教会の自称神
「うわああああああああ」
急に扉を直している自称神が発狂した。
「また取っ手が取れたああああああ
全然直る気がしない」
自称神は扉を直すのに苦戦しているようだ。
固定しようとするも扉が脆すぎて、さらに崩れている。
ダメだなこれ、直そうとしたら逆に壊れてる……
「おい、お前」
自称神は、扉を直していた手を止め、少し怒った顔でこちらに振り向いた。
「あなた、今私を『おい、お前』って言った!」
自称神が突然怒鳴った。
「何度も言うようだけれども、私神なのよ!
あなたは、私の信者なんだから神である私にお前は、ないでしょ」
あぁーーーーうるさい。
両耳を手で覆った。
マジでうるさい、お前呼びでそこまで怒るなよ。
どうやら、この自称神は自分が神だからもっと敬ってほしいようだ……いや無理だろ、急に現れたと思ったら自分は神ですって言う人を敬うどころか信用できるわけないだろ。
自称神は、そっと近づき顔を耳元まで近づけてきた。
「ねえ、私の話聞いてるの?耳塞がないで聞きなさいよ、それにねぇ……」
「「うるせーーーーーーーー」」
あまりのウザさについ声が出てしまった。
自称神は、きょとんとした顔をして口が止まった。
「いいか、俺は神父お前はシスター
それに急に現れ、自分を神と名乗る奴を敬うことなんか出来るわけねえだろ」
耳から手を離し、片方の手で自称神に向かって指を刺した。
「私……神だよ……」
「それにな、本物の神がこんなボロボロ教会に来るわけねえだろ」
自称神は膝から崩れ落ち、両手を床につけ滝のような涙を流した。
「うぅ……、私神なのに……」
少し言い過ぎたか?
だが仕方ない、これも彼女のためだ。自分が神と思って周りと接したら嫌われてしまうからな…………な〜んちゃって。
「絶対に認めさせてやる……」
ん?
何か言ったか?
ガチャ
「ウィーース、シズムやってかーー」
扉が開くと金髪のチャラそうな男が入ってきた。
「街の冒険者が真昼間に何しにきたんだよ。
ダリュン」
「いやーーーー、恥ずかしい話しギャンブルで負けて宿代が無くて……俺とお前の仲だろ、なッ、また泊めてくれ、ちゃんと後で金払うから」
よし、いい金づるが来た、今回もふんだんにぼったくってやる。
「じゃー宿代はいつもより多めの……」
ん……?
自称神がダリュンの背後に立ち、どこからか取り出したビンを振り上げていた。
ゴンッ
「うっ……」
自称神がビンを振り下ろしてダリュンの頭を殴た!?
バタン
ダリュンがうつ伏せで倒れ込んだ。
「うぅ…………助け……て」
血まみれの顔を上げ助けを求めて来たが、自称神がダリュンの背中にまたがり、再度殴り始めた。
4発、5発、6発、何度も何度もビンをダリュンの頭に叩き込み、あたり一面は血の海へと変わり自称神は、返り血を浴び、その姿は到底神には見えなかった。
〜〜〜〜〜『次回、ダリュン死す』〜〜〜〜〜
お経スタンバイ
※次回の題名は、色々な事情デ変更されることがあります。
ご了承ください。
最後まで読んでくださりありがとうございました
よろしければブックマーク よろしくお願いします
広告の下にある↓(☆☆☆☆☆)を(★★★★★)にしていただけると《大きな励み》になります
これからも応援お願いします