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6日目⑨


「【武具屋】の使用解禁!?

 それに現実での購入も可能となる――だって!?」

「めっちゃヤバいっすね、先輩!」


 突如告げられたアイからの情報に心底驚く俺と楓。

 順当にダンジョンを制覇し第三階層に挑もうとしている俺達だが――

 懸念事項が一つあった。

 それは装備の脆弱性だ。

 一応、強化のスクロールで補助はしているが……限界がある。

 何せ安定供給が出来ず今のところは隠された戦利品のみだからだ。

 これから先、苛烈さを増すであろうモンスター達の攻勢に対して着古しのツナギや運動着では対処できないだろう。

 稼いだ金でリアル武具を購入するにしても時間が掛かるし何より実用性がない。

 レベルが上がる度に購入できる装備の力が上昇するようなRPGとは違い、現実はそう簡単に上手くいかないもんだと嘆いていたら……これだ。

 次々とテレビ画面に自動再生していく装備品の数々。

 銃などの飛び道具はないものの――

 クラスごとに表示される無数の装備はまさに垂涎の逸品。

 ニッチな要望にも応じるソレらはこれから先、無くてはならないものだ。

 それに楓が驚いていたように日常生活の延長で購入できるのも大きい。

 今までだと意識空間、通称レベルアップ空間にいる時しか買えなかった。

 緊急時のアイテム購入や予め装備を整えて、という応用性がなかったのだ。

 しかしこれなら万全を期して探索に挑むことができる。

 まさに至れり尽くせりだ!

 顔を見合わせ感動に打ち震える俺と楓だったが……

 何故か瑞希さんだけは納得がいった、という顔で頷いている。


「どうしたんですか、瑞希さん?

 何か問題でも?」

「問題って訳じゃないけど……やっと疑問が解けたの。

 これ見てくれる?」

「どれどれ」

「先輩、デカい図体が邪魔っす」


 瑞希さんが取り出したスマホを覗き込む俺達。

 そこに写し出されていたのは――


「うあ~マジか」

「こ、これって!?」

「やっぱりそうよね。

 数日前から何点もオークションに出てたんだけど……

 このアイテム屋等を活用している探索者が既にいたのね。

 話題になっていたのよ?

 試しに購入したら即効性もあり本物……

 医療面だけでなく様々な産業界隈を根本から変えるモノ。

 どんな重傷も掛けるだけで瞬く間に治癒。

 喪われた部位すら条件付きで再生。

 更に未知のテクノロジーが付与された道具の数々。

 おそらくダンジョン産で間違いない、って」


 スマホのオークションサイト。

 そこでは常備しているポーション類とその解説、並びに俺達が今見ている武具が、とんでもないボッタクリ価格で提示されていた。




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