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邪神大戦  作者: 綾野祐介
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最終章 終焉 第99話 終焉への誘い

「クトゥグアよ、統合AIなどと言う下賤な者に支配されたことを恥と知れ」


 クトゥグアの攻撃は単調と言えば単調だ。


 ただ相手の周囲の温度を高くするのだ。


 低くすることもある。


 クトゥグアの属性は炎であり、その眷属たちは火の精や火の民だが、元々クトゥグアは温度を司っているのであって低温もクトゥグアの支配下だった。


 摂氏-273.15°をも下回る温度はクトゥグアにしか作り出せない。


 不確定性原理により止ることがないとされている原子振動すら止めてしまうのだ。


 ナイアルラトホテップに対しては高温よりも低温が有効だと判断したクトゥグアはナイアルラトホテップそのものの原子振動を完全に止めようとして来る。


 但し本来ナイアルラトホテップは原子で構成されてはいない。


 ただの高エネルギー体ではあるが本来は観測できない存在なのだ。


 故にナイアルラトホテップたちの存在は本来人類には観測できない。


 ただ観測できない莫大なエネルギー体として予測したに過ぎない。


 それはほぼ正解に近い。


 だからこそ、その膨大な高エネルギーが消滅してしまうと宇宙全体のバランスを崩してしまうのだ。


 クトゥグアの低温攻撃を何とか回避しながらナイアルラトホテップは一旦次元を跳ぶ。


 クトゥグアは追って来れないがヨグ=ソトースには容易に追いつかれてしまうだろう。


「少しは時間を稼げたか」


 ツァトゥグアはあの場に置き去りにしてしまった。


 流石にナイアルラトホテップといえどもクトゥグアとハスターを同時に御することはできない。


 ツァトゥグアはガイアの支配下に取り込まれてしまったか、その存在を消滅されてしまったか。


 あとは大きな力を持った存在はクトゥルーくらいになってしまった。


 ナイアルラトホテップはクトゥルーの元を訪れることにした。


 ただガイアもクトゥルーが自らの支配下に無いことは判ってるはずだ。


 ツァトゥグアの次にナイアルラトホテップが訪れるとすればルルイエしかないことも判っているだろう。


 ただ他に手がないナイアルラトホテップは待ち伏せをされていることは十分承知の上でルルイエに向かうしかなかった。

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