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 終6、今こそ立ち上がる時! 満月の夜に大結集!!

「皆さんこんばんわ! 18:00になりました。ニュースJAPONの新田です! えぇ今日は時間を大幅に変更しての放送となります!! えぇ連日超常現象が巻き起こっている新潟県三条市で今晩、大きな動きがあるのではないかということで、LIVEで放送していきたと思います! それでは早速呼んでみましょう。リポーターの今井日(いまいにち)さぁん!」



 プーーーーーーーー(コプター音)



「はい! こちら三条市上空です! えぇ今夜、この長きに渡って起こっていた地震を止めるために市が一体となって何か行動を起こすこととなっております! ご覧下さい! 既に日も暮れ、5色の柱は光り輝き、その存在が際立っております! 市民の皆さんは幾度となく放送されたアナウンスに導かれるようにですね、この柱に集っております! 確認頂けるでしょうかぁ??」


「はぁ~凄い人数ですねぇ! これは一旦避難したにも関わらず、また(きびす)を返すように戻って来た市民の方々という訳ですね!?」



「おっしゃるとおりです! あの()()()()()の放送以来、日をまたぐ毎に引っ切り無しに、陸続(りくぞく)と集まって参りました! まさに今夜、何かが起こらんとしております! ほぼ三条市全体の人口に近い数との報告がありました」


「う~ん……これ程大事になりますとじっと観ているのも(はばか)られる気もしますが……今夜も御三方にスタジオに来て頂いております! どう思われますかぁ? まずは井戸田教授」


「まさに何かが起きようとしていますなぁ。地震もですねここ数日は落ち着いていました。嵐の前の静けさといった感じですよね」



「今夜歴史に残る大異変が起きますよぉ!」

「というと? 山口さん!」

「あの柱群に市民が参集しているということは何らかの助力を成すためと考えます!」

「なるほど! それについては市の放送でありましたよ! えぇっとですね、何らかの合図があったら各柱に手をかざして自分の気を柱に集中させてくれ。と……山口さん、気とはいったい?」


「ですから! この地震を止めたい! また平和を取り戻したい! って気持ちをぶつけるってことなんではないでしょうか!!」

「なるほどぉ! 私達なんかより地元民の皆さんの方がその思いは強いに決まってますからねぇ!」



「それもそうですけどね、世界各地で海底火山の活動が活発になってきてるんですよ」

「なんですって!? 井戸田教授、それは本当ですか!?」

「もちろん! 必ずこの地震と因果関係があるのでは? と私は見ています。現に各国共にこの三条市の動向を固唾(かたず)を飲んで見守っている状況なんです!」


「皆さん! お聞きの通です! 新潟県三条だけの問題ではありません! 日本……いや! 世界を揺るがす一大危機となってきております!! 確かに世界のメディアはこぞって特集を組み、名だたる著名人が見解をオープンにしています! 我々ニュースJAPONはどこよりも早く、そして詳しく今後をお伝えしていきたいと思います!」



「よろしいか?」

「ん? あぁ疋田(ひきた)先生! 忘れておりました。失礼致しました。どうぞ」

「あの三条城な……」

「はいっ! あのお城ですね!? それが何か!?」

「実物を見てみたい!」

「やっぱりそこですか!? はいはいわかりました! 一旦CMです!」



 ――――――――



「だとよ」


 端末でテレビを見ていた萬屋・ムッチは電源を切ると勢揃いした面々を見渡した。

 それが合図であるかのように権爺と萬屋すーさんの号令のもと、行動を開始していく。


 各組は全市民をまとめあげ、大きく上がるであろう狼煙(のろし)を今や遅しと待ちわびるのであった。




「きたぞ!! 合図じゃ!」


 各組のリーダーは5つの柱がさらに目映い閃光を放ち始めたのを合図と見てとって、一斉に手をかざし柱に気を注ぐよう全員に号令していった。


「みてみて! (かざ)した手から細かい光る玉が出てる!!」

「本当だ! 柱に吸い込まれていく!」

「よっしゃー!! ドンドン送り込めー!!」



 全市民は超能力でも得た思いでそれぞれが手から気を送り込む。

 それは切実な願いが形となったモノであり、小さな希望の光に見えたことであろう。



 各組が全身全霊を込めて己の気を送り続ける。

 その行動が始まって早々、予想だにしない出来事が全員の目の前で起こった。



「ね、ねぇ……。あれ見てよ!あの()()()()()だかって子達が見えるんだけど!?」

「えっ!? マジかよ! ほ、本当だ! それに見たこともねぇバケモノも一緒だぜ!!」



「ナカさん! リュウ! 館長さん! あそこに咲良ちゃんが! いや、全員いるぞ!」

「本当だ! 天狗と大蛇は今日(こんにち)でも地元の伝説的神様だよ!」

「ナカさん物知りなのねぇ…………」

「頼むぞぃ! 鍛冶ガール。それっ気を送れい!」



「あれまぁ茜ちゃんは(いと)しげん子供と一緒よ! 長谷川先生、ヒーさん、サトさん!」

「あれは山のペガサスじゃね!?」

「なにそれ!?」

「我らも負けてはおれぬぞ! 一斉に気を送ろうぞ!」



「見てみぃ! 萬屋の方々! ぶりっ子が逞しくなっておるぞ!」

「本当だぜ! ナオ、見てる?」

「…………よしっ可愛い()のために一肌脱ぎます!」

「いや、ほんとに脱がなくていいから!」

「萬屋の! 気を集中させい!」



「カツさん、ムッチさん、タァクさん! 栞菜ちゃんがまるで姉妹のように(たたず)んでますよ!」

「姉ですかぁ?」

「美人さんだなぁ……どストライクかも!」

「ふざけてるとまた地雷踏んじゃうよ!? 俺達も気を送るよ!」



「ゴッツさん! あれ!」

「なんですか? 委員長。むむ? あれは! マルもヒデもあそこを見て!」

「えっ!? あっまことちゃんだ! やっぱ絵になるなぁ……」

「なぁに暢気なこと言ってんのよ!? はい、気を送るよ!!」



 各組は自分達のマスコットキャラを見つけると俄然張り切ると気を送る作業に集中、没頭していった。




 驚きはそれだけではなかった、天文の長尾の軍勢も肉眼で確認できない者へは脳裏にイメージのようにその風手に取るように見えたのだ。


「なるほど! 流石は初代様じゃ! 各々方(おのおのがた)! 心に映る者達を信じて、最後まで力を降り絞れぃ!!」


 幻の三条城付近で何事か念じている巌鉄斉の叱咤激励に令和の住人は勇気100倍、力の限りその気を送るのであった。

 令和の巌鉄斉は秘伝乃書にて初代・巌鉄斉の膨大な霊気の()()()として鎮座しているのだ。



 時は20xx年10月2日夕刻。

 歴史に残る奇跡が始まった瞬間である。



 次回 終7、出動! 越後の国の鍛冶ガール!!

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