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夏の薫り  作者: 剣一
13/26

第12話

13話投下です


まだまだ未熟な小説ですが、読んでもらえたら嬉しいです



「行ってきまーす。」

「隼人、留守番よろしくな。」

母さんと父さんはそう言って、3泊4日の旅行に出て行った。もちろん隣の知子おばさんも連れてだ。

その間は家は僕だけになるが、いつもの生活とほとんど変わりはない。ただ、1つだけかなり違う事があった。

それは両親が旅行中の間知子おばさんも留守なので(母さんが誘って連れてった。)薫さんが朝ご飯を用意してくれ、僕が晩ご飯を薫さんの分も作ることになっていた。

朝食の食パンとベーコンエッグを食べていると海からのメールが着た。

[大晦日から三が日くらいは塾休みだよな?]

僕はすぐに返信した。

[休みだよ。両親が旅行に行ってるからうち来ない?年越しして、初詣行こうよ。]

[いいね〜春華にも言ってみるよ。]

そのメールを見て、僕は学校の宿題に取りかかった。

それからは2時過ぎに遅めの昼食を取り、また宿題に取りかかった。

シャーペンを置いて一息付き携帯を見ると海からメールが着ていた。

[春華が連れてきたい友達がいるらしいんだが大丈夫か?だって〜]

(友達?…誰だろ…)

気になった僕は聞いてみた。

[その友達って誰なの?]

少し気になった僕は勉強を中断して少しメールに専念する事にした。

[俺も聞いてみたんだけど秘密らしいよ…]

[僕の家呼ぶのに誰か教えてくれないのかよ……まぁいいや]

[確かにそうだな…まぁ隼人がいいって言うなら何も言わないよ。じゃあ大晦日の日に行くから〜]

[分かった〜]

これで海とのメールは終わった。春華が連れてくるという友達が気になったが、海にも内緒にしているくらいだから、僕が聞いても答えてくれないだろう。

それから僕はキッチンに行き、晩ご飯を作り出した。

「さぁ〜て、作りますか〜」

それから僕は調理に取りかかった。その日は豚汁に西京焼き、おひたしそして白いご飯にした。

「おしっ、完成〜」

後は盛り付けるだけになったので薫さんに電話をした。最近は薫さんに電話をする時も変な意識をしなくなった。まだ緊張はかなりするけど…


プルルルー

「はい」

「あ、薫さんですか?」

「はいはい、もちろん薫さんですよ〜」

「えっと…晩ご飯できましたよ。」

「じゃあ、今から行くね〜」

と薫さんは言うと、すぐに電話を切った。そしてすぐに玄関から声が聞こえた。

「隼人く〜ん、薫です〜」

慌ててドアを開けるとそこにはスーツ姿の薫さんがいた。

「隼人くん、やっほー」

「こんばんはです。あっどうぞ。」

薫さんを家の中へ通す。

「お邪魔します。」

薫さんをテーブルへと案内する。

「今、持ってきますからちょっと待ってて下さい。」

「私もそれくらい手伝うよ。」

薫さんは僕の後ろに着いてきて、僕がよそった物を運んでくれた。

「あっそれで終わりです。」

「はぁ〜い。」

「何か手伝ってもらってすいません……」

お茶を運びながら、僕は言った。

「こんくらい気にしないでいいのよっそれより早く食べましょ?」

薫さん椅子に座りながら答えてきた。

「そうですね。じゃあいただきます。」

僕も椅子に座りながら答えた。

「いただきます。」


そして2人で食べ始めた。


「な、何か新鮮ですね。」

薫さんが箸を止めて、不思議そうな顔をしていた。

「何で?」

「いや…何か薫さんスーツだし、それに今日は僕の家だし…」

そう僕が答えると、薫さんも微笑みながら言ってきた。

「確かに、そうね〜それより、新婚さんってこんな感じかなぁ〜」

薫さんがいきなり変な事を聞いてきた。

「ブファッ!ゲフッゲフッ!!」

そんな事を聞かれた僕は飲んでいたお茶が変な所に入ってしまって、むせていた。

「隼人君、大丈夫?」

「ゴホッゴホッ…が、がおるさんがえんな事言うがらですよ…(薫さんが変な事言うからですよ…)」

そう僕がむせながら答えると、それを見て薫さんは笑っていた。

「ごめんね〜」

「いや、もう大丈夫です。」

「なら、良かった〜」

それからは普通に会話をしながら、晩ご飯を食べ終えた。

「ごちそうさま。隼人君美味しかったわ。」

「あっありがとうございます。」

「そう言えば隼人君は何時頃に起きるの?」

「え〜と……今は冬休みなんで9時頃ですかね〜」

「そっか……なら朝ご飯どうしよう……」

「あっなら僕早く起きますよ。」

そう僕が提案すると、薫さんは苦笑いしながらこう答えてきた。

「いや〜でも悪いし……」

「いやいや大丈夫ですって。」

「本当に大丈夫?」

少し頬を膨らます薫さんがとても愛おしかった。

「はいっ」

すると、少し考えていたが、笑顔で答えてくれた。


「じゃあ明日からも早く起きてね〜」

こうして薫さんと出会った忘れられない年の残りの日は少なくなっていた。

そして、これからも変わらない生活が続いていくとあの時は信じていた。



しかし、僕の予想はいきなり砕かれる事になっていた

多分、僕の時間が動いてなかったからかもしれない




今回の話はどうでしたか?


予定では大晦日〜新年までこの話にいれるつもりだったんですけどねぇ……

かなり多くなりそうなのでやめときました

正直、今回のタイトルかなり悩みました…


もしかしたらこの物語が完結する前に今書き貯めしている方が早く終わるかもしれないかなぁと思ったり思わなかったり


では、次話も早めの投稿を心がけていきたいと思います


今回もありがとうございました



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