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1.3人の旅芸人

つまり水戸黄門をやります。よろしくお願いします。

王国の東端に位置する、潮風香る港町マルティ。


街の中央に広がる大きな市場広場は、今日も活気に満ちていた。そんな賑わいのなか、広場の中心にできた人だかりが目立つ。皆が笑顔を浮かべ、楽しげに見つめているのは――三人の芸人による華麗な舞踏のパフォーマンスだった。


鋭く光る刃を振り回すのは、鍛え抜かれた筋肉を露わにした半裸の剣士。彼の逞しい体躯は、まるで戦士そのものだ。剣士の周囲をひらひらと舞うのは、身長が男の半分ほどしかないが、豊かな胸囲は彼と肩を並べるほどの少女。軽やかに回転し、踊る姿はまるで舞う蝶のようだ。


そして、その二人の後ろで、全身を真っ黒な布で覆い隠した女性が、小さな竪琴の弦を爪弾きながら、澄んだ声で朗々と歌い上げている。彼女の歌声は広場の喧騒をかき消すように響き渡り、観客の心を掴んで離さなかった。


「白波踊る大海原に

アンピトリテは鼻歌い

深き底の神殿に

ネーレウスの小言が響く

櫂を取り 帆を上げて

恵は祈りの声次第――」


その歌詞は、海の神話を思わせる神秘的な調べとなって空気に溶け込んでいた。

その三人のうち、男――つまり俺の名はライネル。俺の隣で軽やかに踊るのがゼリア。そして歌い手はヒルダ。俺たちは国中を巡る旅芸人一座として名を馳せている……まあ、表向きだけの話だが。


剣を振る俺に対し、ゼリアはすばやくくるりと回り、その刃をかわす。そして巧みに俺の懐へと滑り込み、俺とゼリアの顔は限りなく近づく。互いに見つめ合い、時間が止まったかのように動きを止めると、観客からは歓声やはやし立てる声が上がる。


「近すぎます、ゼリア」俺は恥ずかしげに目をそらしながら囁くと、ゼリアはいたずらっぽく微笑んで答えた。

「ダメですか?」

そのまま、ヒルダの歌声が再び高らかに響くと、俺たちはパッと距離を取り、それぞれの舞を再開する。ふと横目でヒルダを見ると、案の定、殺しそうな目で俺をにらみつけていた。

「俺は悪くないだろ……」と、心の中でつぶやく。


舞が終わり、一礼をすると、観客からおひねりが次々と投げ込まれた。中には乱暴に投げられたものもあり、コインはあちこちに散らばってしまう。俺はあっちへ走り、こっちへと駆け回りながら必死に拾い集めた。最後の一枚を拾おうと腰をかがめた瞬間、目の前に大きな人影が立ちはだかった。


誰だ?


ちょっとだけ色っぽい感じも入れたいなあ。入れられるかなあ。

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