表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神大戦  作者: 綾野祐介
52/95

第2章 神々 第52話 神々の誕生④

(何か少し動きが変だ)


(どういうことた)


(強大な個の中でナイアルラトホテップと呼ばれる個とヨグ=ソトースという個が様々な次元の隅々まで何かを探しているかのような動きをしている)


(我らの意図に気が付いたのであろうか)


(いや、そこまではまだであろう。ただ何かが起こっている、とは認識し始めているようだ)


(それは問題ではないのか)


(それは今後問題になる可能性があるな)


 群である者は全てが統一されている意識なので本来は会話など成り立たないのであるが、自らの意識をはっきりとさせるための会話が有効だと感じていた。会話をすることによって結論が際立って纏まり易くなるのだ。


(そのナイアルラトホテップとかヨグ=ソトースというものが名というものか)


(やはり名というものは必要なのか)


(今の様に我らの中でも会話を成立しやすくするのには名も道具としては有用なのかも知れない)


(それは我らを分断するということか)


(いや、その必要はないだろう。我らはあくまで群であって今は確かに会話をしているが、それはその方が都合がいいから、ということだけだ。今の状況を分断する必要は無かろう。)


(そうだな。それに分断してしまうと奴らに見つかってしまう可能性が高くなる)


(そういうものか)


(そういうことだ)


 長い長い時間を掛けて個であるナイアルラトホテップとヨグ=ソトースが群である我らが存在するあらゆる場所を隈なく捜索している。今のところ全ての次元に同時に群として存在している我らを一つの次元に居る個たちは認識できない。ただ、それもいつまで続くのかは判らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ