第二話
ふむ、俺は考える。
まぁ、考えても仕方ないな。
『あのー聞こえてますか?』
とりあえず、
「マスターいつもの」
「ここは喫茶店じゃないのよ、直春君」
「マスターのコーヒーが素晴らしいのが悪い」
『あのー無視しないで欲しいのですけど』
俺はマスターもとい図書館の司書に頼んでコーヒーを淹れて貰う。
いい香りだ。
一つここで言わなくてはならないことがある。
俺は死ぬほどコーヒーが好きだ。
日に何杯も飲むほどに、その香り、そのコク、その苦味、嫌いな人がなぜ嫌いなのかわからないほどに好きだ。
しかしだ。
しかし…
我が生みの親である作者はコーヒーが嫌いであり理解がない。
ふざけるな。
生きてる価値ないぞそれは。
と、言うわけで俺のモノローグはこうなるわけだ。
ピー(コーヒーの感想はみんなで考えてね)
所詮は俺たちは作者の創作物であり奴がコーヒーの感想を持ち合わせる語彙を持ってない限り俺のこの怪文書が生まれることはない。
『あのー神妙な趣でコーヒー飲んでますけどこっち見てください』
にしてもやはりマスターのコーヒーは素晴らしい。
今度淹れ方を伝授してもらおう。
「んで、少し顔引き攣ってるけどどうかしたのかい?」
「いや、忘れ物を拾ってなこのゲーム機だが」
「あーんーいいよ、君が持ってて」
「嫌なんだが」
「10年間放置された忘れ物だ今更、誰かがどうこう言っても処分する予定だったし持って行きなよ」
「それ一応窃盗罪にならないのか!?」
「マスターは詳しい法律を知らないからいいの」
はぁ、この人は全く。
コーヒーを飲もうとするが、空だったので
「マスターおかわり」
「カフェインの過接種は良くないぞ」
「むー」
『あのー聞こえてますよね?』
と、そんなこんなで俺は家に帰るのだった。
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