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私とあなた  〜ヒロインと悪役令嬢?の物語〜  作者: 月乃夜 星竜
第一章 出会い
6/10

五話

更新が遅れてすみません。

最近忙しいので土曜・日曜(もしかしたら水曜も)でしか更新できないと思います。

会議室の中が白く染まった。教師たちの間が騒がしくなり、落ち着きがなくなった。


「い、一体何が・・・!?」

「これは・・・すごいな。」

「エ、エルシャス君。一体何が起こってるんだね・・・?」

「さぁ?私にも詳しいことは。ただ・・・」


私はポプリン君のことを見た。


「彼女が今、大量の聖属性の魔力を外に出してることは確かですよ。」


そのとき、光が落ち着き彼女の足元から白い道ができた。

ポプリン君が目を開いた。辺りを見まわし、状況を把握したようだ。


「こ、これは・・・?」

「君の魔法だよ。」

「じゃ、じゃあ、この先にスカーレット様が・・・?」


私は少し、微笑んだ。


「そうかもしれないね。」

「行かなきゃ!!」


彼女は走り出した。

私は急いで彼女の後を追った。

道は、学園裏の倉庫まで続いていた。

扉を開け、中に入ったが真っ暗で何も見えなかったため魔法で灯りを出した。


「スカーレット!どこにいるの!?」

「・・・ぅ・・・」


倉庫の奥から声がした。

私たちは急いで奥へ入って行った。

そこにはボロボロになったスカーレット君が両手を縛られた状態で気絶していた。


「「っ!」」

「スカーレット!!」

「誰か、誰か女の教師はいないか!?」

「ここにおりますわ!」

「彼女を頼む。私はすぐに騎士団へ向かい、報告をしてくる。」


緊急時とはいえ、ご令嬢の手当てを私がするわけにはいかないだろう。私は急いで騎士団へ向かった。




〜スカーレット・デュ・カルタートの目線〜


テストを終えた私は図書室へ向かった。

図書室に入ると、ふわっと甘い香りがして私の意識は途絶えた。

目が覚めるとあたりは真っ暗で、灯りをつけようとしたら背後から声がした。

男なのか女なのかさえわからない声が。


「ダメだよ。無理に魔法を使っちゃぁ。」

「無理って・・・何を言って・・・。」


体から急に力が抜けた。

何が起こってる・・・?

そんな私の心を見抜いたかのように声は話し始めた。


「ちょーーっと君に魔道具をつけさせてもらったんだよ。君の魔力をすこーーーしずつ吸い取る魔道具を、ね。だから無理に魔力を消費しない方がいい。わかった?」

「何をするつもりですか・・・!?」

「君も、この学園も、ぜーーんぶ壊してあげるよ。」


声の主はニタァっと笑った。


「なぜそんなことを・・・!?」

「君のせいだよ。」

「なっ!!」


そいつの声は、不思議と頭の中で響いた。


「君みたいなやつがこの学園にいるなんてありえない。許しちゃいけない。君を入学させたこの学園も同罪だ。だからね、わかる?君のせいで、この学園は壊されるんだよ。他の生徒に被害が出たのも、これからの子供達が学ぶ機会を失ったのも、全部全部、ぜーーーんぶ、君のせい。」

「そ・・・んな。」

「あは、あはははは。そうだ、君みたいなやつには罰を与えないとだよね。そうだな・・・」


そいつは考え込むように上を向いた。


「あ、こういうのはどうかな?これからこの学園を壊すわけだけど、それを君が止めることは絶対にできない。うん、それがいい。我ながらいいアイデアだ。」


そいつはこっちを向いてにっこりと笑った。心の底から楽しげに。


「じゃあ。見えているのに止められない辛さをたっぷりと味わって、たくさん苦しんでね?」


その瞬間、私の体と意識は切り離された。

体を動かすことはできず、『意識』の私は見ていることしかできなかった。



誰か・・・あいつを・・・止めて!!


私のそんな声ならざる声は、誰の耳にも届くことはなかった。

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