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雪が滴るいい男

1月上旬

雪が落ち着いたある日の事

男女がウィンタースポーツをする為

山の近くにある別荘に来ていた


この別荘は男の友達の物で

冬の間2、3日過ごして

別荘に風を通して欲しいと、お願いされた。

冬に休みを貰い旅行しようか考えていた男女は

その友達の提案を受け

ウィンタースポーツを楽しんでいた。


1日目の夕方頃

ヘトヘトに疲れ切っていたが、

最後に滑ろうと山の頂上付近に登る。

頂上付近に近づくと穏やかだった天候は

徐々に悪くなっていく


滑ろうとした時には

視界を遮るほどの雪が降り始めていた


男が滑る準備をしていると

見かねた女が「先、降りるね」

と滑り始めた


男が滑ろうとした時には、

女の姿は見え無かった、

急ぎ滑り降りるが視界が悪かったので

速度を落として山を降りた…


男が滑りきるも

そこに女の姿は無い

日も沈み暗くなり始めていた


男は大声で女の名前を呼ぶが返事が無い

どうやら上で何かあったのだろう…

ライトを照らしながら、また山を登る


数分歩くと上の方から小さく男を呼ぶ声が聞こえる

男は女の元へ走った


どうやら女は降りている時、

小動物とぶつかりそうになり

避けたところ誤って木にぶつかり足を怪我していた


男が女を補助しながら降りようとするも

天候はさらに悪くなる


男は見渡すと

少し歩くが、先に洞窟がうっすら見えた


痛がる女を補助し

洞窟にたどり着く…

その洞窟は入り口は小さいものの

奥行きはあり、ぐねぐねと長く深い


男の冒険心が揺さぶられるが

怪我した女と運動でヘトヘトな体の為

動く事は難しかった


男女は天候が良くなるまで

ここに残ろうと話した


女が「クマか何かいるじゃないか」と心配するも

男はこの山にはクマの出現情報は

10年前から無いことを告げる。



1時間は経ったのだろうが

天候は良くなる事無かった


男と女が話していると

洞窟の奥からヒヒヒヒヒヒと声が響いた


男は身構え警戒するが

洞窟の奥が気になり、女を置いて

とうとう洞窟の奥を見にライトを照らし進む


奥は広がっていき

大きい空洞に出る、照らすと小動物がいた

この動物の声が聞こえていたのだろうと思い

女の元へ戻ろうとするが

小動物の近くに人工的に作られた

下へ降りる階段のような物があった


男は階段の安全を確かめながら

恐る恐る降りようとするが

降りてる途中、ライトが切れる


階段下からヒヒヒと大きく声が響く

携帯の小さいライト使うと足元には

骨があった、


良く見ると丸い骨

人間の頭蓋骨のようであった


男は驚き、声をあげ

走って女の元へ


洞窟の入り口に向かうと

女が座っている影が見えた

だが様子がおかしい


男が近づいても

女は動かず、眠っているようであった

「雪山で寝たら死ぬぞ」と女の頬を叩くも反応が無い


脈を確認する…

さっきまであんなに元気だった女が

息絶えていた…

男は尻もちをつき、座った状態で離れようとするが

男の背中に人の足の様な支えにドンとぶつかる…



その瞬間、男は立ち上がり

洞窟から走って出ていく…雪山で男は走り続けた

ウィンタースポーツをしながら見ていたはずの景色は

変わっていた…

何ヶ所ずつ木の根元に座っている人影が見えた。

男がコケて人影にぶつかる

すると雪の塊から男前の男性が出てきた

アチラコチラにある雪の塊が

全部亡くなった人だった…


混乱していると

逃げてきた所から大きな大きな黒い人の形をした影が

追いかけてきていた…












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