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【1万PV感謝】レベル5デスの使いどころがありません!  作者: 角乃とうふ


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第10話 お正月は女神のヤキモチをいただきます

 無事にエルフ村での挨拶を済ませたオレは、その顛末(てんまつ)をフロラに報告をした。


「つーわけで、その後は飲めや歌えの大宴会ですよ。なんか、横にエミリールをあてがわれて、ワイワイガヤガヤと。盛り上がったなぁ」

「ふーん」

「あと、子どもたちも懐いてくれて。自分、正直子ども苦手なんですけど、エルフの子ってリアル天使ですよね。飴ちゃんあげたくなっちゃいます」

「エルフは天使ではありません」

「……なんか、テンション低くないですか? 気に障ることでも言いましたっけ?」

「知りません! エルフと結婚でも子作りでも好きにしてください!」


 フロラがほっぺたを膨らませている。なぜだかご機嫌斜めのようだが、女神のプク顔もまた良き。


「あ、宴会に誘って欲しかったんですか?」

「違わい!!」

「冗談です。つうか、いくらルッキストとはいえ、これでも生前は社会人だったんですよ。見た目だけに(だま)されて結婚とかしませんよ」

「そうなんですか?」

「死んだじいちゃんが言ってました。『人間なんて美人もブスも一皮剥けば理科室の人体標本だ』って」

「おじいさん言い方……」

「『だから、人間大切なのは中身だ。見た目に(だま)されると、わしのようになるぞ』って。ちなみにその後、ばあちゃんのレーザービームのような視線を感じて、全速力で家から逃げていきましたけど」

「おじいさんも苦労されたんですね……」

「はい。だから、キレイな人ってだけで簡単に結婚したりしませんよ。カワイイ顔が(おが)みたかったら、オレにはフロラ様がいますから」

「やだ! タナトスさんったら!」

「ちなみに、この世界は一夫多妻ってアリですか? それによっては手当たり次第……」

「さようなら!!」


 スマミの通信を一方的にブチッと切られた。慌ててすぐにかけ直す。


「すみません。今のは冗談です」

「冗談って言えば何でも許されるわけではないですよ!」


 女神のくせに心が狭いなぁ。ちょっした悪魔ジョークじゃないか。しかし、本題はここからなので、機嫌を直してもらおう。


「そんなことより、食料問題解決の相談があるんです。農業始めようかと思うんですが」

「農業?」

「はい。狩りだけだと自給率が不安定じゃないですか。農業で安定した収穫があれば、自分もエルフの人々も安心して暮らせると思って」

「自分だけでは無く、エルフ族の生活まで心配するなんて……。タナトスさん、悪魔とは思えない素晴らしい心構えです! これは善行ポイント大量ゲットのチャンスですよ!! ……ってエッチぃ下心は無いですよね?」

「やだなぁ、無いですよ。ちょぴっとしか、って通信切らないで下さい! いつもの冗談です。でも、一つ問題がありまして……」

「なんですか?」

「こう見えても生前シティボーイだったもんで、土いじりとかしたこと無いんですよ」

「はぁ……。それでよく農業しようと思いましたね」

「デンキチさんが何とかしてくれると思ってたんですけどね。でも、仕事が入ったとかで、もうすぐ出ていくらしいんです。それで、代わりに農業に長けたゴーレムでも派遣してもらえないかと」

「なるほど。あっ、若干手法に問題のある方ですが、かつて比類なき収穫量で伝説となった、うってつけの女傑(じょけつ)を知っていますよ」

「さすがフロラ様! よっ女神オブ女神!! サツマイモ採れたら黄金色の蜜が(したた)る焼き芋をプレゼントします!」

「もう! それほどでもありますけど! 焼き芋期待してますよ!!」


 この世界はチョロい方ばかりで助かります。

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