ラーメンの染みがあっても。ショートショート
同性間の友人とのやり取りと間が、楽しいなと思う今日この頃です。
久々に待ち合わせした男は、爽やかに白いシャツを羽織って、スマホを眺めながら立っていた。
「さっすが近藤さま。お早いおつきのようで」
茶化すように声をかけると,茶化されたのを感じたのか、当たり前だろ。とそっぽを向いた。
「で?今日はなに。いつもの女の子たちがいないみたいだけど?僕期待しちゃってたのに、お前だけって成紀つまんなーい」
「ラーメン食いに行こうぜ」
唐突に言われて少し黙る。
「え、ちょっと待って待って.ラーメン?まだ午前だよ?なんなら11時だよ?そして君は白い服着てるよ?大丈夫?汚さない自信ある?俺たち朝ラーメンなんていう年齢じゃなくない?」
「朝ラーメンに年齢関係あるか」
ドヤ顔で、まるで名言のように近藤は言う。
「そしてお前は俺のオカンか。ラーメンくらい、汚さずに食べれるし」
「言ったな?言ったな?絶対だな?お前毎回それで、失敗してるからな?何回目だっけたぶん8回目くらいだよ?汚したら千円だからな?」
果たして。
「やっぱ、ラーメン屋で白はだめだな!」
近藤が、まるで世紀の大発見のように、お腹いっぱいの身体を伸ばしつつ、宣言した。
「その宣言、これで9回目だからな」
呆れ気味に言って、あーあほくさ.帰って寝よう。と考えていたら,
「さーて、ナンパしにいきますか」
「待ってました近藤様!」
手のひらくるくるり。いくら白い服をラーメンのスープで汚しても、近藤の元には女が寄ってくる。
そういえば,近藤のヘアスタイル、パーマかけてて縮れ麺みたいだな。と思ったけど、それは言わないことにした。
イケメンは、ラーメンの染みにだって勝てるんです!!!
髪の毛が縮れ麺みたいでも、なんでも。




