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水溜り

「昨日の地震大きかったねー」

会社に行く途中、

女子高生達とすれ違いざまに聞こえた


どうやら夜に大きな地震があったらしい

昨日の夜は早くに寝てしまい

朝、地震のニュースを見て驚いた


会社に行く時に目印にしている建物があり

建物を曲がる時、

違和感があり立ち止まった

その建物を見上げると2階の壁から

ちょろちょろと水が垂れている

地震で水道が破裂したのか

建物の周りに小さく水溜りができていた



仕事帰りの時、

バシャっと朝の水溜りを踏んでしまう、

そこは街灯の影で暗く

水溜りの事を忘れていた


水溜りは朝より大きく広がって

建物横の歩道を半分まで侵食していた



次の日、建物に近づくと

そばに男が建物を見ながら電話しているのが見えた

困った様子の男は電話切りため息をついている

男と目が合ったので話しかけてみた

「大変ですね…地震でですか?」

「そーなんだよ!俺は1階の者なんだが、水溜りが凄くて…管理会社も他の物件に追われてるらしくてな…」




男と話していると

上からキキキと岩が割れる音が聞こえた

その瞬間、上を見ていた男に押し倒された


ガラガラと建物の一部が上から降ってくる

水が壁に入って弱くなっていたのだ

二人とも当たらなかったが

さっきの場所に立っていたら頭に当たっていただろう

男に礼を言う…


地震後に変化があった場所は

避けないと危ない目に合うと肝に命じた





ビショビショになったスーツを

着替える為に家に帰った

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