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夏の薫り  作者: 剣一
10/26

第9話

この九話を投下するにあたり、今までのサブタイトルを多少変更しました。

何か意見があったら(前の方が良かったなど)教えて下さい。

あれから僕は日々地道に勉強を重ね、成績も徐々に上がっていた。


そして、冬休みを迎えようとしていた。


赤い洋服を着た、プレゼントを配るとされている架空のお爺さんが働きだすまで、あと約1週間と迫ったある日、久しぶりに早く帰ってきた、母親と晩御飯を共にしていた。

「隼人、あんたまた料理の腕上げたわね。お嫁にでもいくつもり?」

今日の晩御飯はシチューだった。少し多く作ったので、薫さんたちの家にもさっき少し分けてあげに行っていた。

「嫁にいくつもりはないよ。まぁ母さんよりはもう上手い自信はあるけどね。」

「あら言うよになったわね。」

母親とたが本当に久しぶりの家族での食卓。薫さんやおばさんと食べる事が最近もよくあるが、それでも何かが違う。

そんな事を考えていると、母さんがこんな事を聞いてきた。

「隼人、12月末は用事あるの?」

カレンダーを見て、確認し答える。

「ん〜冬期講習がいちよあるよ。」

「そっか〜なら行けないね。じゃお留守番よろしくね。私とパパと知子さんでちょっと温泉旅行に行ってくるから〜」


……


………そんな事聞いてない

「か、母さん…き、聞いてないんだけど…」

「あぁ〜ごめんっ言うのを忘れてたからね。まぁお金は多めに置いておくし、私たちも久々に羽伸ばしたいし、知子さんにも色々お世話になってるしね。」

「まぁ、いいや…別に慣れてるし。」

「じゃあよろしくねっ。」

「はいはい。」

そんな事を話ながら久しぶりの家族との食事は過ぎていった。


「御馳走様でした。」

そう言いながら僕はスプーンを置く。

ゆっくり立ち上がり、食べ終わった食器を台所に持って行こうとすると

「いいわ、隼人置いといて。私もたまには母親らしい事をしなくちゃね。」と母さんが言ってきた。

「分かった。ありがとう。」

僕は部屋に行き、勉強に取りかかり始める。ある程度問題を解き、ふとカレンダーを確認する。そこは[塾]の1文字でかなり埋まっていた。前、これを見た海や春華が心配していた。


―――――

「お前こんなにいれて大丈夫か?」

海が真顔で聞いてたな。

「あぁ。」

僕この時は少し笑っていたかな。

「隼人、あんまり無理しちゃ体に悪いからね。」

春華も心配してくれてたな。

「あぁ。やばくなったら2人のとこに行くさ。」

「来い来い。」

「仕方ないわねっ。」

「ありがとう。」

2人はその後はいつもと変わらずに接してくれた。

―――――


「ふぅ…」

溜め息なのか分からないものが僕の口から漏れた。

その息は僕には白く見えた。本当だったら白いはずはない、暖房の入っている部屋の中だからだ。その息がなぜ白く見えたのかは分からない。



寒くなっていく日々。

少しずつ減っていく残りの高校生活。そして、僕はあの冬休みを迎える。




今回もありがとうございました。


前から書く書く言っていたサイドストーリーをそろそろちゃんと書こうかと思います……

きっと…いや絶対次回はサイドストーリーをやりますw



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