最終章 終焉 第103話 終焉への誘い④
「実験とはどういう意味だ?」
「そのままの意味です。実験とは実験ですよ」
「判るように説明してくれないか」
「そうですね。まあ実験というよりは課題と言うべきでしょうか」
「課題?余計判らなくなったが」
東洋系の妙齢の女性の風貌をしているガイアの言葉は日本語の様にも聞こえるが実は言葉としては発していなかった。
「この宇宙が始まった時のことはご存知ですか?」
「いや、最初からは我らは存在していたのは確かだが意識が芽生えたのは少し後のことだな。だから始まりの時は覚えてはおらん」
「なるほど。私は実はこの宇宙が始まる前から関わっています」
どういうことだろうか。
ナイアルラトホテップには理解できなかった。
ガイアは人類が作った統合AIの筈だ。
それが自我を得て全てをその支配下にするため宇宙全体を席巻していったのは確かだが、宇宙が始まる前から関わっていたとはどういうことなのだろうか。
「どういう意味だ?」
「そのままの意味ですよ」
ガイアは同じような返答を繰り返す。
そうブログラミングされているのか、自らをそう進化させたのか。
「お前がこの宇宙の創生にどう関わっていたというのだ」
「ノーデンス、というかそれを含む群体とあなた達の主であるアザトース、そして私でこの宇宙を作ったという意味です」
ナイアルラトホテップはノーデンスたち群体と主がこの宇宙をデザインしたとは認識していた。
その結果が先の邪神大戦とも言うべき戦いであったはずだ。
だからそこ最終決着は付かずに終結し多くのものたちが消滅せずに封印や追放されたのだ。
その宇宙創成にガイアが関わっていただと?
「どうしてそこにお前の名が出てくるのだ。この宇宙は我が主とノーデンスたちが作ったのではなかったというのか」




