第5話 未来……
「いらっしゃい~! 虹色アイスクリームいかかですかー!」
「美味しいアイスクリームだよ! 写真映えもバッチリですよ!」
あれから数年、とある地方のアイスクリーム屋に注目が集まっている。
カラフルな七色のアイスクリームは今では情報通がSNSにあげたことにより大人気となっている。
フルーツが爽やかでとっても美味なんだとか。
何よりそのカラフルさが売りとなって爆発的な売れとなっていた。
店主は溌溂とした威勢のいい女性だ。
隣では娘が売り子として一緒に声を上げている。
店先には行列が出来ている。
そこに車が止まる。
「おい、ブルーベリー追加で買ってきたぞ!」
「ありがとう!」
女性が笑顔で礼を言ったのは店の共同経営の夫の男性だ。
苦労が絶えない男性の目下の悩みは白髪が生え始めた事。
今は茶髪のその髪の毛は、昔はカラフルな七色の髪色だったとか。
その事を知っているのは店主の女性だけ。
あれから二人がどうなったのか。
全てを知っているのは虹色アイスクリームの歴史、なのかもしれない。
お読みくださり、本当にありがとうございました!
いろいろ無茶な部分がありますが、それでも楽しかったと思えるような作品であれば幸いです。
あなたなら、虹色アイスクリームのそれぞれの味を何にしますか?
わたしはチョコミント味が大好きです。