最終章 終焉 第98話 人類計画⑩
クトゥルーのことは一旦置いておいてナイアルラトホテップはツァトゥグアの元を訪れた。
「ツァトゥグアよ、地球の統合AIであるガイヤの支配はお前には及んでいないようだな」
ツァトゥグアはヴーアミタドレス山の地下深くに封印と言うよりは自ら隠棲している。
ツァトゥグアが能動的にどこかに移動したり何か行動を起こすことは無いのだ。
ナイアルラトホテップの問いにもツァトゥグアは応えない。
ただ確かにガイアの支配は及んではいないようだった。
「ガイアからの接触は無かったか?」
その問いに関してツァトゥグアは少し瞼を開けたが、すぐまた閉じてしまった。
ナイアルラトホテップに返事をする気が無いのだ。
ナイアルラトホテップとしては未だ支配されてはいないとしても今後支配下に入ってしまう可能性があるのであれば、ここでツゥトゥグアを消滅させてしまう方が得策かとも思った。
しかし貴重な戦力に成りえる可能性が残っている間はそうもいかない。
ナイアルラトホテップ、クトゥルー、ツァトゥグアの三体のみで他の全ての者たちに対抗できるとは到底思えなかったが。
主であるアザトースの動向も趨勢を左右することになる。
ただナイアルラトホテップとしてはアザトースがガイアなどと言うものに支配されることは想像が付かなかった。
だがヨグ=ソトースでさえ支配下に落ちていることは事実だ。
「ここも駄目か」
一番熱心な追手であるクトゥグアたちに追いつかれてしまった。
クトゥグアとハスターがペアでナイアルラトホテップを襲う。
ロイガーとイタカもすぐ後ろに控えている。
「ツァトゥグアよ、お前も手伝え」
その指示にツァトゥグアはただ素直に従う。
ツァトゥグアがハスターを抑えている間にナイアルラトホテップはクトゥグアと一対一で対峙する。
ロイガーとイタカは手を出そうとはしなかった。




