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5.神託の概要(4)

「吾を慰む女官にょかんは吾が選ぶ」



女官については、「沙織の部屋」で「女官について補足」の投稿がある。

https://note.com/saori_no_heya/n/n5f8e6a81b766

これは神託の投稿の次に掲載された投稿である。天照の直接の言の体裁ではないものの、天照のチェックを受けている内容であろうから、神勅に準ずる扱いとするる。


重要な箇所を「女官について補足」から転載する。


「女官の絶対条件は「侍らせて楽しい者」です。」

「女官はいわば、プライベートで密にお付き合いできる、何でも話せるような女友達です。傅く者ではなく、奉仕する者でもありません。」

「意外かもしれませんが、潔斎は求められません。」

「女官は市井からリクルートされることが多いでしょう。」

「女官になると寿命が奪われる、ことはないので安心してください。」



「慰む」は古語で、「気分を晴らす。心を楽しませる。」意である。「吾『が』慰む」でなく、「吾『を』慰む」となっていることは注目に値する。


いわゆる慰み者として使い捨てるのではなく、継続した関係を築き、対等な立場で接する事ができる者を探していることが明確である。


「吾が選ぶ」とは、天照が指名することを意味する。自分と対等な立場の者を、なんらかの方法で指名する。実際、補足でも、市井からのリクルートが多いだろうと記されている。

例えると、名家のお嬢様が、家が用意した使用人やご学友でなく、女友達を勝手に自ら選び仲良くすることを意味する。家の者はたまったものじゃない。


天照を「担ぐ」者は天照が直接人々に語り掛けることを望まない。


そんなことは許されない!どうやってやるんだ!そのように騒ぐ者への返しが、



「何も知らぬ者は何も言わぬように」



であろう。

平たく言えば、もう家に縛られない、言いなりにならない、という家出宣言である。



「吾は女神であり男神ではない

ゆめゆめ間違わぬように」



文面自体に論じることは殆どない。天照が男性だとの論があるが、明確に否定し、男性論が以後提起されることを拒絶している。また、豊受とは同性婚であり、同性との子がいることを明示している。


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