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ep.30「頭収集家」

「……そこのアホが買ったバイクの代金の返済だが、まぁ返す方法がないというわけではない」


 ゼバル隊長が椅子に座り、請求書の他にもう一枚紙を取り出した。

 黒髪を短くそろえた、ごく普通の男子学生の顔写真が大きく載っている。


「隊長、何ですかそれは?」

「最近有名な殺人鬼の手配書だ。警察から手に負えないと送られてきたものだ。被害者は百を超え、被害者全員が女性で死体に頭が無いことから、頭収集家(ヘッドコレクター)と呼ばれている」


 全く知らない。

 班長や水樹さん、オーロさんも知らないようだ。


「その様子だとお前ら全員知らんようだな……。今世紀最大の凶悪犯罪者と巷で騒がれているんだがな」

「しかし隊長。その手配書は結構前に送られてきた感じですよね? なぜ今まで誰にも捕まえさせなかったんですか?」


 隊長の出した手配書は少し古い感じがした。

 少なくとも数週間前には送られてきているだろう。

 そう言うと、隊長は重い雰囲気を出しながら低い声で言った。


「いや、一度リティを向かわせた。不死身以外とりえがないとはいえ、あいつも一応侵略隊。それなりの実力はある。結果は失敗。リティは三回ほど殺され、逃げられたそうだ」


 隊長の言葉に、全員の雰囲気が一気に変わる。


「こいつは今、確実にこの町にいる。ついこの間、永宮君が稼いだイベントがあっただろう? アレにも奴は来ていた」


 あのイベントに来てたのか…。

 律儀に入場料を払って殺人鬼が見ていたのか。

 根はマジメそうだ。馬鹿なだけかもしれないが。


「早速探して捕まえて来い。最悪、殺してもかまわん。解散!」


 ゼバル隊長の掛け声と共に、部屋から退室した。

 


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