魔します。」

3人をリビングに通すと春華と海が宿題を出し始めた。

「さて〜宿題終わらせるわよ〜」

「そうだね。」

「そうだ、隼人〜あんたあと、どんくらいよ〜」

春華が明らかに僕を馬鹿にした目で見てきた。

(また絡んできたよ……)

「あと…半分くらいかな…」

馬鹿にされるのを覚悟しながら答える。しかし、その言葉に春華はいつもと違う反応だった。

「え!?何〜!!隼人ごときに差が少ししかないじゃない!!」

春華はそう叫ぶと自分の宿題に取りかかった。

「ごときって何だよ…ごときって…」

「うるさいわねぇ〜私が隼人と同じくらいに宿題終わらせるとか私のプライドが許さないのっ!!」

「はいはい…」

海はいつもの光景を特に気にせずに委員長に話しかけた。

「空河さんも早く終わらせよっか?」

「あっ!!はい!!」

委員長はと言うと僕と春華のやり取りを見て、呆気に取られていた。


それから数時間後…

「よし…これも丸っと…よし…終わった〜!!」

隣で春華が自分の宿題を片付け始めた。

「春華〜やっと終わったの〜?」

ソファーの所で委員長と話していた海が春華に話しかけてきた。

「海と恋歌は何であんなに早く終わってるのよ!!」

「空河さん、何でだろうね?」

「何ででしょう?クスクス」

(息合ってるなぁ……)

春華があんなに早くと言うのも納得できる。2人は僕の家で勉強し始めてから1時間も経たないうちに宿題を終えていたからだ。

それから少しした後、僕はまだ宿題が終わっていないが勉強を止める事にした。

「隼人〜今日晩ご飯どうするの〜?」

春華が宿題を片付けている僕に聞いてきた。

「そば買ってきてあんだけど、いいでしょ?」

「おっ年越しそばいいね〜」

「八城君…お、お金は?」

「ん?別にいいよ〜」

「いや…でも悪いし…」

「だったら今度は恋歌がご馳走すればいいじゃない。」

僕と委員長のやり取りを見ていた春華が横から口を出してきた。

「えっ!?は、春華何言ってんの!!」

委員長が顔を真っ赤にして慌てていた

「はいっそれで決まり〜」

春華が委員長と仲良くしている間に僕は海に近づき話しかけた。

「なぁ、海…」

「ん?」

「飯の時さぁ…薫さん誘ってもいい?」

「あぁ〜良いんじゃない?でも、どして?」

そこで僕は知子おばさんも両親と一緒に旅行に行った事を話した。

「まぁそれなら良いんじゃないの?俺も1度くらいは会ってみたいしな〜」

「海、ありがとう。」

「ほれ早くあの2人にも言ってきなよ。」

「まじでありがとねっ」

そして僕は海と同じ内容の事を2人に話した。

「別にいいわよ〜」

「もちろん大丈夫ですよ…」

2人とも了承してくれたので、薫さんに電話した。

「もしもし〜隼人君どしたの〜?」

「薫さん、今日晩ご飯の時友達いるんですけどそれでもいいですか?」

「私は全然良いけど…その友達は良いの?」

「それならみんな大丈夫だって言ってくれてます。」

「じゃあおじゃましようかな…まぁ〜邪魔になりそうだったらさっさと帰るね〜」

「何言ってんですか〜じゃあ今日も晩ご飯作っておきま〜す。」

そう言って電話を切ろうとした時、隣にいた海が携帯を奪い勝手に話し始めた。

「あっ急にすいません。もし暇なら今から来ませんか?」

海は薫さんと何かしら話している。そして

「はい、はい…全然大丈夫です…あっじゃあお願いします。はい…じゃあ失礼します。」

と言って切ってしまった。携帯を僕に渡し、春華と委員長に話しかけた。

「薫さん今から来る事になったから。」

「はぁ〜い。恋歌捕まえたわよ〜」

「キャッ!!海君わ、分かりました。春華やめてよ〜!!」

春華が委員長を捕まえていた。

「おいっ春華止めとけって。」

僕が止めに入る。

「うっさいわね〜いっつもむさ苦しいあんたらといるんだから、たまには可愛い女の子の声も聞きたくなるもんなのよっ」

「むさ苦しいってなんだよっ」

「あんたら2人の事よっ!!特に隼人よ。」

春華との言い合いが始まった。

「はいはい、やめろって。それに薫さんもう来るんじゃないの?」

海がそう言ったのと同時に玄関のベルが鳴った。「隼人、開けてきなよ。」

ドアを開けるとそこにはいつもと変わらない薫さんがいた。

「今日はごめんね〜」

「いや、大丈夫ですよ。」


それからリビングに行き、薫さんを紹介し、その後に海、春華、委員長の紹介をした。

紹介が終わると春華と委員長はすぐに薫さんと話し始め、あっと言う間に仲良くなっていた。そしていつの間にかその3人が料理を作る事になっていた。

キッチンからは常に3人の笑い声が絶えなかった。

そして、僕と海はその暇な時間ずっと話していた

それからある程度時間がたった頃、薫さんと春華、委員長がそばを持ってきた。

「はい、お待ちどおさま。」

僕達の目の前にはできたての掛けそばが置いてあった。

「さぁ伸びないうちに食べましょ。」

最後に薫さんが席につき、皆で食べ始めた。ちなみに僕と海はテーブルが空いていないので、小さなテーブルを持って来て食べていた。

ずっとつけっぱなしのテレビからは今年の人気アーティストが曲を流していて、壁の時計は静かに今年の終わりが近い事を表していた。


少しずつ流れていく時


初詣に行くために家を出た。


「さむ〜い」

手をこすり合わせている春華


「春華ちゃん手袋いる〜?」

自分の手袋を春華に渡している薫さん


「ん〜この時間帯混んでそ〜だなぁ」

1人伸びをしながら呟く海


「八城君…今日はありがとうね…」

寒さからか頬を少し赤くして話しかけてくる委員長


冷え切った暗闇の中、僕達の満たされていた気持ちは寒さで凍る事なく、少しずつ少しずつ溶けだしていた。


そして、去年以上に色々起こった新しい年が始まった。


「あっ、新年よっアケオメ〜」

「おっもう新年かぁ〜明けましておめでとう〜」

「明けましておめでとうございます…これからもよろしくね…」

「明けましておめでとう〜みんな、よろしくね〜」



「明けましておめでとう」




今回もありがとうございます


季節もあったもんじゃないです

知らないです><


次の予定は今少し悩んでいます

新学期に行くか、初詣の話を書くか……


ただ、どの話になっても自分が納得できるように仕上げたいと思います


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ