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新・私のエッセイ:1号館(No.1~100)

新・私のエッセイ~ 第44弾 ~ サバイバルゲームから教えられること

 ・・・仲間が死んだ。


 ともに戦った同志が。


 といっても、現実世界の話じゃない。


 ・・・ゲームのお話。


 ぼくはいま、語学学習や読書などの合間に、ひとつのTVゲームをやっている。


 『バイオハザードRE4』。


 原作、『バイオハザード4』のリメイク版だ。


 この「バイオハザード・シリーズ」は、一部の「スピンオフ的外伝」のような作品を除けば、


 基本ぼくは、


 ほぼすべてのソフトを購入し、プレイしてきた。


 作品によって主人公も変わり、もちろん、彼らの活躍する舞台も、大きく変わる。


 最初の1作目は、言わずと知れた名作・・・


 『バイオハザード』。


 世界中で大ヒットし、いまも、「シリーズ最高傑作」の呼び声も高い。


 ぼくの中では、


 『バイオハザード4』が、シリーズ最高傑作となっている。


 そして、コレをベストと推す意見も多い。


 主人公のレオン様がイケメンであり、発するセリフも、いちいちシャレていて、クールかつ、ユーモアのセンスもバツグンなのだ♪


 そのうえ、高い身体能力と適切な判断力・・・なによりも、


 「最後まであきらめない強いメンタルと信念」。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 バイオハザード・シリーズの魅力とは何だろう・・・?


 いろいろあるが、


 「戦略性」・・・コレに尽きると思う。


 つまりこういうことだ。


 「あそこには、こんな敵やワナが待ち構えているかもしれぬ。では、この武器とこの武器・・・そして、体力回復アイテムがもう少し必要かもな。」


 「この先に、火炎付きのボウガンを持ったクソったれがいる。ここからライフルで叩いておいたほうがいいだろう。いや、あのへんにたむろってる敵さんをおびき寄せて、手榴弾で一掃してやるか・・・。」


 ・・・そういった、自由度の高い「作戦」を考え、それを実行していく過程が、


 なんともいえない「快感」なのだ。


 作戦がまんまと図に当たり・・・


 うまく、こちらの思惑おもわくどおりにコトが運んだときの、


 「してやったり!」


 を一度味わってしまったら・・・


 きっとお読みのあなたも、このシリーズのとりこになってしまわれることは、まちがいあるまいて❤️


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ときには、仲間と合流し、共闘することもある。


 特に、脇役の「ルイス・セラ」というラテン系の相棒には、道中、旧作・新作ともども、かなり命を助けられた。


 弾丸がなくて、どうしようもないときには、卑怯にも、ひたすら逃げ回って、ルイスが連中を片づけてくれるのを、ヘタレな立ち回りをしながら待ったこともある。


 ・・・実に頼りがいがある同志だった。


 だから、彼がぼくのために死んだときには、マジで悲しかった。


 泣いたよ。


 とてもさびしかった。


 そして、彼がいなくなったことで、また心細く、不安になった。


 とても大きな存在だった。


 彼と戦っているときは、苦しかったけれども本当に楽しかったし、彼とのおしゃべりも場がなごんだものだ。


 ずっと前からの親友を亡くした気分だった。


 彼の死後、


 頼りにしたのは・・・


 もちろん、あの『武器商人』だ。


 彼も、ルイス同様、


 有形無形のいろいろな形で、ぼくを助けてくれた恩人だ。


 彼が「経営」する店舗のシンボルである炎を見つけたときの安堵感あんどかんは、


 真っ暗闇の森の中をさまよっているとき、その先に人家の明かりを見つけたときの喜びに似ている。


 彼の発する独特の口調、気の利いた「商人トーク」も、なかなかイケている。


 実にほっとするものだ。


 だから、すぐには先に進まずに、その場にしばらくとどまって、彼との時間を「共有」するのだ。


 ちょっとした『茶店ちゃみせ』や『喫茶店』にでも立ち寄った気分を味わえるからね♪


 本当に、心がなごむんだよ❤️


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 この先・・・


 原作に忠実な展開ならば、あのヘリ操縦士の「マイク」がいるはずだ。


 彼との悲しい別れも、


 ぼくはふたたび経験しなくてはならないのだろうか・・・。


 そして、


 ぼくの行く手をはばみ、さんざん苦しめてきた村人なり邪教徒なり戦闘員なりがぼくにやられて死に、


 真っ黒く溶けて、地面や床に広がって、この世から消滅していくのを見届けるのも、実はつらい。


 だって・・・


 かつては、ぼくたちと同じように、


 泣き、笑い、人生を謳歌おうかしていた人間どうしだからだ。


 邪悪な『プラーガ』を教団によって体内に埋め込まれ、ここでぼくと戦闘を交えるまでには・・・


 彼らにだって、きっとまともな「暮らしぶり」があったはずだ。


 各個人ごとに、


 さまざまな生い立ちや、育ってきた過程、


 家族との関わりや地域の住民との関係、


 そして、ここまで歩んできた・・・


 山あり谷ありの人生の「起伏きふく」なり、さまざまな「紆余曲折うよきょくせつ」もあったにちがいない。


 食事をし、

 

 睡眠や休息をとり、


 歌い、楽器を演奏し、


 恋のひとつもしてきただろう。


 結婚し、


 かわいいわが子をさずかった人も。


 ・・・きっと彼らにも、楽しくて幸せな時期が、それぞれにあったんだよ。


 ぼくや皆さんと同じようにね・・・。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ゲームクリエイターによって作られた、架空の人物たちのはずなのに、


 不思議と、敵も味方も、武器商人も・・・


 画面の中で息づいている。


 呼吸をし、言葉を発し、


 怒り、緊張、恐怖、安堵の表情を浮かべ、そこに「生きている」。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 「サバイバル・ホラーゲーム」は、彼らを通じて、ぼくたち現実世界の人間に、さまざまなことを教えてくれる。


 それは・・・


 「恐怖を克服する強い精神」


 「試行錯誤の重要性」


 「過去の自分を乗り越え、成長する実感」


 「命の尊さ」


 「友情の大切さ、ともに時間を共有する喜び」


 「勇気を持つことの意義・価値」


 さらに、


 「最後まであきらめず、自分を信じることのできる素晴らしさ」


 そしてなによりも・・・


 「生きる喜び」


 である。


 m(_ _)m 

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