第11話
第十一話投下しま〜す
今回は隼人と薫がまぁ…まだ内容は言いませんw
とりあえず楽しんで読んでいただけたらうれしいです
よければ読んでいって下さい
クリスマスパーティーの次の日、今日は学校が休み、塾は午後からだった。授業まではまだまだ時間があったので薫さんにメールを送った。
[こんにちは。昨日は何の用事だったんですか?]
数分後、携帯が揺れた。
そして、携帯はEメールを受信の画面ではなく、着信の画面で、そしてその電話の発信者は薫さんだった。僕は慌てて携帯に出る。
「は、はい。」
「急にごめんね〜電話の方が早いと思って。今、大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
「良かった〜昨日の事の前に、隼人君は今日も塾?」
「あ…はい…」
「お母さんとかお父さん今日も遅いの?」
「まぁ…」
「なら丁度いいわ。今日は外で晩御飯食べないでね〜後、寄り道しないで早く帰ってくるのよ〜」
「ハハハ、わ、分かりました。」
「じゃあ、後でね〜」
「はい。」
そこで電話は薫さんとの電話は終わった。僕は携帯電話を机に置き、机の引き出しを開けた。そこには先日買った薫さんへのクリスマスプレゼントが置いてあった。
「今日渡さなきゃ…」
それからの時間はあっと言う間に過ぎていった。
塾の授業もすぐに終わった。急いで帰宅した僕は薫さんに電話をした。
「あっ隼人君帰ってきた?」
「はい、今僕の家です。」
「じゃあ、ちょっとこっち来てくれない?」
「分かりました。今から向かいます。」
「待ってま〜す。」
僕はプレゼントを持ち、家を出る。薫さんへのプレゼントはネックレスを用意した。
すぐに着いて、チャイムを押す。
「はい、は〜い。」
「こんばんは〜隼人です。」
「いらっしゃ〜い。さ、どぞどぞ〜」
「お邪魔します。」
薫さんに呼ばれながら家に入る。そして、そのままテーブルに案内される。そこにはとても美味しそうな料理が並んでいた。
「あら〜隼ちゃん来てたの?」
後ろから知子おはさんに話しかけられた。
「あっはい。お邪魔してます。」「気にしなくていいのよ〜さぁ、薫ちゃんの手料理早く食べちゃって〜じゃあ、ゆっくりしてってね〜」
知子さんはそう言うと、部屋に戻っていった。
「と言う事で隼人君いっぱい食べてねっ」
「はい、その前に…1ついいですか?」
「ん?何?」
「あの…薫さんとかおばさんのは…」
そう、テーブルには明らかに1人分の料理しか置いてない。
「あ〜もう私達は先に食べちゃったから、いいのよ〜」
「え?僕のためにわざわざすいません…」
「良いんだって、もう良いから早く食べなさい。」
「分かりました…じゃあ、いただきますっ。」
それから僕は食べ始めた。その様子を薫さんは何か嬉しそうに見ていた。
「美味しい?」
「はいっ」
「じゃあ、隼人君と私どっちが上手だと思う?」
僕は食事の手を止めて答えた。
「じゃあノーコメントって事で。」
「何だと〜もう作ってやらないぞ〜」
「すいません…薫さんの方が僕よりかなり上手いですよ。」
「よろしぃ。…フフ…」
「ハハハハハ。」
笑っている薫さんはとても綺麗だった。手を伸ばせば触れられる距離なのに、僕の気持ちは届いていない。
「ごちそうさま〜」
「おっ?全部食べれたのか〜」
そこにはちょっと驚いた顔の薫さんがいた。
「えっ?」
「いや〜ちょ〜っと隼人君の分を作りすぎちゃったと思ってたんだよな〜」
「だから、あんなにたくさんあったんですね……」
「さぁ、次はケーキにいってみよ〜」
「話そらさないで下さいよっ」
この空間には僕と薫さんしかいない。けれど、その空間が僕の望むような空間になる事はきっとない。
「う〜んここのケーキは普通だったな〜」
「そうですか?美味しかったけどな〜」
「それより隼人君にこれっ」
薫さんが僕に差し出した手の上には綺麗にラッピングされた箱があった。
「これ隼人君へのクリスマスプレゼントよっ隼人君の好きなの分からないから、私の好みで選んじゃったから、気に入らなかったら使わないでね。」
「いいい良いんですか?」
「別に捨てても良いよっ」
「あっいやっそう言う意味じゃなくてですね…そのも、貰っても良いのですか?」
「当たり前じゃないっ隼人君のために買ったんだから。」
「ありがとうございますっあ、僕からもプレゼントがあるんですよ。これ、どうぞ。」僕は慌てて、薫さんにプレゼントを渡した。
「ありがと〜開けてもいい?」
「はい。どうぞ、どうぞ。」
丁寧に僕のプレゼントを開ける薫さん。
「わぁ〜可愛い〜」
「良かったです…あんまり分からないから店員さんと色々話したんですよ…」
「フフッ、ありがとう。隼人君、私のも見たら?」
「じゃあ失礼します…」
綺麗に包装されていたプレゼントからは香水が出てきた。
「うわ〜高そうな物をわざわざ…」
「良いのよ、気にしないでちょーだい。」
薫さんが微笑む。
今この空気を変えたい。
接したい。触れたい。
薫さんともっと一緒にいたい。
「あの…薫さん…」
言うのか?言えるのか?
「どしたの?」
「あの…か」
「あれ?まだ隼ちゃんいたの?」
僕の言葉を遮ったのは自分自身でもなく、薫さんでもなく、知子おばさんだった。
「あっはい。もう帰るとこです。」「あんまり根詰めすぎて体壊しちゃわないようにね。じゃあ私は寝るわね。おやすみ。」
「ありがとうございます。おやすみなさい。」
「おやすみなさい。」
知子おばさんはまた自分の部屋に戻って行った。
「…で、隼人君さっき何言おうとしたの?」
「え!?あ…いや…あんな高そうな物をわざわざありがとうございますと思って…」
結局言えなかった。しかし言えない状況を助かったと思っている僕自身が確かにそこにいた。
「それだったらお互い様じゃな〜い。いいのよ、気にしないで。大切に使わしてもらうわっ」
「その…わざわざ料理とかも作ってもらったし…」
「もういいって〜あんまり言うともう作ってあげないよ?」
薫さんは頬を膨らましていた。
「ブッ…」
「あっ?今笑ったでしょ〜?心外だなぁ〜もう作ってあ〜げないっ」
「すいませんって〜」
それから少し薫さんと話し僕は帰宅する事にした。
風呂に入り、寝る直前にベッドの上で僕は薫さんからもらった香水を眺めていた。香水の瓶には[summer snow]という銀色の文字が光り輝いていた。
「summer snow…夏の雪か…」
僕は徐々に夢の中に潜って行った。その途中に僕は薫さんの薫りを少し感じた気がする。
こうして夜は更けていった。クリスマスの次の日が…
本当は何もない日だけど、僕にとってはとても大切な"もう1つ"のクリスマスの日。
もしあの時薫さんにしっかり言えていれば僕、そして現在は変わっていただろうか…
けれど、どんなに悔やんでも、悲しんでも、悩んでも戻る事はできない。
時は戻ってくれないから……
今回もありがとうございます
どうでした?
で、ちょいと無駄話(お前の話何か聞きたくないって人は一番下までいって下さい)
いや〜さっき一話とかの前書き見たんですけど、最初書き始めた頃は前書きとか後書きめちゃくちゃ固いし、変っすねw俺笑いましたもんw
あの頃は本文考えるより疲れましたもん……
まぁ編集し直す気はないですけど…
多分これからはこんな感じで、軽〜くやってきますわ
【↓ここからまともな話】
改めて今回もありがとうございます
今回の話はどうでした?
隼人は頑張りましたね〜ここまできて薫さんは気づいてるんですかね〜(作者も分からないw
まぁ大まかな流れは出来ていますんで(勿論完結の仕方も…
次回も楽しんでって下さい
長々とすいませんでした