1章その1「門出」
「───そろそろ出るぞ。準備できたか?」
「勿論!ハンカチにティッシュにお財布に…うん、完璧!」
「ノリが軽いな…一応、もう帰って来ないんだぞ?」
「タイガってば心配性だな〜」
「必要な準備だっての……ちゃんとフード被っとけよ、シーカ」
「うん!───じゃあ、行ってきます!」
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───今から数百年前に起こった第四次世界大戦により、人類のほとんどが滅亡した
止まることの無かった環境破壊、化学兵器によるバイオテロ…そして特に、昔では考えられなかったような大量殺戮兵器
結果、陸の大部分は水没するか、破壊されるかして……
最終的に世界各地で起こったミサイル投下によって事実上の終戦を迎える事となるのだった。
そんな地獄の中で、特に残虐とされる兵器があった
「人獣型戦闘機」───最新技術により人と獣の「魂」を融合させ、戦闘兵器へと作り変えたモノだ
彼ら、彼女らの力は恐ろしいほど強大で、それこそ数十体もいれば一つの国を落とせる…と、言われていた「らしい」
……この発明が日の目を浴びたのは結局、戦争が終結した後だった。
発明に携わった者は皆戦争の影響を受けないようにシェルターに籠っていて、外の情報を知る間もなく研究に没頭していたようだ
さて。戦争が終わった後、その苦しみをずっと耐え続けた者達がそんな残虐な兵器を目にすればどうなるだろうか?
そんな見え透いた結論の検証をわざわざするような者は此処にはいなかった。彼、彼女らを長い長い眠りにつかせる事で…その発明がいつか役に立つその日まで、存在を隠し通そうとしたのだった
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「…っても、見た目は目立つし内容もやばいしってことで、最終的に人獣発見即確保なんて法律が出来た訳だが」
「私達が何がした訳じゃないけど…こればっかりは仕方ないのかなぁ」
────この話はそんな誰からも恐れられた残虐な兵器…「虎」と「羊」とされた二人から始まり───
「ようやく見つけたぞ人獣共ォ!!!」
「は?」
「え?」
「覚悟してお縄につけよ?このアタシ「犬」の牙に引き裂かれたくなければなァ!!」
───そして、今まさに目覚めつつある人獣達と共に紡がれる物語
「フードで隠したつもりらしいが、アタシの鼻で丸わかりなんだなァこれが!!お前らはなんだ?ぼけーっと歩いてる感じどうせ草食系だろ?」
「確かに私は羊だけど、タイガは虎だよ?」
「え"」
「お前は誰だ?俺達に敵対する理由は?」
「いやぁその……ははは…」
「さっきお縄に付けって言ってたし…警察さん?」
「……そ、」
「「?」」
「そこまでバレたら仕方ねェ!覚悟決めやがれッ!!」
「おい嘘だろ!?」
「戦闘機」の彼女達が「人」になるまでの、物語だ
初めまして、珈林です
初登校という事で拙いところも多いし、短いと思いますが、此処から頑張っていくつもりなのでよろしくお願いします!




